2024/3/1

金曜日「登場人物」と言う物語 62

合法な浮気/ソンクラーのアリー③

この物語は徹頭徹尾ノンフィクションである

 

ベルベットイースター

こうして浮気が発覚したのはこれが初めてではない。最初は、コンドミニアムの欄干から、空(くう)に踏み出そうとしたベンジャマスであったが、今回の麦藁帽子👒件では、そこまでには至らなかった。流石に僕と言う人格に疲れたのだろう。その頃には、コンドミニアムに、2人の姪っ子が僕の許可もなく同居して、お姉さんや、お母さんも時々上京していたので、以前程の騒動にはならなかった。ただ、いつもソムタムを作る為にパパイアを刻む果物ナイフで、刺されただけである。

「他人」に刺された事のある人なら知っている筈であるが、そのナイフの刃が皮膚を切った時は、意外に何でもないものである。痛くもなんともない。視覚を伴わなければ無痛である。そして、切られた事を悟り、視覚を伴なって初めて、刺された実感が伴うものである。それでも未だ痛みは無く、自分の血は少し脂っぽいなと感じる程度である。警察を呼んでおけば良かった。

いずれにせよ、これで僕とニューの愛とロマンス?の日々は終わった。ニューも怒った。彼女は僕が独身でない事を怒り、たださめざめと泣いた。どんよりと長く冷たくユーミンのベルベットイースターの様に泣いた。それはそれは長い悲しみの時間であった。ベンジャマスの激しい怒りの表現とは対照的な、そのさめざめとした怒り方が、ますます僕のニューに対する劣情を掻き立てた。

 

さめざめとは[副]

「1 しきりに涙を流して静かに泣くさま。「さめざめと泣く」

2 心にしみるようなことをしみじみと言うさま。

「ひたぶるに世を思ひすごし心のほどかきつくし、うち泣き、―とのたまひて」〈浜松・五〉

[類語]しくしくめそめそひいひいよよおいおいわあわわんわん」  」コトバンク

 

劣情とは

「〘名〙 いやしい心情。また、性的な欲望好奇心をいやしんでいう語。

当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉七「若し劣情(レツジャウ)の抑へがたくて」」コトバンク

 

ユーミンのベルベットイースターとは

 

 

 

ハジャイ

発覚後、初めてニューと会い、いつものアマリホテルの横並びのソファでは無く、向かい合わせの席に座り、2人は話し合った。

さあ、

どうするの?、

続けるの?、

続けないの?、

本気なの?、

本気じゃないの?、

さめざめと泣いた後のニューの矢継ぎ早の質問責めは、それすらも僕の劣情を刺激した。僕は答えた。

勿論、

当然じゃないかと。

それは、彼女にとっては結婚と言う意味だった。僕は、ニューと一緒になれて、ベンジャマスと一緒でなければ何でも良かった。ただ、その時ベンジャマスと籍を入れ終えたのか憶えていない。多分未だだったと思うのです。と言うのはこのニューの思い出と、ノンイミグラントVISAを更新する為に、ソンクラン県内の更に深南のマレイシアに接するハジャイ旅行の思い出がラップするのである。以前、最南部のテロの事を書いたがこの時は未だそれ程酷い状況ではなく、僕は何度かハジャイにVISAを更新しに行った。バンコクからハジャイ迄飛行機で行きタクシーでマレーシア🚕国境へ。それから、バイク🛵タクシーで国境を越え、マレーシアで🇲🇾パスポートにスタンプを押して帰って来ると言う、シュールなVISA更新であった。あのドキドキしながらこっちからあっちまで又はあっちからこっち迄、バイク二人乗りで見ず知らずのおっさんと国境を越えるのは、中々のスリルだ。心細いとはこの事だ。しかも、僕は不法就労者に立場が近い。今は出来ないのかもしれない。

話しを戻すと、多分その頃、ニューと入籍しようと思えば入籍出来たのである。僕は、掛け違えたボタンを、自分が正しいと思うボタン穴に🕳掛ける為に、無い知恵を最大限に絞った。

 

ハジャイとは

「ハートヤイ郡(ハートヤイぐん)はタイ南部にあるアムプー)であり、ソンクラー県内に位置する。ハジャイという表記も使われる。タイ南部の中心的都市で、高層ビが立ち並び、小バンコクとも呼ばれる。ソンクラー県の県庁所在であるムアンソンクラー郡よりも人口経済力の面で上回っており、同県の県庁所在地と勘違いされることが多い。県庁所在地よりも規模の大きい郡はタイ国内において他に例を見ない。」Wikipedia

 

花問屋

ここで、例の藤田先輩が登場する。彼に助けを求めたのだ。そして、就職活動の時、訪問し色々と某国についてアドバイスを貰った花問屋の某国現地法人のマネージャーであるK氏にこの相談はトスされる。そう言えば、就職するなら某国での現地採用よりも日本で就職し、そこから駐在員として某国に赴任した方が条件がいいとアドバイスをくれたのもK氏だった。K氏は、某国で、中華系のタイ人と結婚を前提に付き合っていた。彼は、彼女の両親がそう簡単に結婚させてくれない為、信頼を得る為に、あらかじめコンドミニアムを購入している最中だった。僕から見たら、信じられないくらい堅実な早稲田出身の若者。僕みたいな行き当たりばったりのエピキュリアンをよく助けてくれたものだ。でも、この人の登場が、ニューとの破局の原因となるとは、面白いものだ。他人事の様に感心しているが、本当に僕はダメだ。僕には、社会性と言うものが無い。全ての行動基準が自己中な放逸野郎だ。なるほど、これなら不敬罪も仕方がない。

不敬罪世に憚るだ。

 

続く

 
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ネタバレはほぼ無し。

なるべく偏りが無いようにはしているが、

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お金を払わなくてはいい映画を観れないと言うのは妄語。

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