清水亮(元ソフトバンク)の現在!大学や経歴・結婚や年収・逮捕とその後まとめ【天才プログラマーは別人】

清水亮は、ソフトバンクの社員(デジタルトランスフォーメーション 統括部長)だった2021年12月から2022年8月にかけて、「全チャネル統一ナレッジ管理システムプロジェクト」という架空の事業への出資を募り、合計で13億円もの出資金をだまし取った詐欺容疑で警視庁捜査2課に逮捕されました。


清水亮はこの事案が発覚した2022年10月にソフトバンクを懲戒解雇されましたが、日本有数の大企業・有名企業の部長が、自社の会議室を使って13億円の詐欺事件を起こしたというニュースは、世間を驚愕させました。


ソフトバンクの元社員である清水亮が逮捕されたニュースが報じられた時、別の被害を受けた人物がいました。その人物とは、清水亮と同姓同名の清水亮氏です。


別人であるにも関わらず同姓同名というだけで、「逮捕された犯罪者」と勘違いされるという被害を受けたのです。


清水亮と同姓同名に実業家で天才プログラマーの清水亮氏がいます。この事件が報じられる前までは、「清水亮」というと、この実業家&天才プログラマーの清水亮氏が一番有名でした。


そのため、「清水亮が詐欺容疑で逮捕された」というニュースを聞くと、実業家&天才プログラマーの清水亮氏を思い浮かべる人が多かったのです。


ソフトバンクの「シミズリョウ」なる人物が逮捕されたと今朝聞いて、まさかあのプログラマーでシラスでもチャンネル開いたばかりの清水亮さんが?と思ったら、人違いだった。


確かに、実業家で天才プログラマーの清水亮氏と、元ソフトバンク社員で逮捕された清水亮は同姓同名です。しかも、そのほかにも共通点があったんです。


amazonで清水亮を検索すると、本の著者として「逮捕された清水亮」と実業家&天才プログラマーの清水亮氏が同一人物のように表示されます。


そのため、「清水亮」と検索した場合、プロフィールやその他の情報から、実業家・天才プログラマーの清水亮氏と逮捕された清水亮を混同してしまう人が続出しています。


2人ともIT業界で働き、姓名の漢字まで同じ、年齢も40代後半とプロフィールがよく似ており、勘違いする人も出ているようだ。これは、実業家&天才プログラマーの清水亮氏にとっては、迷惑どころの話ではないですよね。


実業家で天才プログラマーの清水亮氏は、逮捕された清水亮と勘違いされて迷惑をこうむったためか、自身のSNSやnoteなどで「俺はソフトバンクの社員だったことはありません」として、逮捕された清水亮ではないことを主張しました。


金子勇が逮捕された時くらいの動揺。俺じゃないけど清水亮さんが逮捕されたらしい


捕まってません pic.twitter.com/QlZ4JTpfph


引用:俺はソフトバンクの社員だったことはありません|shi3z


このくらいしっかり「逮捕されたのは別人です!」と主張しないと、逮捕された清水亮と実業家&天才プログラマーの清水亮氏が同一人物と思い込んでしまう人がいるのだと思います。


実業家で天才プログラマーの清水亮氏は、とんでもなく凄い人です。


1976年に新潟県長岡市で生まれた清水亮さんは、3歳で初めてコンピュータに触れ、6歳でプログラミングを始めます。新潟大学附属長岡中学校、新潟県立国際情報高校に進学します。


高校生の頃にはコンピュータ関係の雑誌に3Dプログラミングについて投稿したら、いきなり10ページの特集になりました。その後、進路で揉めて家出をして東京に行き、出版社に顔を出したら、連載が決まるという経験もしています。


大学は電気通信大学電気通信学部情報工学科夜間主コースに進学しますが、1年生を4回やるなど学校には行かず、代わりに出版社やゲーム会社に出入りし、さらに専門学校で教えたり、本を書いたりするようになります。大学が合わないし、大学のレベルをすでに超えていたんですね。


大学在学中には清水亮氏はマイクロソフトからスカウトされます。しかし、マイクロソフトの社員になるには大学卒業の資格が必要だったため、清水亮氏はドワンゴを紹介され、ドワンゴから派遣されるという形で、アメリカの新しいゲーム機向けのOS作りに携わります。しかも、いきなりシニアエンジニア待遇だったそうです。


その後、大学を中退し、ドワンゴに正式に入社して、携帯電話ゲーム事業を立ち上げ、ドワンゴを成長させます。しかし、ドワンゴの携帯ゲーム事業が軌道に乗ると、その事業を離れ、さらにドワンゴを退社することを決意しました。


ただ、このときも一年半ほどで事業を離れてしまいました。みんなに理解され始めたら、つまんなくなっちゃったんです。これが本当に自分のいる場所なのか、ということも含めて。


引用:enchantMOONを世に送り出した清水亮のクレイジー哲学|【Tech総研】


天才はやっぱり考えていることが違います。カッコいいですよね。


その後独立して、式会社ユビキタスエンターテインメントを設立して、手書きタブレット「enchantMOON」を発表したり、2017年にはギリア株式会社を設立して、現在もプログラマー・実業家として活躍するとともに、東京大学客員研究員としてAI(人工知能)の研究に没頭しています。


2023年11月8日、ソフトバンクの元社員である清水亮(当時47歳)は、同じくソフトバンク元社員で部下だった枡田健吾(42歳)と風俗店従業員の森田真伍(41歳)と一緒に逮捕されました。


清水亮は詐欺事件を起こした当時、ソフトバンクのデジタルトランスフォーメーション統括部部長という役職に就いていました。


日本有数の大企業であるソフトバンクの統括部長という役職は、世間ではエリート・勝ち組と認識されます。定年退職まで普通に働いていれば、安定した人生が約束されていたと思うのですが、なぜ清水亮は詐欺事件を起こしたのか?


清水亮はソフトバンクの社員でしたが、副業も行っていました。その副業がうまくいっておらず、詐欺に加担した当時は数億円の借金を抱えていました。


清水亮容疑者(47)が、投資家向けに説明会を始めた2021年12月ごろ、副業で経営するIT会社の資金繰りに行き詰まり、数億円を借金していたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。


引用:副業行き詰まり加担か=ソフトバンク元部長、借金数億円―投資詐欺事件・警視庁 | 時事通信ニュース


いくらソフトバンクの統括部長でも、数億円の借金はヤバいです。そんな時に、共通の知人を介して知り合った森田真伍から詐欺計画を持ち掛けられ、加担したと考えられています。


この詐欺事件は主導的立場だったのは風俗店(ホストクラブ)で働いていた森田真伍であり、ソフトバンク社員の清水亮とその部下の枡田健吾は森田真伍の計画に乗っかるという立場でした。


森田真伍は清水亮の「ソフトバンク統括部長」という肩書を利用して詐欺の計画を立てました。


「全チャネル統一ナレッジ管理システムプロジェクト」という架空のプロジェクトを作り上げます。


<詐欺の設定>

清水亮が全国で約3,000店舗あるソフトバンクショップとY!モバイルショップで使われるシステム開発の総責任者で、数年に一度行われるシステムの総入れ替えを担当することになった。


そして、このプロジェクトは清水亮が副業で行っている会社にソフトバンクが発注したものの、システム開発に12億円が足りないため、出資を募る。出資してくれた人には月利5%~20%の配当がある。


普通に考えたら、月利5~20%なんて絶対にありえないとわかりそうなものですが、ここで清水亮の「ソフトバンクの統括部長」という肩書が悪い方に役に立ちます。


実際、私は昨年末、港区・竹芝のソフトバンク本社にXとともに訪れ、会議室で社員二人から12億円の投資案件の説明を1時間にわたって受けました。


引用:「ソフトバンク」現役社員がTKO木本をハメた社長とグルになって“投資詐欺”をしていた 会社は取材後「警察に通報した」と回答(2ページ目) | デイリー新潮


なんと、清水亮は港区竹芝にあるソフトバンクの本社の会議室に投資家を集めて説明会を行い、出資を募ったのです。


しかも、説明会で配られた架空のプロジェクト資料には、ソフトバンクのロゴも入っていました。さらに、清水亮と枡田健吾は正真正銘のソフトバンクの社員です。


・場所はソフトバンク本社の会議室

・資料にはソフトバンクのロゴ入り

・説明するのはソフトバンクの社員


これだったら、騙されてしまう人がいるのは仕方がないかもしれません。むしろ、ここまでやられたら、「ソフトバンクの事業だから、絶対に大丈夫」と思ってしまいますよね。


この説明会は合計で20回以上行われ、森田真伍は司会役、さらに清水亮が説明役、枡田健吾はサポート役という役割分担があったそうです。


しかも、悪いことにこの架空のプロジェクトでの清水亮の「全国で約3,000店舗あるソフトバンクショップとY!モバイルショップで使われるシステム開発の総責任者」という立場は、ほぼ真実なんです。


全国約3,500 店舗 のソフトバンクおよびワイモバイルショップの店頭システム、WEB開発、の企画・設計を行う


架空のプロジェクトの中に真実を混ぜておくことで、設定のほころびが生じにくくなり、詐欺がバレにくくなるのでしょう。


冷静に考え、投資・出資に関する知識がある人は「おかしな話・ずさんな話」ということが分かるようですが、あまり投資や出資について詳しくない人、投資を始めたばかりの人は信じ込んでしまうのでしょう。

2023年12月時点で、この清水亮らは少なくとも3人から13億円をだまし取ったことが発覚しています。これらのお金は、まず清水亮が副業で行っている会社の口座に数回にわたって振り込まれ、その後10億円は森田真伍の口座に振り込まれたとのことです。


この詐欺事件が初めて報じられたのは、2022年10月6日のこと。週刊新潮が報じました。それから、すぐソフトバンクは内部調査を行い、警視庁に通報しています。


当社は、この聞き取り調査でこれらの事実を初めて把握したため、本日(10/5)、本件を警視庁へ通報しました。今後は、捜査に全面的に協力していきます。また、当社内においても対象者を厳正に処分する予定です


引用:「ソフトバンク」現役社員がTKO木本をハメた社長とグルになって“投資詐欺”をしていた 会社は取材後「警察に通報した」と回答(5ページ目) | デイリー新潮


清水亮と枡田健吾は同月中にソフトバンクを懲戒解雇されています。そして、警察による捜査により詐欺が立証され、2023年11月8日に詐欺容疑で逮捕されました。


逮捕当時47歳ですから、おそらく1976年生まれになります。大学卒業後は日本電信電話株式会社(NTTグループ)に入社し、その後ソフトバンクコマースに転職しました。


その後、ソフトバンクの以下のような役職に就いていることが確認できます。


具体的な事業として、全国約3,500店舗のソフトバンクおよびワイモバイルショップの店頭システムの企画・設計を行ったり、所属組織のコールセンターにおけるRPA導入や推進業務に従事していました。また、SBモバイルサービス事業開発室長を兼務しRPA推進および販売を行ったこともあります。


さらに、清水亮は一緒に逮捕された枡田健吾やほかの人たちと共著でIT関係の本を出版したこともあります。


・絶対失敗しない! ロボット1000体を導入してわかったRPA成功の秘訣

・徹底解説RPAツール WinActor導入・応用完全ガイド

・Ver.6.1対応 徹底解説RPAツール WinActor導入・応用完全ガイド

・VYOND ビジネスアニメーション作成講座


ソフトバンクの統括部長という役職に就いていましたが、上記の詐欺事件が発覚し、2022年10月に懲戒解雇となりました。


清水亮は副業をしていたことがわかっています。清水亮の副業はITコンサルタントで、2007年に設立しています。


法人登記などによると、清水容疑者が副業で経営していたITコンサルは平成19年に設立。人工知能(AI)を使った文字の自動読み取りサービスなどを展開していたが、取引先の一つが令和3年秋に破産すると資金繰りが一気に悪化したという。


引用:投資家を巧みにだました数々の舞台回し ソフトバンク元部長ら詐欺事件 背景に副業の業績悪化か – 産経ニュース


この清水亮の副業のITコンサルティング会社は、「株式会社トレンドライフ」だと思われます。


株式会社トレンドライフは2007年6月に設立されたITコンサルティング会社で、「業務効率化を目的としたRPA導入支援に強みを持ち、自社サービスとしてAI「機能を用いた文字の自動読み取り技術「AI-OCR」を提供していた会社です。


しかし、取引先が2021年に破産したことで、資金繰りがひっ迫し、2022年7月に事業が停止しています。


法人登記ではこの株式会社トレンドライフの代表者は清水亮と書いてありますし、上記の産経新聞の清水亮の副業情報とトレンドライフの情報は一致しますので、ほぼ間違いないでしょう。


このトレンドライフは事業停止後に破産手続きを開始していますが、負債総額は15億円とのことです。


清水亮は結婚しているかどうかという情報はありません。ただ、47歳という年齢を考えれば、結婚していてもおかしくありませんし、子供はもう成人している可能性もあります。


ここからはあくまで憶測になりますが、結婚して家族がいたからこそ、副業で失敗したけれど何とか取り返そうと、森田真伍の詐欺計画に乗ってしまったのかもしれません。


それが本当だとしても、家族としては一気にどん底に叩き落された形ですよね。ソフトバンクの統括部長だった夫(父親)が詐欺行為を働いてソフトバンクを懲戒解雇となり、逮捕されたのですから。しかも、副業の負債総額は15億円です・・・。


清水亮の年収は1500万円程度はあったものと思われます。清水亮はソフトバンクの統括部長という立場です。


ソフトバンク社員の平均年収は804万円ですが、部長クラスになると1200万円にはなるようです。


ソフトバンク株式会社の年収は、課長クラスで約800万円、部長クラスで約1,200万円です。


引用:ソフトバンクの平均年収は高い?低い?職種やグレード別に給料を解説 | キャリハイ転職


清水亮は部長のさらに1つ上の統括部長という役職ですから、ソフトバンク社員としての年収は1500万円程度はあったと思われます。


さらに、資金繰りなどで焦げ付く前は副業のITコンサルティングの収入もありました。年収は1500~2000万円程度はあったのではないでしょうか?


しかし、取引先が倒産して、副業がうまくいかなくなり、数億円の借金を背負ったために、詐欺行為に手を出してしまいました。


清水亮が逮捕されたというニュースを聞いて、「ソフトバンクの部長がなぜ詐欺?ソフトバンクってそんなに給料が安いの?」と思った人も多いと思いますが、ソフトバンクの給料・年収が安かったわけではなく、副業で失敗して借金があったために詐欺をしたということになります。


清水亮は現在、再逮捕されています。詐欺被害者と「秘密保持契約」を結び、詐欺行為発覚を遅らせようとしていたことも判明しました。


清水亮はソフトバンク本社での説明会に参加する前に、参加者に秘密保持契約に同意させていて、さらにLINEでのやり取りではなく、Signalというアプリでやり取りをするように迫ったのです。


「会う前から『秘密保持契約書』に必ずサインが必要ですとXを通してしつこく言われており、当日もそれにサインさせられました。さらに、『情報漏えいを防ぐために今後の連絡はSignalにして欲しい』と言われました。


引用:「ソフトバンク」現役社員がTKO木本をハメた社長とグルになって“投資詐欺”をしていた 会社は取材後「警察に通報した」と回答(3ページ目) | デイリー新潮


SignalはLINEのようなチャットアプリですが、メッセージが自動的に消去される仕組みなので、秘匿性が高いことが特徴です。


2023年12月時点ではまだ起訴されていませんので、今後新たな詐欺が立証され、再逮捕されるかもしれません。


ソフトバンクの元社員で逮捕された清水亮と実業家&天才プログラマーの清水亮氏とは別人である件や詐欺事件の詳細、大学卒業後の経歴や副業のコンサル会社、結婚の有無、年収と現在をまとめました。


この清水亮の詐欺事件は、「お金は人を狂わせる」という典型的な例かもしれませんね。