私には6年前に出会った斉藤朱夏さんという推しがいます。
彼女に出会ったきっかけは友人からのおすすめだったのだけれど、初めて見た笑顔に気づいたら魅了され、ほぼ一目惚れくらいの勢いですっかり彼女のファンになりました(一目惚れと言っても決して恋ではなくむしろ憧れや尊敬に近い)。
この6年で彼女に会うためにライブに行ったりイベントに行ったり。配信を見たり接近イベントでお話することが出来たりと、色んな経験をさせてもらって、間違いなく彼女と出会ったことで私の人生は鮮やかになったし自分自身を前向きにさせてくれています。
そんなイベントやライブに行く──つまりは彼女に会う度に色んな感想をSNSや本人へのファンレターに書いたりしているわけなんですが……その度にモヤモヤとした感情がありました。
そのモヤモヤを「あぁ、なるほどな!!」「確かに無意識のうちにそうしてたかも」などなど。可視化して認識、納得させてくれたのがこの本でした。

『「好き」を言語化する技術』 三宅香帆
この本を読んで1番の感想は
「いとあはれなり」
でした。
全体どこを読んでも素晴らしかったのですが、特に腑に落ちたり共感のできた第1章、2章について話そうと思います。内容にも触れるのでネタバレ的なの要注意です。
第1章から2章のこと。
私はイベントやライブに参加した後はいつも1番仲のいい友達(私の推しのことも知っている)に大量のLINEを送って感想を述べてるのですが、それが〝自分だけの感情〟を〝自分の言葉〟で〝細分化したメモ〟になっていたんだなと気づきました。
終演直後なんかは「いや……やばい。無理。可愛い……」とかしか言えないのですが、少しずつ時間をかけて「こんなことがあった」「この時こういっててこう思った」とかを伝えてるんですよね。
後々推しにファンレターを書く時によくそのLINEのやり取りを見返して「あ、これ伝えたかったんだ!」と思い返して書くことをあります。
友達にLINEするという形で私はしっかりとメモしていたんですね。
また、この終演直後の語彙力ない感じ。絶対みんな経験したことあると思うんだけど、昔から日本語、古典が好きな私はこの「あはれなり」の例えを読んで「確かに!」となってすごく面白かったし「こういうもんなんだな」って胸のつかえが取れたような安心感がありました。
私自身はあまりSNSで推しについて語ることはなくて推しにさえ伝わればいい!!と思っている派です。これからも自分なりに自分の言葉で「あはれなり」を具体的に言語化してしっかりと伝えて行けたらと思います。
今回感想としてピックアップしたのは第1章や2章の事でしたが、本当に全体を通して学びや共感だらけでした。
最初に述べた私の推してる朱夏さんは〝言葉〟をとても大切にしている人です。だからこそこの本を読んで更にこれから発する〝自分の言葉〟を大切にしようと改めて思いました。
きっとうまく感想が書けない、語彙力がないって悩んでる人ってたくさんいると思うし、SNSが盛んな現代だからこそ「それわかるわぁ」って思う章が読む人によって違う箇所かもしれません。
周りの意見に左右されやすい没個性的になりがちな現代で、〝自分の感情〟を〝自分の言葉〟で伝えたい──そう思ってる人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。
(読んだ内容を生かした文章が書けていたらいいなっ)