認知するに及ばず
母叱る❺
電話電気水道代➓❷
案ずるに能わず❾
この母の身は❼
認知するに及ばず➓
ハハシカル❺
デンワデンキスイドウダイ➓❷
アンズルニアタワズ❾
コノハハノミハ❼
ニンチスルニオヨバズ➓
母に叱られたのである。
電話、電気、水道代が足らないと言っても、
何も案ずる必要はないよ。
この母の身は、
決して認知するに及ばないよ。
そのままだけどね!
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春婦伝
春鬻ぐ❺
春と言う名の❼
白き肌❺
甕城の門は❽
いつそれを脱げん❽
ハルヒサグ❺
ハルトイウナノ❼
シロキハダ❺
オウジョウノモンワ❽
イツソレヲヌゲン❽
中国のこの地で春を鬻ぐ、
お春という、
白い肌の女に出会った。
彼女は、
中国で何度となく、
甕城の下を
逃げ抜け出した。
しかし、いつしか、
甕城に戻ってしまう。
どうしても生きて、
逃げ出すことが出来ないのだ。
「甕城(おうじょう)は、中国の城郭や関所で、正規の城門外(
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永遠の人
阿蘇五岳❺
火噴き蘇生す❼
草千里❺
愛などなくて❼
ミヤマキリシマ❼
アソゴガク❺
ヒフキソセイス❼
クサセンリ❺
アイナドナクテ❼
ミヤマキリシマ❼
阿蘇山の映画を見た。
阿蘇の山は、人は、
噴火口から火を噴き、
草千里の露から、
水を得、息を噴き返し
「阿」の原点に帰って行く。
そして、草千里に撒かれた、
火の粉は、ミヤマキリシマの様に、
花と咲き散り、火口を彩る。
愛など語らなくても厳しく、
そして美しい。
『「あそ」はアイヌ語で火を噴く山の意味で山名の由来とする説が