新世界
❺歩けども
❼歩けども規矩
❺額縁の
❽認知には見える
❻新しき絵
❺アルケドモ
❼アルケドモキク
❺ガクブチノ
❽ニンチニハミエル
❻アタラシキエ
この施設の人の中には、
認知によって、
一歩自分の部屋を出たら、
自分の部屋に帰れない人が大勢いる。
一人ではトイレにも行けない人が大勢いる。
誰かが付いていないと
部屋を出れない人が大勢いる。
彼らにそれ以外の障害は何も無い。
彼らがこの施設にいる理由もそれだけだ。
施設の廊下は額縁の様に成っていて
ただ歩けば周り回って自分の部屋に、
着くにも関わらずである。
僕は考える。
僕は皮肉では無く明日はわが身かと考える。
この縦50m横30mの建物の規矩は、
或いは彼等にとって別世界が見えるのではないだろうかと。
彼らが毎日見る廊下は別の廊下ではないか?
彼らが毎日見る公園は別の公園ではないか?
彼らが毎日見る隣人の僕は別の僕ではないか?
と。
それならそれで引きづる悩みなど、
何も無いのではないか?
と。
き‐く【規矩】
1 〘 名詞 〙
2 ① コンパスとさしがね。転じて、寸法や形。
1 [初出の実例]「規矩は、円する者は分廻しするぞ。
3 ② 動作などが規則正しく行なわれること。
1 [初出の実例]「博帯繞レ身。規矩之歩継レ踵」(出典:
4 ③ ( ━する ) 規準とするもの。規則、手本など。また、規準とすること。
1 [初出の実例]「羣豪時有二退蔵一。五色即垂二規矩一」(出典:
2 「持戒梵行は、すなはち禅門の規矩なり、仏祖の家風なり」(出典
5 ④ =きわり(木割)
※※※※※
吾亦紅
❺機転利き
❼手際卒無き
❻良き要領
❾抜け目抜かり無き
❽人徳カリスマ
❼立ち回る君
❼許される人
❽曖昧模糊なる
❽吾亦紅あらな
❺キテンキキ
❼テギワソツナキ
❻ヨキヨウリョウ
❾ヌカリヌケメナキ
❽ジントクカリスマ
❼タチマワルキミ
❼ユルサレルヒト
❽アイマイモコ
❽ワレモコウアラナ
ああ
あの人の様になりたい
あの人の人に対する姿勢を見習いたい。
あんな風に気をきかせて、
あいての考えていることに素早く察知し、
あぶない目にあっても上手く対処し、
あの眼と耳は何事にも敏捷で、
あのカリスマの如く振る舞いたい。
鎧(あぶみ)の様に自分を汚さず傷つけず、
相手構わず許される。
こんな人に、
自分はなりたい。
自分はなれない。
自分はなりたくない。
なろうとしても不器用なので無理だとは思うが、
こうゆう人には憧れるが、
こんな人に、
自分はなりたくない。
曖昧模糊の中にこそ、
真実があるから。
あら-な 【有らな】
「分類連語
ありたい。あってほしい。
出典万葉集 三四九
「この世なる間(ま)は楽しくをあらな」
[訳] 生きている間は楽しくあってほしい。
なりたち
ラ変動詞「あり」の未然形+願望の終助詞「な」」
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形容動詞
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