その犠牲に合掌
統一会堂(とういつかいどう、ベトナム語:Hội trường Thống Nhất / 會場統一、英語:Reunification Palace)は、ベトナムのホーチミン市にある建物。政情が不安定だった時代に建物の呼び名もたびたび変遷し、1873年から1955年の呼称は「ノロドン宮殿」(ベトナム語: Dinh Norodom)、1955年から1975年の間は「独立宮殿」(ベトナム語:Dinh Độc Lập / 營獨立)、そして現在に至る。
1975年4月8日には、北ベトナム軍が鹵獲したノースロップF-5戦闘機による爆撃を受けた。同年4月30日のベトナム戦争終結時に、サイゴン市内に突入した北ベトナム軍のT-54戦車が当時は大統領府であったこの建物のフェンスを破り突入、南ベトナムの首都サイゴンは陥落した。その際の映像は「一つの国が消滅する瞬間」として全世界に配信され有名となった。現在でも、その当時のソ連製の戦車が敷地内で展示されている。