たまたま
お父さん、貴方は偉大だった。
たまたま生まれた王様としての人生を
充分に生きて人々から愛された。
7千万の国民の不満は、
王様に向くことはなかった。
何十年と言う良い時が過ぎた。
このまま永遠に続いて欲しいと思ったろう。
でも貴方は仏様に召された。
貴方の愛する子供達はどうであろう。
彼等は自分の人生が、
たまたまなんて思えないだろう。
民衆は彼等を敬うのが当たり前だろう。
一部の民衆の何が王様の息子に不満なのか、
納得出来ないだろう。
その小さな解れが、
これから大きな穴🕳になるなんて。
想像もつかないだろう。
王様の称号だけ貰って、
後はその国に背を向けても良い。
なんて思ってるのだろうか?
実際、新しい王様は、
自分の国の事を、考えるのも嫌だろう?
全ての過ちの始まりは、
仏様の国で貴方が、
仏教徒の貴方の国民に、
イスラム教徒の貴方の国民に、
全ての国民に、
貴方を「神様」と呼ばせた事に始まっているのだ。
貴方は未だ気が付かないのか?
さあこれから裏切り物が跋扈する。
愛王心から愛国心へ偏向する。
そしてその後はどうなる?
娘が心配で堪らない。
娘に何かあったら許さない。