2023/09/11
この時期、
この時代のこの時期を、
ジャニーズ崩壊の時代とでも言うのだろうか?
或いは、
男性アイドル崩壊の時代とでも言うのだろうか?
或いは最終的にはもっと大きな何かの崩壊か?
子供の頃から僕達の中の、
男性容姿のヒエラルキーの中で、
或いはアイドルと言う成功者の、
憧れのムーブメントの中で、
ジャニーズは燦然と輝いていた。
この時代数十年間の子供たちは、
誰かしらその人の世代に見あったジャニーズアイドルが、
何かしらの影響をその同世代に与えていた。
ファッション、
ナルシズム、
愛、
恋、
女性、
昭和42年生まれ僕達にとって、
それはタノキントリオだった。
俺は、
全然違う、
全く関係ない、
全く無視だ。
と言うあなたもいる筈だが、
そう言っている時点で、
「何かしらの影響」を受けている。
無視をするのも一つのエナジーだ。
僕は最近のジャニーズを、
「歌手」と呼んでいいかどうかは知らないが、
タノキン、
少年隊、
SMAP、
歌が下手くそなのに、
歌手なのが我慢ならなかった。
誰かに強引に、
歌手だと呼ばされている様な、
そんな強迫観念が常にしていた。
野球選手は野球が上手くて野球選手で、
相撲取りは相撲が上手くて相撲取りで、
サッカー選手はサッカーが上手くてサッカー選手で、
その呼び名と実力は近似であった。
ところがジャニーズの彼らは歌手と呼ばれながら、
歌手を感じなかった。
特にSMAPは、
在る一時期、
NHK紅白「歌」合戦に置いて、
毎年の様に、
不味い歌を披露しているのが、
堪らなかった。
NHK紅白歌合戦
「『NHK紅白歌合戦』(エヌエイチケイこうはくうたがっせん)
カラオケの普及したこの時代、
「NHKのど自慢」を見ればお分かりの通り、
一般の少年少女の方が、
余程歌が上手かったし、
今は更に上手い。
NHKのど自慢とは
「『NHKのど自慢』(エヌエイチケイのどじまん)は、日本放送
僕は某国に居て毎年25年、
流石に大晦日だけは日本人に戻ろうと、
1ヶ月6000円もするNHKの受信料を払い、
2時間の時差も無視してテレビの前にかじりつき、
「NHK紅白歌合戦」を必ず見ていたもので在る。
そして、
未だ年が変わっていないのに、
「ゆく年くる年」が来ると、
母に電話をして、
新年の挨拶を交わしたもので在る。
それが毎年の恒例行事だった。
僕の特殊な家庭事情により
子供とは一緒に居てやれず、
今思えば悪いことをした。
でも、
SMAPの歌が始まると日本人の僕は我に返り、
チャンネルを変え、
某国の年末の様子や天気などを、
確認し、その刹那を紛らわせたものである。
今回の騒ぎで、
僕達が何故あんなに酷い歌を、
毎年無理矢理聞かされたのか、
原因が分かった。
それは1人の男の性欲と禁欲が、
両輪の如く回転し、
彼の無数の精子が飛び散り、
それが社会を巻き込み、
それがビジネスとして成功し、
それが日本人の男性観にすら影響を与え、
そして今、
その快楽の白日夢は、
本人の死によってその手を離れ、
法の審判を待っているので在る。
僕は思う。
無視は時に罪悪で在る。
まして無視する事によって得たその利を、
自分も得るならそれもまた罪悪で在る。
ジャニーズの肩を持つ訳では無いが、
ジャニーズ1人の罪では無い。
合掌
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