約束の日

 

❻약속의 날

ヤクソゲナイ

約束の日

 

❼잠에서 깨어나

チャムソケオナア

眠りから目を覚ます

 

❼선악의 만년

善悪の晩年

ソナゲマンニャン

 

❼자신의 심판

自分を裁き

チャシニシンパン

 

❻자신의 희망 

自分が希望

チャシニヒマン

 

 

50歳を過ぎて、

齢重ねて、

約束の日に僕は、

みんなにカミングアウトされた。

突然今までの君の人生は、

全て虚構だと判決を下された。

家内も娘も愛人も、

この腕で長く抱きしめながら、

それもまた全てが嘘だと言われた。

 

僕は真実に目を覚ました。

僕は真実に目を背けた。

僕と言う人生を洗い直して、

僕と言う人生を1からやり直したいと思った。

だが人生と僕とは切っても切れない間柄だった。

 

突然ドアを開けられて、

高速の側道に放り投げられた、

白いカムリの運転手の様に、

突然ドアを開けられて、

台湾の上空で降りろと言われた、

DC10のエコノミークラスの乗客の様に、

僕は汚れ掠れた道端の人形だった。

僕はどうしたら自分を捨てる事が出来るか、

と考えた。

僕はどうしたら人生をリセット出来るか、

と考えた。

 

それから3年、

頭を丸めて、

仏様に帰依して、

僕は人生のリセットを諦めた。

何故なら今は、

昔よりも粗末な生活をしていても、

昔より体が不自由であっても、

心は日々軽くなり、

体は日々爽快である。

自分という存在は寧ろ、

自分と言う頼れる人と言う存在に見え、

善も悪も全てが自分に帰属する、

人生の醍醐味すらも感じつつ有る。

自分を裁き、

自分一人が希望である。

今の僕は何よりも、

純度の高い善行をしたいと言う思いしか無い。

神経質なら限りなく神経質に、

 デリケートなら限りなくデリケートに、

批判を恐れず、

限りなく考え過ぎて、

晩年を生きて行こうじゃないか?

 

「眠りから覚めた男」

HG・ウェルズ

オープンシェルフパブリッシング, 2024/03/25 - 333 ページ

一八九七年、イギリスで一人の男が謎の昏睡状態に陥る。眠り続けた男が目を覚ますとそこは二百年後のロンドンだった。しかも、いくつかの偶然と複利の力によって男の財産は莫大な額にまで増え、男は世界の所有者として目覚めたのだった。世界を支配する評議会、革命家オストログ、過酷な労働にあえぐ労働者たちの争いに男は巻き込まれていく

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