2024/11/17

 

【一切皆苦】

【諸行無常】

【諸法無我】

【涅槃寂静】

 

四門出遊①

「釈迦が王城の四つの門の外で老人、病人、死者、修行者に出会ったという伝説

 

老人

釈迦はこの旅で、最初には老人に会い、老いがもたらすものを知ることとなった[4] 。釈迦がチャンダカに老人について尋ねたとき、老化はすべての存在に同様に起こるものであると答えた[1]。

ayampana samma sārathi puriso kiṅkato? Kesā'pi ssa na yathā aññesaṃ, kāyo'pi'ssa na yathā aññesanti". 

"Eso kho deva jiṇṇo nāmā"ti. 

"Kimpaneso samma sārathi jiṇṇo nāmā?"Ti. 

"Eso kho deva jiṇṇo nāma: na'dāni tena ciraṃ jīvitabbaṃ bhavissatī"ti.

"Kimpana samma sārathi ahampi jarādhammo jaraṃ anatīto?'Ti. 

"Tvañca deva mayañcamhā sabbe jarādhammā jaraṃ anatītā"ti.

「友なる御者よ、この者はどうしたのか? 彼の髪は他人とは異なる、彼の体も他人とは異なっている」

「殿下、彼は老人であるのです」

「老人とは、いったいどういう者であるのか?」

「殿下、老人とは、もはや長く生きることはできないという者です」

「御者よ、それならば私もまた、老いる者、老いを避けられないのだろうか」

「殿下、あなたも我々も、老いる者、老いを避けられないのです」

—長部大本経

これを知った釈迦は、外出を中止し、城に車を戻するよう御者に指示した。」

Wikipedia

 

老化とは①

「老化(ろうか、: ageing、aging)とは、生物学的には時間の経過ととも生物の個体に起こる変化。その中でも特に生物がに至るまでの間に起こる機能低下やその過程を指す。」ウィキペディア

 

老いるとは、

今まで出来た事が出来なくなる。

今まで強かった者が弱くなる。

今まで美しかったものが美しくなくなる。

今まで若かった者が若くなくなる。

今まで行けたところに行けなくなり、

今までいつか行けるだろうと思って居たところに行けなくなる。

今まで重力の重みを感じなかったのに、

今は重力の重みの為にあらゆる事に制約が出来、

今までは軽かった物が重くなる。

今までは子供たちを外出に連れて行く立場だったのに、

今は子供たちに車イスを押されている。

今までは頑張れば何とかなった事が、

今は人の手助けが無ければ1ミリ、1ミクロンと動かない。

櫛の鏝、

歯ブラシ、

髭剃り、

顔拭き一面、

お粥ひと匙、

全てが人に頼らなくてはならない。

これこそが「老いる」と言う事らしい。

彼の家族は言う。

今まで一生懸命頑張ったのだから、

老後はのんびりと過ごして下さい、と。

でもそれは老いる身への慈しみになるのかしら?

老いとはのんびり過ごす事か?

老いるとは障害者になった事と同義なのか?

老いるとは健常者より健康な障害者を標榜した者にとっても同義なのか?

一体人生のどの時点をして老いると言うのかすら分からない。

 

老化とは②

「学術分野では発生成熟老化などを含めた生物の時間変化すべてを含む言葉として「老化」を用いる。例えば、樹木の葉が加齢と共に黄色くなってやがて落ちるのも、同じく樹木が発芽してからの生長するに従って、挿し木時の発根や成長程度が悪くなるのも、動物が生まれてから時間が経つに従って、活動性が低くなりやがて死に至るのも、「老化」と表現されるが、その起こっている事象は全く別であると考えられており、混同すべきではない。

〜中略〜

しかし、現在では後述するように老化しない生物が多数見つかり、むしろ老化する生物種の方が限定的であると判明しており、普遍性については否定された。」ウィキペディア

 

ところでこの前、

昆虫についての動画を見た。

そして思ったのだ。

地球に最も多い種は昆虫だ。

その中でも9割方の昆虫は変態すると言う。

例えば蝶は、

蝶生の殆どを幼虫と蛹として暮らし、

蝶生の殆どを芋虫の様に暮らし、

最後に蝶となる🦋

昆虫は老いれば老いるほど美しくなる。

昆虫は老いれば老いるほど華やかになる。

昆虫はただし成虫後の人生は短い。

昆虫の老いるとは多分老いではない。

昆虫の老いるとは時間の流れに過ぎない。

ただし死については人間に似ている。

昆虫にとっての老化は、

華やかな舞台へのレビューの様に見える。

 

老化の原因

動物個体の老化の原因ははっきりとは解明されていない。老化の原因に関する仮説(老化仮説)には、プログラム説、活性酸素説、テロメア説、遺伝子修復エラー説、分子間架橋説、免疫機能低下説、ホルモン低下説などがある[4]。

ただし、よく誤解されるが、下記は動物のしかも一部の種(具体的には脊椎動物のみであると思われる)にだけ成立する。例えば多細胞生物でも植物などの細胞、あるいは動物でも海綿動物扁形動物体細胞ではテロメラーゼは高い活性を示し、ガン化しない通常の細胞でも「不死」である。これらの種では寿命も確認できないものが大多数を占める。昆虫の体細胞のテロメアは様々な機構で延伸され無限に分裂できると思われているが、昆虫個体には加齢に伴う機能の低下が認められ(老化)、明確な寿命が存在する。また、光合成を行う緑色植物の細胞は動物細胞よりも遙かに大きな活性酸素ストレスにさらされるが、動物おける老化のような現象は認められない。」ウィキペディア

 

老化とは、

複写された人間が複写可能な、

限界へと向かう姿ではないか?

我々は毎日大量の細胞を捨てて、

我々は毎日大量の細胞を新たに、

生み出していると言う。

数ヶ月もすればここにいる僕は、

別の僕である。

それは中古の自動車とは違うのだ。

それは中古のビルとは違うのだ。

それは中古のタイヤとも違い、

それは中古のロボットでも無い。

何故なら僕等は精巧な複写物だからだ。

そんな精巧な複写物が、

老いたる姿になる理由は、

老いたる姿を否応にも目指す理由は、

何だろう?

それは死とは違う他の理由でも、

あるのだろうか?

或いは常にアップロードしなくては、

人間は生物は生きて行けないのだろうか?

そのアップロードの終端を老いと呼ぶのだろうか?

ただその人が生を、

受動的に生きるか、

能動的に生きるか、

それによって、

複写なり、

モンタージュなりは、

出来映えと限界が、

変わっていくのではないか?

考え、

考え、

ブッダに導かれ、

淡々と進もう。

 

合掌

 

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