若いときに買った苦労

 

 

 

 

 

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若いときに買った苦労

 

僕は良い星の下に生まれて来た。

幼稚園の時、交通事故に遭い、頭蓋骨複雑骨折で死にかけたが、3か月の入院で助かった。

小学校は、国立(こくりつ)の小学校にクジ引きで受かってしまった。

中学校は、そこからエスカレーターで国立だ。

高校は、余り自慢できた高校ではなかったし、僕らの時代は男子校だが(後々共学になった)文京区で学園生活を楽しんだ。

大学は浪人してしまったが、補欠で阿部寛と同じ大学に入り、

大学は留年してしまったが、無事卒業し、

就職は、バブルで何処でも好きなところで働けたにもかかわらず、大坂のブラック企業に入り、

もともと海外の某国に行きたい希望があったので、1年しない内に、某国に赴任した。

某国では、運転手が付き、女中が付き、至れりつくせりで、

以前から付きあっていた美しい🤭?家内と一緒になった。

本当に、僕は若い時に買った(或は得た)苦労がなかった。

その時、大きなコンドミニアムの部屋で一人、自分の人生を反芻した。

何故満足しないのか?

この一人でボッとしているこの時が満足というものか?

楽しい事は、時間が遅れて後悔とか、孤独になって初めて味わう。

苦しい事は、既にその際中にあって味わう。

楽しい事と苦しい事は、表裏の同じトランプだ。

買って手に入れるものではない。

あなた特有のあなた独自の人生だ。

若い時に味わった苦労は、

若い時に味わった幸せは、

今の楽しいあなたであって、

今の苦しいあなたである。

その時を死ぬまで生きよう!

 

 

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