39 車椅子②

 

1週間のご無沙汰の中で、トムクルーズの「7月4日に生まれて」を見た。正にこの映画は車椅子ネタど真ん中の映画だった。未だトマトレビュー前で背景にあるものは分からないが、オリヴァーストーンの映画である。トムクルーズはベトナム🇻🇳へのアメリカ合衆国志願兵。そして負傷する。その負傷の仕方がエグい。トムクルーズは胸の下から麻痺状態である、私が右半分麻痺、トムは半身半分麻痺だ。これだけの障害を持って帰国する。そのアメリカでの🇺🇸病院生活が凄い。人と扱われているとは思えない。ベトナム戦争そのものが失敗している上に、病院のスタッフに黒人が多く、ベトナム戦争後更に活発化する黒人の公民権運動により、白人としても、トムは生き地獄を味わう。

 

トムがそうして行きつくところが、車椅子の上であり、トムの場合、両手は使えるので、結構操縦出来るのは羨ましい。どっちの障害がしんどいのかわからない。でも確実に同じなのは、これだけの障害を背負ってなおかつ「命は続くのだな」という事である。だから、常にモチベーションを高く持ち、最高の障害者を目指し、気が付いたら障害が無くなっていたというところまで持ち込みたい。そして、人の命をオモチャにする権力者への怒り💢という点では、ベクトルは一緒である。

 

トムは女性との初体験すら経験せず、ベトナム後の身体では性器も障害で使いものにならない。こんな素晴らしい容姿を持ちながら、昔の彼女ですらも彼を待って居はしなかった。都合の時だけ英雄と呼ばれる可哀想なトム。僕は映画の終盤で泣いてしまった。最終的に、反政府運動家になったトムは、車椅子の上で、ニクソンに拳を挙げるのである。

 

今後この車椅子とどんな未来を考えているのかという本題に戻りたい。

私は現状、所謂「ずっと車椅子の障害者」と人から陰口をされる男である。ただ、こうして、

「日本には400万人を超える身体障害者がおり、その内車いすユーザー数は200万人(全人口の1.57%)にも上ります。」

という人達に関わったからには、その椅子の上の生活の向上にも力を尽くしたい。今日までブログを書いて思ったのは、人々の感じ方のズレ、「人には世話にならない」という気持ちを持って見ると、ダメな僕でも色々と工夫が出来る。僕の予定では数年内に、歩ける予定ではあるが、車椅子自体の向上も、患者の工夫として考えていきたい。

 

今、お尻自体の褥瘡問題に悩んでいる。これをどうすべきか?身体の中で尻だけが、不味い状態である。人間としての肉の張りを持っていない。毎日ある程度のトレーニングが出れば、克服出来そうだが、費用がかかりそうだ。人によっては車椅子を使っても状況が違う。まずは、このクッションとリハビリから進めて行く。

 

次は、車椅子の椅子としての使い良さである。車椅子って結構後ろ向いて走っていた方が心地よい時が多い。その方がスピードも出る。後ろ向きに走っても問題無いように手を加えたい。そうすると何が起きるか?車椅子の走り出しが良くなり、本当は車椅子って前輪が大きい方がいい事が分かる。ローマの戦車見たいな感じで、引っ張られる力を強くする事による。現状僕なんかそうだが、ちょっとした坂も登れないのは、当たり前の話で、自転車でも🚲前車輪が大きいのは、見た事があるだろう。

更に前が大きいと人間は立つ事が出来る。こうして、前に大きな回転帯を置く事により、安全性が増し、スピードが出、身体が前に乗り出す、立ち上がる。座るのが主体でなく、移動するのが主体であるから出来る事だ。

現状のままでは、車椅子で街にすら出れない。トムクルーズも映画の中でそうやって歩こうとしていた。ビジネスクラス、エコノミークラスではどうしようもない。せめて公園ぐらいいけるように出来ないか?全人口の⒈5%と僅かではあるが、今日もコロナのお陰で閉じ込められている。

 

あなたより障害が重い人も苦労して居る。我慢しなさいとでも言うのだろうか?(本当に言いそうだから怖い)人間は可能性があれば少しでも前に進みたい生き物である。街だけでなく、あなたの行くゴルフ場の近くの公園にすら行かせない理由は何か?

 

 

 

 

 

 

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