5-12  時の重み

 

2人の娘を、私は捨ててしまった。

自分の経済的問題だけの原因で、

2人の娘を捨ててしまった。と思っていた。

でも、それは違った。

私の理由と、

彼女らの母親の理屈は違った。

母親は2人が私の娘ではないと言った。

そして、2度と連絡をするなと言った。

あの2人は、お前の娘ではないとも言い切った。

分娩室で2人の命にワクワクしても、

2人とも赤ん坊の👶頃からいっしょに過ごし、

写真屋さんで写真を撮り、

保育園で寂しそうなお前を迎えに行って、

幼稚園の送り迎えをし、

小学校の入学試験に付き添いし、

制服の採寸に一緒に行き

プールの授業を心配で覗きにいき、

3人で映画を見たり、

電車で🚃街の中を探検したり、

シズラーのサラダを食べたり、

いくらのお寿司🍣を食べ、

アイスを🍨3人で突ついたが、

少し緊張しながら、900kmのドライブに、

毎年出かけたが、

私の子供ではないと言う。

この15年、私以外の家族が、いたと言う。

その私以外の父親の子供だと言う。

3歳くらいの時、ホテルのプールで、私と娘が、

ビデオに向かって戯れる姿、その眼は、私を恐れ、

違う人が父親だと怯えていると言う。

あの頃は沢山ビデオを撮ったので、あんたが親でない、

ビデオが📹山ほどある、と彼女は言う。

しかし、

ここで何らかの理屈は、要らない。

では、何故、そんな事をしたのか?

は要らない。

仮にも、そんな、私と娘の過ごして来た数倍の幸せな

時間をどこかの別の父親と過ごしたとして、

この15年の日々は、拭い去る事が出来ないし、

2つの家族があったからといって、

時間が2倍あるわけではない。

僕は十分2人の娘と、父と娘と言う日々を過ごしたし、

また、出会う日があっても、娘と出会うつもりだ。

書き込まれた人生は、消す事は、出来ない。

みんなそうだ。

本当の父と娘で有ろうが、

全くの血の繋がりのない父と娘で有ろうが、

その3人の時間があり、

それが誰にも邪魔されない時間であれば。

いくら本当の彼等の父が、

コソコソと彼女達の本当の父をやっていたとしても、

いくら本当の彼等の父にだけ、

娘が本当の笑顔を見せたとしても、

私は全く気づかなかった。

それだけの事だ。

私の娘よ、

いつかまた会いましょう。

今も君達を愛してる。

人間の心は、お金で捻れる、そんなに単純なものじゃない。

 

 

 

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