18人間と言うボトル
ベッド上でオシッコすると、何かスッキリしないのだ。
それで、オシッコを出した後、ティッシュで、捨尿器の頭を、
叩いて見る。すると捨尿器の頭から尿が僅かだが染みて出る。
通常の如く、トイレに行き、立ったままオシッコをすれば、
尿は残留量が限りなく少ないが、
ベッドの上では、尿瓶の前では、どうしようもない。
結構残っている。
自分の経験では、この尿が、捨尿して30分もしないうちに、
来た事がある。2回とも400ccくらいの量である。
ちなみに夜中に、何も呑んでいない事を言い忘れた。
標準的には、夜の捨尿が3回として、1800cc、起きて、
食事をするまでに後2度くらい、全部で2500ccの捨尿。
時間は、1時間以上の間が空いている筈だったが、
この時は、30分。
ワインの🍷グラス見たい。
デキャンタ見たい。
体の中を水分が、ゆらゆらと琥珀色に揺れている見たいじゃないか?
なるほど、ベッドの上なんかで飲んでいるから、身体がゆっくりと、
味わっていようとしているに違いない。人間ボトルだ。
でも僕は、人間ボトルは嫌なんだ。
オシッコと単純に呼ぶためには、身体は普通に立ち上がって居なければ、
ならない。ベッド上でそれをするか、トイレの便器で🚽出来るように、
するか、病院としては患者に夜病院の中を徘徊されるのは色々な意味で、
困るのだ。だとしたら、ベッドの上で追求するしか道はない。
この前、友人が真夜中にベッドから落っこちてしまった。
彼は私と同じ、右半身麻痺ではあるが、万事において私より達者で、
看護師が居なくても、ベッドの乗り降り、トイレのしゃがみ立ちを、
自在に行ってしまう男が、これである。
管理の目は、ますます厳しくなるだろう。
以下にして、安全な方法を模索するか?
すでにベッドの上では、
①靴下の交換
②靴の👞脱ぎ履き
③ベッドでの2D空間移動、
④ベッドでの中心点出し
などにより、ある程度の評価は貰ってる。
尿の安全、健康な排泄は、絶対に完成させる。
まあ、朝から弁尿の話で失礼する。
しかし、人間が生きていく上で最も大事な営みじゃあないか?
ところで、昨日はしまった。
オシッコに間に合わなかった。
夜の何時か、分からない。
尿はパッドを満たし、シャツに👔ついて止まった。
前日、夜9時に寝ているが、その前に大に行った。
昨日は嫌な一日だった。
何時も使っているトイレが壊れて居て、朝はもうひとつの、
汚れたトイレで、弁が出なかった。夕方もその便所に行く気が、
しなくて、夜行ったが出なかった。
こうゆう時、じゃあついでに小をと言うのが、健常者の時代。
大と小は、前回の病気以来、完全に別回路になってしまったらしく、
ついでが効かない。
大で小がでなかった場合、小のステージを別に用意しなくてはいけない。
昨日は其れをしなかった。
そして、何時だかわからないが、尿意が訪れた。
①起きてベッド🛌頭側を一番低くする。
②ベッドの照明を点ける。
③ベッドの頭側の高さを出来る限り高くする。
④ベッド下半身側を出来る限り低くする。
⑤尿瓶を股の間にセットする。
⑥ティッシュを2、3枚準備する。
⑦捨尿器と尿瓶をしっかり抑える。
もし、捨尿器が大きくなったりしてたら、精神反統一を行う。
これだけのステップがある中で、
昨日の場合はどうしようもなかった。
勢いが違った。量も多かったのだろう。
オムツの中だからいいだろうって思った。
(精神反統一とは、精神を意識的に集中させない事により、
捨尿器の感覚を忘れてしまうこと)
しかし量は馬鹿ならず。
僕はボーっとして、しまった。
そして、少し居眠りをしてしまった。
30分ぐらいだろうか?
またしても尿意を覚え、今度はちゃんと尿瓶を当てた。
そして被害状況が分かった。
何故かシーツはなんでも無く、来ているものは、
なんらかの被害があった。
とりあえず、介助士さんを呼び、なるべく自分でやりますから、
と言って、着替え、オムツ、オシボリを貰った。
ベッドに寝ながらの着替えは、
右半身麻痺の障害者にとって大変ではあるが、
やれない事はないんだなと思う。
この病院のベッド上にいる限り、いくつかの体制で、
どこか体重がベッドの面と当たっていないところが、
出来て、服を脱ぐのは出来る。
私的には、ズボンを履くのが未だ少し手伝って、
もらわなければ、ならない。
このあたりはまた詳しく書くとして、こうして何とか、着替えた。
目指すは、日本一手のかからない障害者である。
この点で同じ病気の長嶋さんに勝とう!
9時からのトイレはひとまずこれで終わる。
そして、次は、仏様にお祈りです。