実は、大学時代、今から30年前、僕は老人病院で働いた
事があった。
老人には2つの種類があって、1つは体に異常があって、
どちらかの手が固まって、足もそうだろう、如何にも
不自由であった。もう一つは、体には何ら異常が見られ
ないが、所謂、神経的ダメージ、アルツハイマーであった。
よくわからないがその二種類しかなかった様に思う。
今社会は進化して、ダメージもへり、少しでも正常な
姿を、残し、今があるように思う。
しかし、あの頃は、お風呂に入るのがメインで、
体を動かすフィールドは無かった。
僕はまさか、僕が、かつておじいちゃん、おばあちゃんを、
お風呂に入れてあげた様に、自分がお風呂に入るとは
思わなかった。しかし、人の人生とは、こんなことを
思わなかった、の連続かもしれない。