41 目指すは進歩する患者

 

歩く事について言えば、これはこれで進歩して来ている。

週3回、30分みっちりと歩行だ。と言っても、右足は杖の様な役割だ。以前に比べて右足の信頼度が向上し、以前は体重がかかるとくねっと膝から曲がる様な気がしていた。で実際に曲がるのでは無く激痛が走るのだ。それが今では曲がるのは曲がる、だが、歩く時は踏ん張る、痛みは少ない、という都合のいい状態である。痛みもそれほどない。これで、リハビラーに右側を補助してもらいながら、この病院の最も長い手摺を責めている。25Mくらいと理解している。小学生のバタ足見たいだ。疲れも、やる度に減って来て、リハビラーは監視だけにしてもらいたいものだ。このリハビリの予定は彼らには無かったのではないか?こいつにここまでやる根性は無かった筈だが?ああそう、その通り、あの人達の目標では、認知症になり、言葉も出せない、歩けない、そういう依頼主の報復の達成を期待していた様だが、割に壊れ方が足りなかったのであろう。私は母のこういう時の喋り方に気付かされた。あの人は何かラッキーな事が起こった時には、ひどく前向きな言い方をする。何が彼女の口を閉じているのか知らないが、仏様の力はやはり偉大としか言えない。予定では、正月明けには、歩行の距離を伸ばしたい。

 

それで、このコロナのご時世、病院から外に出られない事が多い。流石にこの間、切れて「誰に嘆願したら外に行けるのかしら」とリハビラーに尋ねたところ、それではリハビリの6回に1回を、散歩に当ててくれる事になった。近くの公園は、ナイター野球場まである立派な公園で、少なくとも自分のいた東久留米や、埼玉西部にはあり得ない規模だ。元々運動不足の私が言うのもなんだが、僕たちの様な比較的若い障害者は、病院の中では少数派で、お年寄りを管理する方法で一緒にされている感じがあるが、今こうしてここにいるからには、何かもう少し捻りたい所である。まあゆっくりと考えて見よう。

 

ここのところ、運動場の真ん中に一人で1時間、空を眺める夢をよく見る。ちょっと前まで、夢も見なかったのに。

 

寝る事について言えば、自分でベッドに上がる許可を貰って1か月が立とうとしている。ベッドから降りるのも自由になれば、取り敢えずベッド周りは制覇した事になるが、先ずは、寝る事から。僕のイメージでは、自由にベッドと行ったり来たり出来れば、色々な運動が増やせる部分が大きい。ただ病院側は、夜中に病院を患者が徘徊するのを嫌がっているのだ。特にこの男は朝までクラブで酒を飲む常習犯であるので信用がないのだろう。まあいいさ。少しずつ少しずつつ、岩に清水で隙間を穿つのみだ。

 

僕の部屋は、最近ハナミズキの見える窓際の部屋に変わっていて、その窓から見える景色はそれなりに綺麗であるが、この景色を見つつ1日数回、スクワットと腰回転をすることが、どれだけの効果を尻と排泄系に与えるか見ている。ただ一点、体重についてはこれ以上の減少はあってはならないと感じており、今回少し量を増やしたのだ。ただ、増やすのはいいが、さっき血圧が130と若干高めだったので、戻した方が良いか?

 

車椅子については、もっと機動力のある車椅子で自由に外に出たいものだが、この事は私の胸に秘め、時間をかけて行くしかない。街角のホームレスにならないだけ良しとしなくてはならない。

 

洋服は、現状お風呂が火曜日と金曜日であるから、週に3回の洋服の交換にしている。実際にそんなに洋服は汚れ無いし、匂いが出る事もないのである。私の股間は毎朝おしぼりで清拭しているので、そのあたりの若者より清潔だ。ただ不満は粉だ。おしぼりとか、洗顔とか何度やっても同じ。体中から粉が出るのは叶わない。これを何とかしなくちゃいけない。洋服の洗濯も結構費用がかかるので、何か手を打たなければならない。

 

という事で全ての事が少しずつ成果を上げて来て、どこかで繋がって花が咲いたらいいなと言う思いだ。次回はお金の話を差し当たりの無い程度に。

 

 

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