2024/1/5

金曜日「登場人物」と言う物語 54

熱処理スーパーヴァイザー/仮想の棚

この物語は徹頭徹尾ノンフィクションである

 

善さん登場

この4人のローカルチーフを仕切っていた日本人がいた。彼は僕より10歳上で、所謂金属工学を出ていた。名前を谷口さんと言った。ローカルスタッフに善さん善さんと呼ばれ誰からも嫌われていた。いや、そうゆう設定になっていた。

ここでは少し脱線して、では彼が実名なのか?仮名なのか?と言う問題に触れる。まず不敬罪の僕にとって、谷口が実名なのかは分からない。彼の写真もあり、彼と撮った写真もある。子供や偽家内の明治にしてもその写真や動画は唸る様にある。全裸の写真まである。でもその人生、そこでの僕との生活は全て虚構だったと不敬罪は言う。そして、あの梅毒株式会社での仕事も全て虚構だったと言う。だったら、この投稿の中で彼等のことを語るのは、僕が知っている名前でいいと言う事になる。全て虚構なら、プライバシーの侵害にはならない、とこうなる。屁理屈を承知で言うと、これこそがプライバシーの尊重である。善さんは僕と仕事のことで対立することが多く嫌な思いもしただろう。でも、あの2人の間の対立の時間は、最初から僕の敗北であると理解して、しかもそのネタバレを本人の前で出来ず、毎日の何割かを嫌な思いをして過ごす人生とはどうであろう。僕だったら耐えられ無い。

 

この事件は、その彼と対立した最初の案件であった。

 

指示書とは

以前にも述べた様に、熱処理と言う仕事はクリーニング屋の様なものである。金型一個でも100個でも顧客単位で必ず指示書と言う物が付いていて、記憶ではその時代、焼入れ炉2台、焼き戻し炉が4台あったと思うので、炉毎に指示書を入れる棚があり、その棚を仮想の炉として、金型が炉の中にある時は指示書はその棚の中にあった。前回も説明したとうり、炉の中は、500℃から1300℃の真空状態にあるので、指示書が炉に入るとその存在そのものが無くなっしまうからだ。

 

ただ実際には品物が問題なく流れていようがいまいが、指示書は棚に入って居ない時がある。焼入れ、焼き戻しで2回、3回と炉の出入がある訳であるから、必ずしもタイミングよく次の炉に入る訳では無い。次の炉への待ち時間が発生する。また、金型は高い温度に入る関係上、歪む。その歪みの矯正の為に炉外にある時は、指示書は棚に入って居ない。逆にその時は、品物と一緒にある。

それに加え、熱処理は顧客財産の預かり物であるから、処理前、処理時の問題があった場合の対処は、慎重に行わなければならない。と言う訳で、日系の顧客は善さんが、ローカル顧客は件のチーフワーカーが、この指示書を片手に顧客に連絡する。この時も指示書は棚から行方不明の状態にある。

この他諸々の理由のお陰で、指示書は実際の品物と一緒に居ないどころか、仮想の炉の棚にも無い文字通りの問題棚上げ状態になる。

 

では指示書とはどんな物なのか?

指示書は主に次の項目が求められる。

①顧客名

②日付

③材質

④要求硬度 或いは要求処理

⑤個数

⑥受け入れした日付

⑦品物の概略図→ポンチ絵と呼んでいた

 

ポンチ絵とは

「漫画史における「ポンチ絵」とは、日本の明治時代に流行した絵の一種である。主に新聞や時事雑誌に掲載された、滑稽な風刺画で、現代で言う1コマ漫画の一種に相当する。大正時代には「コマ割り」や「キャラクターなどの革新的な手法を取り入れた漫画が「漫画」の名称で普及したため、昭和初年になると、「ポンチ絵」とは昔の古臭い単純な漫画のことを指すようになった。

そこから転じて、製品設計の現場において、工業製品の構想や設計図の下描きなどを単純な漫画のような絵で示したものも「ポンチ絵」と呼ぶ。

また、官公庁で使用される文書において、文書の内容などを解りやすく単純な漫画のような絵で示したものも「ポンチ絵」と呼ぶ。(「ものすごく複雑な絵のような何か」であることがネタにされるが、本来は解りやすいものである)」Wikipedia

 

未だコンピュータが普及していない時代、携帯電話が無く、工場の中にいる人を呼び出すのは呼び出し放送の時代、手書きの品物のポンチ絵による指示書は、その技能差、絵心の有無も有り、一枚一枚、個人差が大きかった。

つまりこの指示書というものは、その金型のアイデンティティを説明していると称しながら、実際には嘘だった🤥。僕がこの工場で働いた17年と同じ様に。そしてその嘘に忍び込んだ放逸の悪魔👿の様に。

 

その件は次週。

 

 

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