海
大人になればなるほど、海から離れている気がする。
かつて、小学校で海で1時間泳いだのだ。
かつて、中学校で海で2時間泳いだのだ。
かつて、海でふんどしで泳いだのだ
かつて、海の沖に出て寝泳ぎで何分も海を味わった。
かつて、5人家族の幸せは千葉の海に行く事で、
かつて、5人家族は水族館に行く事を愛した。
かつて、神津島に怖い思いをしながら海の旅。
かつて、どんなに泳ぎの音痴でも
海に入って行く、それが自然の海だった。
そして段々、海そのもので無く、
海の周辺が活動の主体となってしまった。
シーフード、
ビール、
ステーキ、
ワイン、
カキ氷、
アイス、
ヤシの実、
ドライブ、
娘。
海がこれらを呼ぶのだ。
私の生活はだらけ、
汚れ、
太り、
寝ぼけ、
脂ぎり、
嘘にまみれ、
ついに、
半分麻痺してしまった。
病室の部屋の引き出しの奥にある、
僕とCap の写真。
僕とCap の2度と来ない海辺だ。
カット中は美容師さんと話す?
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トマト映画エッセイ