人徳
私が最も嫌う言葉である。
今現在理解している状況では最悪だ。
全てをこの言葉で固定しようとしている。
いい人はいい人、
悪い人は悪い人、
そうやって簡単に裁断する。
その癖、あの人みたいになる様努力しろと言う。
勉強してみた。
まず私の人生の中で、
「いい人」
には何人も会った。
確かにそれは説明の出来ない、
その人の善性。
自分にとって決してないものだった。
では、人徳とはそれイコールか?
「人徳とは?
倫理的,道徳的善に対する意志の恒常的志向性,ないしは善を実現する恒常的能力をいう。したがってそれがみずからの修練によるものであるか否かを問わず身についたものでなければならない。プラトンは徳を有益と結びつけて論じ,賢明,剛毅,節制,正義の四つの徳をあげている。
https://kotobank.jp › 徳-104641
徳(とく)とは?意味や使い方- コトバンク」
いや、プラトンさん。
良き人の良さとは、
そんなに気合の入っているものではなかった。
もっと呼吸のような、
嘘つきが嘘をつく様に自然な…
「人間の徳とは何か?
ソクラテスは、「人間の徳(アレテー)」とは魂をできるだけよいものにすること(魂への配慮)であると考えました。また、自分の魂をすぐれたものにするためには、何が善であり何が悪であるか、何が美しくて何が醜いかについての正しい「知」(知識)が必要であるとし、この「知」を他の「知」より重視しました。
https://kou.benesse.co.jp › social
【青年期/ギリシャ思想】「知徳合一」における知と徳の違いについて」
いや、ソクラテスさん。
「魂をできるだけよいものにすること(魂への配慮)」
そんな気合の入った人を言ってるのではないのだ。
どちらかと言うと前天的、すでに備わっている感じ?
それこそが、人徳だと思うんだ。
その人自身も知らない鏡のような。
そしてどんな人でも多かれ少なかれ持っている、
そんな命に必ず取り付けてあるもの。
だから、本人も気付き難い、
だからこそ謙虚で、
真実に近いもの。
人間は、
仮に認知症に生まれても、
年をへて認知症になっても、
平等だと思う。
そして、その人の善性を、
人徳を発揮する事がある。
黒澤明の映画を見れば納得がいく。
ソクラテスは、アリストテレスは、
頭が良すぎる。
頭の良すぎる人は時として、
内容を自分で検証しない、
権威主義者に利用される。
「仏教における徳
仏教の徳には、性質としての徳である(梵: guṇa)、行として徳である(梵: vṛtta)、報果としての徳である(梵: puṇya)などがある[2]。そのいずれもが「徳」または「功徳」と、一義に漢訳された(報果の場合は「福田」というように別の漢訳もなされることはあった)[2]。なお、善の行為には宗教的なものと世俗的なものがあり、世俗的なものは真実の功徳ではない不実功徳とされる」Wiki
やはり仏教かな?
つまり、僕の言っているのは性質としての徳だ。
誰の事を言ってる?
偉い人?
いやいやこの世の中に、
生まれつき偉い人なんかいませんよ。
あなたが日々随伴している
あなたという人間のことです。
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