2025/01/25

十善戒

③不邪婬ー⑴

 

「苦」の人生をいかに生きるか。

「仏陀(ブッダ)は確かに「この世は苦である」といいましたが、亡くなる前には「この世は美しい。人間の命は甘美なものだ。」といっていました。

これは「苦であるがゆえに、そこに美しいものが生まれてくる」という仏陀(ブッダ)のひとつの悟りであったように思われます。

涅槃へ至る八つの道筋を指し示した「八正道」煩悩を消して真実の人生を生きるための方法ということから出てきたのが、先にふれた四諦であり、また八正道といった考え方です。

仏陀(ブッダ)の亡くなったあと、原始仏教が大乗仏教から生まれた六波羅蜜という考え方も含めていいでしょう。

在家信者が守るべきものとされた五戒などもそうでしょう。

五戒とは

  • 不殺生戒(ふせっしょうかい) 生き物をみだりに殺してはならない。
  • 不偸盗戒(ふちゅうとうかい) 盗みを犯してはならない。
  • 不邪淫戒(ふじゃいんかい) 道ならぬ邪淫を犯してはならない。
  • 不妄語戒(ふもうごかい) 嘘をついてはならない。
  • 不飲酒戒(ふおんじゅかい) 酒を飲んではならない。

の五つですが、これらを生活の中で習慣化して実践することが大事だという具体的な戒律です。

また仏陀(ブッダ)は精神を統一して雑念を払い、禅定の境地に入ることを説き、さらに日常生活の中で身につけていく智慧の重要性を説いています

この戒律と精神統一と智慧を仏教では「戒・定・慧の三学」と呼んでいるようですが、修行によってこの三つを身につけることで人間は「諸々の汚れから完全に解脱する」ということになります。

 

参考

この五戒律に次の五つの戒律が加わったものを十戒律と呼んでいます。

 

十戒律(五戒律も含みます)

  • 不説四衆過罪(ふせつししゅうかざい) 他人の過ちや罪を言いふらしてはならない。
  • 不自賛毀他戒(ふじさんきたかい) 自分を誉め、他人をくだしてはならない。
  • 不慳貪戒(ふけんどんかい) 物おしみしてはならない。
  • 不瞋(怒り)恚戒(ふしんにかい) 怒ってはならない。
  • 不謗三宝戒(ふぼうさんぼうかい) 仏様の教えや仏法伝道の僧をくだしてはならない。

このように、正しい生活をして自分自身の完成に努めなければ、本当に人を救うことはできないということです。

 

ただ、誤解してならないことは、自分はまだ完成していない人間だからとても人を助け導くことはできない、という考えを持たないことです。

 

自分だけの生活に囚われてしまえば、返って自己の完成はできないのです。

 

人のために尽くすということも持戒の大きな要点ですね。

人のために尽くすことによってそれだけ自分も向上し、自分が向上することによってそれだけ人にも尽くせるようになる、この二つは無限に循環していくと思います」

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  • 不邪淫戒(ふじゃいんかい) 道ならぬ邪淫を犯してはならない。

 

本件については、

殺生=著しき食欲

妄語=呼吸の如き嘘或いは虚構

に次いで僕の人生を、

懺悔の累々たる座標によって、

本来の座標が何処にあるのか、

見えなくなるほどに人生を逸脱せられた、

邪淫=性欲についてである。

だがしかし、

嘘偽り無く言わせてもらえば、

この事について僕は幸せだったのだろう。

この事について僕は飽く無き追究に励み、

この事について僕は情状酌量の余地は、

無いのだろう。

この事はこのブログの中で、

極私的個別具体事例をいくつも語っているが、

それでは、それの何がどの様に悪いのか?

と言う考察に至っていない。

ここではこの件に関する、

露骨な名詞の呼び名を避け、

なるべくこそあどの指示名詞に頼り、

なるべく具体的に、

なるべく冷静に、

動物としての自分に立ち還り、

生物としての自分を見つめて、

この件について考えたい。

まずは、

この件について、

「性」と「淫」を漢字から見てみたい。

 

 

「性」と言う漢字

 

①「さが(本性、生まれつき持っている

  その人の考え方の傾向)」(例:性格)

②「物の性質・傾向」(例:性能)

③「心」、「精神(心、意識、気構え、

  気力、根本の考えと言った意味

  を持つ言葉)」

④「命」、「生命」

⑤「生きている事」

⑥「生活」

⑦「男女の別」(例:性別)

⑧「異性に求める本能の働き」

  (例:性欲)

⑨「ショウ(変わらない・すべてに共通な

  万物の原因)」

 

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会意兼形声文字です(忄()+)。

「心臓」の象形と「が地上に

生じてきた」象形(「はえる・生ま

れる」の意味)から、「生まれながら

の心」、「本性(さが)」を意味する

「性」という漢字が成り立ちました。 

 

漢字/漢和/語源辞典 OK辞典

 

生える、

生まれる、

まずここに人は生き物は始まる。

生まれるからには当然、

それを生んだ者がいるのであって、

これはほぼ間違い無い。

だが常に我々を悩ます物は、

だが常に我々を悩ます者は、

誰が最初に我々人類を生んだのだろうと言う事だ。

誰が何を人類に期待し彼等を生んだのかと言う事だ。

そしてその我々にも次の自分を生むように、

その具備する性から促されていると言う事だ。

 

僕の様に父母が不仲のDV一家にあっては、

誰も僕に性を教えてくれる者はおらず、

友人にも教えてくれる人が居なかったので、

小学生の時に独学で習得した。

以前も書いたが、

知らなければ知らなくて済む事であった。

知らなければ僕は、

一生綺麗な身体でも困らなかった。

僕はドギツイ原色の世界より、

むしろ夢見がちな輪郭の無い、

パステルカラーの世界を好んだ。

熱い東南アジアの屋台で食事をするよりも、

熱い東南アジアの屋台で手羽先をほうばるよりも、

空気調和の効いた日本の練馬区の図書館で、

厚いトーストにバターを塗って齧る方を好んだ。

 

だが父親の部屋に生徒から没収したかの雑誌と、

更に父親の金庫に何処かから手に入れたらしき、

教師には持つに有るまじき写真や漫画本を見て、

そこに登場する人間が、

自分とは違う裸の異形である事を知った。

そこに登場する人間の姿は、

著しく汚く生々しく異形でまた外人が多かった。

これは誓って言うが、

この姿を僕に説明してくれる人は居ないので、

僕はそれがなんらかの病気であると思っていた。

ところがある日、

綺麗な身体の僕に同じ事は、

起こりえないと思っていたにも関わらず、

自分のその箇所が徐々に姿があの写真の様に化け、

そしてあの東久留米団地のトイレで、

僕は自らがあの人々と同じ人間である事を知った。

僕は自らがあの人々と同じ動物である事を知った。

自分の身体から放出された汚れた液体は、

今までにない気持ちを自分に与えてくれたと共に、

その汚れの浄化に、

その汚れの匂い臭いの痛烈な事に、

辟易とした。

この営みはしかし僕を虜にした

父母の居ない留守が少しでもあれば、

僕はトイレに籠った。

僕はこれが人々が、

気持ちいいと言う事であるのではないかと悟った。

そしてこの行為に夢中になる中で、

僕はその欲望をエスカレートさせた。

行為の為に参照したあらゆる資料は、

父親の高価な文学全集の裏側や、

父親の鍵のかかっていない金庫にあった。

今思えばこれは僕の欲求であったが、

自分の欲望では無かった。

後で知ったのはその汚らしい液体こそ、

自分自身だった。

 

哲学において、欲望と欲求の違いは何ですか?

まとめましょう。 レヴィナスによれば、自分が満足してそれで終わりという欲が「欲求」、決して満足しえない欲が「欲望」と区別できるのです。

〈シリーズ 欲求の哲学〉欲求とは何だろう|うぇい@哲学 - notenote.com › wayundweg

 

人間の欲望とは何ですか?

一般的には「食欲・性欲・睡眠欲」のことを指します。 欲求の程度は人それぞれ違いますが、誰しもが持っている欲求です。 睡眠は生命を維持する大切な行動ですし、食べて栄養を摂取しなければ死んでしまいます。 また、性欲は子孫を残すために必要な、動物としての本能。

人間の「三大欲求」とは? 強さの順位や上手な付き合い方も紹介 - Oggioggi.jp › ...

 

欲求とはどういう感情ですか?

人は、食べたい、サッカーをしたい、あの服を手に入れたい、といったように「・・・したい」という気持ちになることがあります。 この気持ちが強い時に欲求や欲望という言葉が使われます。 国語辞典でも欲望は「不足を感じてこれを充足させようと望むこと。

欲求とは何か(心理学の捉え方) - 神戸松蔭女子学院大学

 

この自分の混乱した欲望欲求の行く先が、

自分の人生を性欲の満足を中心に、

その欲望処理環境の向上に向かわせた事が、

日本を捨てて海外に出た事の原因であった。

欲求と欲望はあなたがそうである様に、

僕の中では一緒くたであった。

 

「欲」と言う漢字

 

①「ほっする」

 

 ア:「むさぼる(何でも自分のものに

    したい・手に入れたいと思う)」

 

 イ:「願う」、「望む」

 

②「ほっす」(助字)

 

 ア:「~になろうとする」、

   「~しようとする」

 

 イ:「~したいと思う」

 

 ウ:「~が望ましい」

 

③「ヨク」

 

 ア:「男女が性的行為をしたいと

    思う気持ち」

    (例:情欲、色欲)

 

 イ:「不足を感じて、これを満たそう

    と強く望むこと、また、その

    気持ち」(例:欲望)

 

④「色・声・香・味・触・法の六塵(ろくじん)

  を願い求める意味」(仏教語)

 

来週に続く

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