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登場人物」と言う物語10

 

1童貞と上陸

2買春と買夏

3樹上と巻物📜

4巫女と禁欲

5田舎と散逸

6純粋と培養

7津波とベルギー

8不敬罪と星

9安倍と麻生

10

 

この物語は、全てフィクションである。

僕が何故こんな目にあっているのか?2番目は、王様の娘、王女と結婚出来ないかなと、心にもない事を、ベッドの上で呟いた事である。確かにこの頃の王女は綺麗だった。何処か顔に破綻の多いこの王室の女性において、(こんな事を書くからじゃないの?と言う説もある。)気立てが良く、清楚な美しさ。この頃、内心、ミャンマーのアウンサンスーチー女史のアジアビューティーに惹かれていた僕は、この王女はスーチーさんより更に美しく思ったのである。もし、これが原因であれば、脚色されたBJMの密告がきっかけということか?

 

③のサッカリンは、CMの街の中で知り合ったファミコン野郎で、一日中、ファミコンをしていた。奥さんが、学校の先生でかなり旦那より年上だった。どのような話の流れか分からないが、私と、というよりBJMと不仲になり、人は大変仲が良くなると、ある日突然、猛烈な不仲になるもので、お金のトラブルだろうか?この国の人と揉めたのはこれが初めてだったので、候補に入れた。サッカリン、人口甘味料みたいな名前だ。

 

④は、藤屏の友人のガイド。古いクラウンで我々の旅行の都市での移動に藤屏は馬鹿のひとつ覚えみたいに使っていた。確かに、海外での移動手段として、車を持っている友人は心強い。この車はしょっちゅう壊れており、トラブルメーカーであった。このオッドと言うのは、大学を出ていた覚えがある。友人にゴシップ新聞🗞の編集者がいたのも覚えている。前述した、置屋は大概このオッドが連れて行ってくれたものだ。何故か藤屏は、こいつを信用していて、気味が悪かった。人が信用している人は大体気味が悪いものだ。

 

⑤は、そのBJMのいた置屋のオーナーである。黒い、顔の奥にギラリとした目が光っていて、このオヤジと揉めたら、如何にも不味そうな雰囲気。カーキ色のTシャツを来て、自称軍人。この仕事は軍人のバイト。実際に経営をやっているのは、奥さん。というのが藤屏の通訳による説明だった。CMでの事を除いては、藤屏の語学能力に依存する場合が多く、そもそも怪しげな彼等の話を、藤屏が更に脚色していた可能性はある。奥さんは中国系のまだ若い美人で、昔は自分も働いていたとかいないとか?何より、軍人というものと接した事が無く、アルバイトをする軍人となると尚更だ。

 

候補は出揃ったが、答えは今日も出ない。そして、上記のように、各種のストーリーは、藤屏の語学能力から転がされたもので、実は藤屏の自作自演の可能性も十分ある。やっぱり、CMのホテルでの事件がありきで、藤屏が裏切って僕を陥れたというのが、お気に入りの予想である。人を蹴落とし、自分の安全と幸福を手にする。仏様、真実を教えて下さい。

 

人の事を言っているが、自分の語学力は酷かった。そもそもBJMとは英語でやり取りしていたが、誤解の連続だった。気の短い彼女は遂に怒鳴り出すのが日常となりセックスは、そのペーションだ。それすら長く持つものとは思えない。大学にいる間に、すっかり僕は彼女への激しい想いは失せていた。だが、それと共に大きくなって行ったのは、この国に住みたい、この国で働きたいという思いだった。

 

東京に生まれ、東京の大学に行っている僕の人生は、何一つ面白い事は無かった。何一つ不自由な事も無く、親はこの頃一軒家を買い、自分にはテーマも何も無かった。こんな時にこの年中寒くない国に行った。働くなら、人とは違うところで働きたい。人とは違う経験がしたいと強く思った。周りの先輩もそういう人がいたが、みんなこの就職の売り手市場に惑わされ、有名企業、大企業に行ってしまった。しかし、公務員の息子の僕には、それほどの企業へのこだわりは無かった。それと、重要なことは、今まで絶対権力者であった父が、僕をコントロール出来なくなっていたのだ。

 

受験以前の父が、どれだけの独裁者で僕に接していたか?それが、僕の体重が90kgを超え、体格が彼を超えてしまって、この人は、こいつはヤバイと思ったのか知れない。なんだろう?この家族は、皆自分のことしか考えられなくなった。その中でもぶっ飛んだ方針を打ち出したのが僕であった。僕のやった事は、美味しいアルバイトを探すのと一緒だ。僕ぐらいの家庭で、何のコネも無く(小泉、安倍、麻生のように)この閉塞感に満ち溢れた日本を抜け出し、それでいて如何にしてやりがいのある、日本人であるという価値は保持しつつ、ある程度の収入の仕事にありつける、出来ればあまりキツクない仕事という命題に、今の海外旅行のリピート先が、すっかりと収まってしまったわけである。

 

では、その対局にある人生とは、なんだっただろう。

次回は、涙無しには読めない。

 

 

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