CAP

 

①白いカムリ

 

高い雲❺誰もが急ぐ❼帰宅の途❺

白いカムリは❼いつぞ止まらん❼

 

たかいくもたれもがいそぐきたくのと

しろいカムリはいつぞとまらん

 

夕方の高い入道雲の下、誰もが帰宅の途を急いでいる。

僕は、今日も一日、カムリを乗り回すだけに終わった。

でも、今日は誰もガソリンを入れてくれず、

燃料タンクはeを指している。

家にたどり着けるかしら。

 

②長い霧🌁

 

冬の霧❺夜が明けても❼霧の冬❺

見えぬ足音❼通う街角❼

 

ふゆのきりよるがあけてもきりのふゆ

みえぬあしおとかようまちかど

 

朝暗いうちから霧だった。

夜が明け、街が白み始めても霧は続く。

でもそんな日も勤勉な足音が、

そこここの街角に働く身を躍らせる。

 

③白血球

 

肋浮き❺白血球の❼軋む音❺

もう痩せられぬ❼麻痺の煉瓦よ❼

 

あばらうきはっけつきゅうのきしむおと

もうやせられぬまひのれんがよ

 

痩せて肋が胸に浮き上がり、

白血球が体内で軋んでいる。

もうこれ以上痩せる事は出来ない。

麻痺した煉瓦を、積み直さなくては。

 

④CAP

 

週に2度❺あなたの胸に❼顔を伏す❺

愛とは言えず❼way back into love❾

 

しゅうににどあなたのむねにかおをふす

あいともいえずうぇいばっくいんとうらぶ

 

週に2度、あの素晴らしい身体の

CAPの部屋に通い、

彼女の胸に顔を埋めていた。

それは、愛とは言えなかった。

それは、愛と呼ぶには帰り道が遠すぎた。

ごめんなさい🙇‍♂️。

 

⑤コロナ

 

コロナの環❺一瞬の夢❼我がカルマ❺

口の環もまた❼誰が果さん❼

 

ころなのわいっしゅんのゆめわがかるま

くちのわもまただれがはたさん

 

「コロナ[1](ラテン語: corona)、または太陽コロナ[2](たいようコロナ)は、太陽の外層大気の最も外側にある、100万ケルビン(K)を超える希薄なガスの層である[1]。corona はラテン語で「」を意味する言葉で、古代ギリシア語ガーランド英語版)やリースを意味するκορώνη に由来する。」Wiki

 

いくつもの激しい太陽の表面の一瞬一瞬がコロナである。

口の中に輪を作るコロナウイルス🦠と関係無い訳が無い。

我々は甘く見てはいけなかったのだ。

我々を傷つけるものは、結局我々の行為(カルマ)だ。

 

「業(ごう)、業報(ごうほう)、業力(ごうりき)、応報(おほう)、[要出典]カルマ(: कर्मन्karman[注釈1])に由来し、行為、所作、意志によるの活動、意志による身心の生活を意味する語[2]。原義においては単なる行為(action)という意味であり、「良い」「悪い」といった色はなく、暗いニュアンスもない[3]。」Wiki