右半身麻痺の
口の端に注目!
口の端に注目!
改めて言うと、
僕は右半身麻痺である。
今日、僕にとっては、
大きな発見があった。
右半身麻痺になってから、
気になっていたことがあった。
それは、ご飯が美味しくない事。
食べていると、
食器を食べているような気分だ。
何故だろう。
どうしてなんだろうと思っていると、
昨日、原因がはっきりとした。
僕は、
病院に入ってから食卓に、
上から覆い被さるようにして、
食事をしていた。
何故って、体が離れていると溢すからだ。
何故って、僕はそもそも右利きだからでもある。
上から覆い被さるようにして、
食べていると、
上唇と、
下唇の吃水線は下を向く。
右半身麻痺の為、
僕は水分を右の端から、
溢し易くなっている。
食べ物の味は、
水分と一緒に、
外へ出てしまう。
それをまた僕はせっせと、
ティッシュで拭き取っている。
結果、
僕が口の右端で食べているのは、
プラスチックのスプーンと
ティッシュと言う事になる。
そこで、
体制を正し、
吃水線を地面と平行にした。
そうして、物を食べると、
どんな食べ物でも、
口の中で全体に広がった。
スープも溢れなくなった。
なんか幸せだ。
なんだか愉快だ。
あなたには、
幸せが多すぎて、
分かって貰えないだろうが…
合掌