「登場人物」と言う物語
1 童貞上陸
2 買春買夏
次(未定)
3
さてこの物語は、今回で3となる。その会がどの様になるか私は想像出来ないので、その会の名前は後からつける。この作品に計画はない。ただひたすら事実を書き進め、内容に関して自分以外の味方はいないのであるから、全て私の側の証言である。私が印象操作をしても意味がない。何故なら弁護士も陪審員もあちら側の人だからだ。私には私だけが味方だ。
かの国には、大学時代、夏休みと春休み6回くらい1か月ずつ行ったと思う。多分だ。あまり覚えていない。ただ、毎回、BJMと一緒にいた事は事実だ。彼女はこの国の北部、バックパッカーも知らない様な県の人だった。バスで🚌9時間位のところにあって、その家に近ずけば近ずくほど、道からコンクリートが無くなって行き、近ずけば近ずくほど、車線という物が無くなった。近ずけば近ずくほど、来ている物も粗末になっていく。よく考えてみたら、よくこんなところに一人で行った物だ。
というか、何故突然田舎の話になっているのか戸惑うかもしれない。売春置屋でBJMと出会ってその後、第一回目の旅行の15日目になるかどうかで、既にお金を使い果たし、藤屏の勧めで田舎に行ったのだ。ただ其の田舎は一人で行った。有名な田舎だった。藤屏の口からお金を助けるとは一言もない。田舎の方が安いので、暫く退避した方が良い…と。確かに安かった。ラーメンが🍜一杯25円くらいだったので、これなら何とかなる。ホテルも安いところが多く、外国に来てなんだが、帰る日までこうして身を潜めるしか無かった。それが第一回目だったのだ。勿論、1回目ツアー最後の日はBJMと居て、空港に送って貰った覚えがある。僕は色々な意味であまりに未熟であった。髭のオウムでさえ、金正恩でさえ、僕は信じたろう。ただ、この国に行きたかった。BJMといたかった。愛に狂っていたのだから。それが愛だとして。
借金もした。この頃は学生の旅行がブームになりHISが有名になった。そもそものきっかけが、今まで海外旅行などしたことのない学生が、飛行機に乗って、Tシャツ来て、貧乏旅行し出したのだから、お金なんかあるわけがない。ところが銀行🏦が学生向けクレジットカードを発行出したから堪らない。富士銀行をご存知?クラブFを御存知?この手の前向きと言うより人生破滅型の紹介は、全て藤屏の実績である。藤屏に言わせればこうだ。
「君、何でも僕のせいにするな。今日まで君は実力値を超過して十分楽しんだじゃ無いか?今は其の時の借金を残りの人生で返す時。まあ2度と会う事も無いだろうが、君は人生を甘く考え過ぎていたと言う訳さ」
この人に生き方を教えて貰うとは知らなかった……
自分は、生きる目標を失っていたのだろう。親も熟年離婚直前で妹も家を出てしまった。私の家で僕がすべき事は受験で終わっていた。これから何をしていいのか分からない。そこを九州の豚骨に救われた、もとい、足を掬われたというわけである。「海外に住む」これぐらい前向きで自分のプライドをくすぐる目標は無い。
1度目の帰りの旅行で涙が出て止まらなかった。
買春置屋で売春しているBJMが目に浮かび、可哀想でどうしようも無かった。日々知らぬ国の男と春を鬻いでいる彼女が不憫だった。
今病院でこうして書いていて思う。
可哀想なのはお前じゃあ。
不憫なのもお前じゃあ。
母は、私がおは打ち枯らして日本に帰って来た時こう言った。「あんたは昔からお人良しのところがあるからね!」昔から母に言われて1番傷つく一言だ。それなら、「あんたは昔から悪人だからね!」と言われた方がいくらかマシだ。
この文章に付ける写真は何がいいかなと思った。私はこの学生時代に一度、占いを見て貰った事があった。私は、私が所有している物を全て人から奪われる人生であると。上記の有名な田舎のお堀で呼び止められた婆さんだ。木の上にいるのが私で、下から悪人や犬🐕に吠えられている。なるほど、彼らもお人良しの私の人生を見透かしていたようだ。
それから20数年、物は違うが内容の似た絵を見つけ撮っておいたのだ。
この辺で次回に行かせて貰う。
もう一度聞く。
お人良しは何が悪いか?