#1960年代のおもいで | shujutsu9のブログ


1960年ー1970年代
親父とよく喧嘩をした。
親父は言った。
「折角この世に産んでやった。」
と。
僕は心の中で反論し泣いた。
「産んでくれとは頼んでいない。」
と。
産んだのは母だとして、
それ以外は、
どちらの言い分も正しかった。
間違いでは無かった。
ただ、正しい事は決していつも、
世の中の矛盾を解決するわけでは無かった。
世の中の問題を解決するわけでは無かった。
物事をややこしくすることの方が多かった。
それを「厳粛な事実」と呼ぶんだと分かった時、
親父はもう居なかった。





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