2022/01/29 | オヤジカメラマンのブログ

オヤジカメラマンのブログ

若い時は京都太秦の撮影所、木枯らし紋次郎、座頭市、必殺仕事人、暴れん坊将軍など撮影助手として、30でCMキャメラマンとして主に大阪で…今迄観た映画など思った事をぼちぼち書きます。

先週の木曜日に、まんが学部アニメーション学科の授業が終わり今、成績を付けています。
知り合いの監督から「申し訳ないが、一年お願いします」「はい」と簡単な返事でお引き受けしたが、ここの学生さんは僕が思うよりずっと優秀だった。


前期には国際平和映像祭に2作品エントリー、そのうちの一つが世界45ヵ国の中で最終選考に残った。残念ながら賞は取れなかったが凄い事だ!

『平和を紡ぐ思いと想い』金谷監督作品


同じく後期に入り3週間で2作品

第9回フローズンアワード2021に応募し、最終選考に2作品とも残った、しかし賞は取れず!

何かが足らない、雪見だいふくをモチーフにした2作品だった。

最終授業迄に後四作品が上がりショートショートフィルムとone cutで仕上げるギャラリーN映画展にもノミネートさせています。今度こそ最終的グランプリとらせたいですね。



京都造形芸術大(京都芸術大学)の非常勤から始まり准教授、その間に吉備国際大学や高校の土曜講座等学生達と一緒に勉強をしている。

教えるなんておこがましい、情報と技術を伝えるために自分が蓄積してきた事に新たな技術やシステム、情報を得る。それは今までしていた事での人の繋がり等で自分が現在動かせない事も教えて頂き実際にテストをさせて貰って自分で経験し、それを持って帰り『今』を学ぶようにしてる。



技術や機械の発展は凄い勢いで進んでいます。

師匠の森田富士郎さんや田中省三さんに「大魔神」や「芦屋からの飛行」の時のクロマキーの大変さと何故抜けるのか?教えて貰っていたので、自身のカメラマン時、初めての大合成(大阪ガスCM)で使った新たなアルチマット(当時の品番は確か3?同じ名前でBMが12を現在リリース中)という機械の事もビデオとフィルム合成とは違えどRGBの色域の角度で影響しない部分を黒で抜く所謂ハイコントラストポジでオスメス作るのと同じ事と理解…当時最新と言いながら群青色に塗ったホリゾントに充てる照明の量は半端では無いカメラは池上79E…だったような(ビデオ機材はその時は大変疎かった)
その後のデジタルクロマキー技術は凄まじく現在ダビンチはじめ色んなパソコンソフトや編集機でもこの技術は応用されている。



昨年の映テレの技術賞の一つ関テレ照明技術での偏光フィルターを使った新クロマキー合成技術、色域を使わない新たな技術として素晴らしい!

撮影所での今から40年程前…照明技師の中岡源権さんが照明用偏光フィルターとカメラにポーラスクリーン(偏光)を入れ、ハーフミラー現場合成、人を消す事をされた。
中岡さんは大きなライトを使いその当時セットでも露出がF8くらい絞れる時にレンズが開放F2.0になった事で凄く印象深く覚えている。
偏光フィルターを使う事で照明の力が半分くらいそしてカメラのポーラで⅓そしてハーフミラーで半分…当時のフィルム感度はASA100、今のデジタルカメラのISO1600とは比べものにならない。
しかし考えれば同じ技術なのだ。
中岡源権氏


新たな技術は相当前の技術も含んで…進歩している。映像を運ぶ技術もそうだ…
RCA〜IEEE 1394 (iLINK)〜SDI〜HDMI〜USB3以降〜プロトコルを使ったLAN(有線,無線)そして全てが光ケーブルへ…映像搬送も色々と変化する。








PCの記憶装置(古い言い方…笑)
初めて買ったMacintoshG3DT266
1997年ある監督から凄い容量とメモリと言われたメモリ32MBHDD4GBで…今や4TBも驚かない、SSDですら2TB軽くて小さくて掌で隠れるサイズ…

映像を観るという事は変わらないし、それを作るというのも変わらない。

勿論家で見るTVも僕らが試写室と言っていた暗い部屋と同じぐらいの大きな画面であり、同じ画面をスマフォで観る事もできる。

作る方はフィルムカメラからデジタルカメラ、勿論デジタルカメラはARRI アレクサからスマフォ迄様々なツールで撮影はできてしまう。

これから先も進歩は止まらない、生きている限り勉強をしなければ^_^