昨日はお香の会でお点前させていただきました。


半年も前から先生が準備を始められて、今回は七夕の趣向で、できるだけお客様が楽しくお香を聞いていただけるようにと、立礼での会となりました。

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お床飾りはもちろん七夕。


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笹に結ばれている五色の糸は組紐に使う糸を先生が丁寧に縒って(よって)作られました。

耳盥(みみだらい)には梶の葉を浮かべてあります。

梶の葉は、墨で文字を書くことができて、七夕の時にサトイモの葉にたまった朝露で墨をすり、梶の葉に和歌を書くと願いが叶うといわれています。

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五色の糸巻、かわいい琴(芸が達者になるように)、お供えの野菜、お花。

お軸は先生が萬蔵院(まんぞういん)という真言宗豊山派のお寺の住職にお願いして七夕に因んだものを書いていただいたそうです。

「乞巧奠」(きっこうでん)という中国の行事では、年に一度牽牛と織女の星がめぐり逢う七夕に、芸(裁縫や歌)が上手になるようにと祈る行事です。織姫の機織りもその一つです。

お軸に書いてあるのは白楽天の詩で
 憶得少年長乞巧  憶ひ得たり少年にして長く乞巧せしことを
 竹竿頭上願糸多  竹竿(ちくかん)の頭上(とうじょう)に願糸

              多し

というものです。


お香は三星香で、

福星 禄星 寿星 (福禄寿という名前ももともとこの3つの星からきています)のそれぞれのお香を試として聞き、そのあと出香(しゅっこう)で打ち混ぜて順不同になった三つそれぞれの香を聞き、どの順番で出たのかを当てるという遊びです。


お客様も神経を集中させて楽しんでいただけたようです。


お香は香りを聞くだけでもとても癒されます。日常をふと離れることのできる貴重な時間です。


私も即席で一句和歌を詠ませていただきました。


七夕の 空を見上げて 願ふ夜 

 この世にあまたの 笑み降らんこと


会の終わりにはこんなにたくさんの短冊が🎋中には梶の葉に書かれたものもありました


笑顔あふれる毎日を皆様が送られますように