ボールペンゲージ
子供の頃、鉄道が好きだった。
友達の家に行くと、山があり、踏み切りがあり、駅があり、そこを、
更に友は、僕等をお父さんの部屋へ。
そこには、
思えばあれは、ドイツの機関車だった。
確か、彼のお父さんは、銀行の頭取だったと記憶している。
いつか、お金持ちになって、このお父さんの機関車を、家の1階か
と、可憐な思いを馳せたのであった。
さしあたり親は公務員であり、家は団地なので、を引いた。地図で何KMか見ながら、私の鉄道は、
行
この事を私は、頭取の息子にも内緒にし、
ただ一人、自分だけの秘密で、
自分の企画力に満足し、人の目に触れ垢がつく事を恐れた。
ただ、自分がそれに飽きる日が来るとは、予想外だった。
ノートは、鍵のついた引き出しから、窓際に放置され、
何本ものボールペンをゴミ箱に捨てた。
あとで父がこれを見つけ、
また、勉強もしないで…と怒った。
彼はこのノートがどのように遊ばれたかも追求せず、
この異常なノートの線の意味すら考えなかった。
どうしても残念なのは、
こんなに慌てて描かずに、
線路の脇の花
や民家、にも気を配っておくべきだった。
線路と駅と川くらいしか無いので、
初めるに早く、覚めるに早かった。
でも、あの黒光りするインクの鉄道は、
ボールペン持つ度に
何度も思い出し、
思い出しては、
その思い掛けないオリジナリティに、
ドキドキするんだ。
いつも、
何かにつけて、
こうなんだ。
合掌
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