5ー1 贖罪

 

自分の何が許されないのかは

分かっているつもりだ。

 

だから、

笑っても、

怒りを露わにしようとも、

軽蔑しようとも、

私を、

一人でも許す、

一人でも面と向かって、

話そうという人が無いのは、

残念である。

1.2億以上の人がいて、

逆の車線を走る人がいないのは、

残念である。

 

全ての人が、

ああはなりたくまいと、

思っている。

この半身麻痺の日々は、

何億の人々に、

長い時間をかけ、

詫びる言葉を、

考えさせている。

 

頼むから贖罪の時間を下さい。

罪の範囲を思い出させて下さい。

 

でもあなたがたは分かっていますね。

教えて下さい。

どこからどこまでが、

私の罪で、

どこからどこまでが、

彼等の作り出した、

方便と称した彼等の罪かを。