【非常識な読書のすすめ】

清水克衛 著/現代書林


TSUTAYAで平積みになっている本にピピピっと私の魂が引き寄せられました!

題名と、サブタイトルに惹かれて即買い…したのが1ヶ月前。通勤中のバスの中、コツコツ読んでやっと読み終わりました(・∀・)


期待していたのは、どうやったら本を早く読めるようになるのかとかそんなことが書いてあるのかなーと思いきや、全く内容が違ってて、面白かった(^_^)

いわゆる自己啓発本に近いのかなと。←そゆのもすきよ、私。


大きく分けて、

①なぜ、読書で人生がガラッと変わるのか?

②「常識」に操られると搾取された人生になる

③世の中は一握りの人間の思考で動く

④人のために本を読むと力がわく

⑤読書を信じるものは救われる

⑥「生き抜く知恵」は全て読書が教えてくれる

…の6つのパートに分かれていて、それぞれ興味深いことが書かれていました。


特に心に突き刺さったのは、読書の有無が人間の格差を作るということ。

壱万円札で有名な諭吉先生を紹介してこのように書いてありました。




学問のすゝめの冒頭には「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり」という有名な言葉の後のちょっと過激とも言える言葉が続くのです。

「確かにこの言葉どおり、この世に生まれ落ちたときは、誰もが等しく平等である。けれども実際にはそのあとで、人間には大きな差がついてしまうのだ。学ばない人は貧乏になって、地を這うような生き方をするようになる。よく学び、よく物事を知ろうとした人は、貧乏人には手の届かないものを手に入れる。それは当然で、もとはといえば、その人に学ぼうとする力があるか、ないか、それだけの違いなのだ。


〜中略〜


ただ『自由、自由』と唱えるのではなく、物事の『筋道』を知り、素直に自分の限界を知り、認めて、学問に励むことによって、自分の本当の自由を掴むのだ。一人ひとりが、自分の力を十分に発揮して仕事をすることで、国も変わり明るい未来が生まれていく、さあきみも、学問を始めようじゃないか!」


当時の人口3400万人ほどで300万部以上も売れた本です。複製して配られたものも合わせると500万部は読まれたのではないかという推測です。つまり日本人の6〜7人に1人は読んだということになるのだそうです(*^ω^*)


なんか、この部分だけ読んだだけで、学問のすゝめをちゃんと読んでみたいなぁ!と思うのです!

中学の社会科の時に、人の上に〜(以下省略)のくだりは習ったけど、その後の挑発的な言葉を教えてもらえたなら、もっともっと色々なジャンルの本を読んでいたかもしれないなぁ。と思ったり。


そのほかにも、何冊か本の紹介をしつつ、私たちに必要な心のことを教えてくださる、とてもいい書籍でした。


うちの祖母は読書が好きです。感性が鋭く、人間の深みもありとても素敵な人だと思います。それもこれも読書のお陰もあり心が豊かなのだろうなぁと思います。

読書のお陰が、実家に帰るたびに祖母の頭の中がアップデートされているので、時事ネタや、最近読んだ本のことを話してとても楽しいです。

私もお婆さんになっても、「あのばあちゃん、面白いね」と言ってもらえる人になりたいです(・∀・)


気になった方はぜひ読んでみてください!オススメです!


それと、清水克衛さんが経営する本屋さんに行って、私にオススメの本を聞いてみたいです(*^ω^*)