50代からの生前整理

 

生前整理コンサルタントのなぐらしゅうこです。

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

80代姉妹の生前整理

 

この姉妹が困っていたこと

それは、「ほしい情報を調べる手段がない」でした。

 

パソコンは持たず、携帯はガラケーです。

 

情報を収集する手段はテレビやラジオ、新聞。

あとは人を介して直接入ってくる話のみです。

 

私たちは簡単にネットで何でも調べられ、それが当然の生活をしていますが

それはインターネットでつながる手段を持たない人は、即、情報難民になることを意味します。

 

二人には、元気なうちにやっておきたいことがありました。

それは、二人のお母さまが長く勤務していた都内の女子高を見に行くこと。

そしてそのころ家族で生活していた家が今どうなっているのかを見に行くことでした。

 

簡単なことのように思いますが、下調べぜずに埼玉県内から都内に行くのは

ハードルが高いのです。

当時とは街並みも交通網も大きく変わっています。

調べようにもどこで?図書館?行き方は駅員さんに聞けば教えてくれる?

 

学校名から最寄り駅を調べ、そこへ行くまでの経路を調べる。

これ、ネットを使わずやるのはとっても難しい。

 

 

私がスマホで検索したら簡単に出ました。

ただ、それをお二人に渡す手段がない。

メモを取っていましたが、全部を正確にメモするのも難しいのです。

 

私は後日、その学校のホームページと交通経路を、周辺地図を印刷しお届けしました。

私たちにとっては当たり前のことですが、二人は大変喜んでくれました。

電車の時間まで載ってるのねと驚いていました。

 

世の中便利になる反面、そこにアクセスできないと

途端に不便な生活を強いられます。

今は食料品や日用品もネットで頼めばすぐ配達してくれますが、

その手段を持たない人たちは、自力で買い物に行くか人に頼むしかありません。

 

情報弱者は声を上げる手段もなく、不便を受け入れて生活しています。

そういった人たちのお手伝いをするのも、私たちの仕事だと思っています。