土曜日 欲望 生理的本能的
今日はまず、欲望って何なのかについて勉強したい。今回、障害者になって自分に驚いたのは、何でもそうであるが、基本に帰ろうという気持ちが働く事である。成る程我々の使っている言葉は曖昧だ。ここを明確にしないと、その先を誤る。
「欲(よく、慾、希: ἐπιθυμία,羅: cupio,英: desire)とは、何かを欲しいと思う心[1]。欲望、欲求などともいう。
人間(ヒト)、動物が、それを満たすために何らかの行動・手段を取りたいと思わせ、それが満たされたときには快を感じる感覚のことである。生理的(本能的)なレベルのものから、社会的・愛他的な高次なものまで含まれる。心の働きや行動を決定する際に重要な役割をもつと考えられている。
仏教などでいう「欲」は、概ね生理的(本能的)なレベルのものを指しており、精神にとって心をよくしていくもの、愛情を育てるもの、抑制するべきものとして説かれている。」Wiki
これを見る限り欲望とは人間の行う事の根幹にあり、それを如何にしてコントロールするかによって、人間の生きる上での到達点が違うという事か?
欲望が無ければ、人は何を目指すのだろう?
この後アブラハム・マズローの「欲求階層論」に入るのだが、難しくて、よくわからない。具体的な説明だけ抜粋して、人間のどの感情を欲望と呼んでいるのかが知りたい。
欲望とは
どれのことで、
無くても
生きていけるものなのか?
生きていけないものか?
無視するに越したものなのか?
軽蔑を基本としたものなのか?
何故愛の隣人の様にして澄ましているのかが知りたい。
欲望に綺麗汚いの別はあるのか?
人間は欲望を行使する為に生まれて来たのか?
「生理的・本能的な欲求
生物が生命を維持し子孫を残すために必要な欲求である。外界からの刺激や体内の状態に直接結びついた、短期的な欲求である。」
確かに、ペニスを触ったら興奮して子孫を残す事が可能となる。ただ、その状態になる前のプロセスと、実際にした相手、このプロセスの主体者といったものがある。
つまりここでは、「生物が生命を維持し子孫を残すために必要な欲求である」の主体者は、何代遡っても永遠の謎と言う事になる。
「主に身体内部の情報に基づいた欲求」
を順次観ていく。これは、性愛に限らぬ体の欲求のことであり、誤解のなき様に。
「呼吸:呼吸中枢が血中のO2濃度低下を感知すると、呼吸回数を変えたり気道を通じさせようとしたり、別の場所に移動したりしたくなるような欲求が生じる。」Wiki
呼吸をしたいと言う欲求だ。これは多分常に私達の意識下で起こっている欲望ではないか?
「食欲:視床下部の血糖値センサーが血糖値低下を感知すると、個体に「空腹感」を感じさせ、摂食行動を促す。」Wiki
これはわからない。たしかに飢えている状況においてはそうであるが、食事は習慣化されており、これが起きる以前に摂食に入る事の方が多くないか?むしろ「満腹感」の方が現代においては重要な要素で、ここで重要になってくるのは、満腹してるのに満腹でないと言う欲望である。古代ローマ帝国では、今食べたものを吐いて、食事を続けたと言う。
「飲水:視床下部の浸透圧センサーが、血清の濃度上昇を感知すると、個体に「口渇感」を感じさせ、飲水行動を促す。」Wiki
これもまた、食欲に近い。
「排便・排尿:大腸や膀胱からの情報により、排泄したいという欲求が生じる。」Wiki
ここからは専門分野だ。排尿については、排尿したいと言うストレートな欲望が分かる。しかし、排泄はどうであろう。大腸から情報があっても実際の状況とは葛藤が激しい。人間にとって、多くても少なくても困るのが排泄だ。今回のような体調不良で無ければ、わかことかもしれないが。
「睡眠欲」Wiki
今回8ヵ月病院にいて、つくずく思ったのはこのポイントだ。結局人間は睡眠さえ取れれば、復活するのである。睡眠出来ないと言うのは復活しないと言う事で、「復活欲」と呼んでもいいかもしれない。
「体温調整:体温調整中枢にて設定された温度と比較して、体温が上昇/下降した場合、涼しい/暖かい場所に移動したいと感じたり、汗をかかせたり、筋の振戦を起こさせたりして体温を調整する。」Wiki
これも欲望なのかしら?
「性欲:性的パートナーを見つけ、性行為を行いたいと感じる性的欲求。」Wiki
そしてこれだ。私は倒れる前に自慰行為をしてから今まで全く射精をしていない。3番目のあの子と、全国放送で行為をしてからだと、パートナーとは4年くらいしていない。これは明らかに欲望だが、これより上の欲望は果たせなければ死んでしまうのに、これは死なない。生理的、本能的欲求の中で最も緊急度が低いのである。だから、それ故に低く見られ、それ故に特別に見られるのだろうか?と言え、女性に誘惑され先に寝ちゃったりすると、本当に辛く情け無くないか?セクハラとしてもっと認定すべきだろう。
体内の希求とは別に外部からの希求が以下である。
「逃避:不安や危機を感じた場合に逃げ出したいという欲求を生じる。
闘争:逆に、戦うことで生存しようとする欲求。」Wiki
また、
「困難な状況になると、宗教に関わらず祈りや念仏等を唱えてしまう行為(「あーっ、神様、仏様、ご先祖様、キリスト様…」)等、対象がはっきりしていなくても、助けを求め、すがりたくなる感情を、生存への欲(生存欲)の一部としてとらえ、その中で、最も認知されず、研究されてもいない欲として、祈り欲という単語を提唱する人もいる。」Wiki
欲望の基礎的な内容としては寂しい。
なんでもいいから縋るなら、今余裕のある時に縋る方を決めるべきだろう。次回は心理社会的欲求を精査しよう。ところで、人間の究極の態度それは「余裕」と考えている。ここに学問で触れられていないのは残念だ。
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