例えば、
あなたが新しい体を貰って、
取り扱い説明書も、
マニュアルも無かったとして、
その体に起こる現象が、
日々変化していたとする。
その体に起こる現象が、
自分が以前見たことの無い現象だったとする。
排泄のリズムも、
右上半身も、
右下半身も、
右顔面も、
日々考えられない様な動きをする。
異常な日常。
正常を期待する異常。
それが僕の日常である。
ただそれらの変化は微かに、
良い方向を匂わせているので、
ただ疑う事なく、
粛粛とついて行っている次第である。
そして最近その匂いは、
日毎に如実になっていると言う訳だ。
この日々を忘れない様にしようと、
最近、観察日誌をつけている。
観察日誌をつけなければ、
彼は彼の体に間に合わない。
掻い摘んで見れば、
以下の通りである。
2025/06/12
#勤行中の右口内の音に違和感。
#右手に骨格を感じる。
#リハビリの歩行練習が軽くなる。
#体中をコツリコツリと叩かれる。
そこには誰もいない。
2025/06/14
#体の中央が体の真ん中に寄る。
#背筋を伸ばしてくれとだれかに言われる。
だからストレッチにそれを加える。
#以前あらゆる表現で表した排泄も、
便秘のトラブルは減り、
一日の排泄回数も増えた。
この件については、また触れる。
何しろ日々排泄は変化している。
ただ総じて所用時間が短くなった。
#右足の床離れが良い。
2025/06/17
#右半身の痺れ
普通の人なら、
痺れを感じたなら危機感を覚える事だろう。
ところがこの痺れは、
何も無かったところに、
痒みの様に湧き上がっている。
こんな感覚は初めてだ。
痺れがずーっとついてくる。
2025/07/11
#右指が僕の意思で動く様になる。
現在は薬指まで。
最初はレスポンスが悪かったが、
日々日々レスポンスが早くなっている。
ただし握る事は出来るが解く事が未だ出来ない。
かなり力まないといけないので、
どさくさに紛れた肛門の開門が心配だ。
#右足、特に右太腿の肉付きが著しい。
#右足は僕の意図で、
足元にある枕を押し出せる様になった。
今起こっている事は、
つまり右半身全体に同時進行で起こっている事だ。
右半身の全ての部署が粛粛と、
徐々に徐々にお互いの工程をconflictさせず、
進んでいる事だ。
右半身の前には、
ヘルメットを被った作業員が深々と、
頭を下げている。
続く
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