僕の人生の中に、一番大切なのは個性である。
人は一人一人違い、同じ人間はいない。顔や声から始めって性格までそうだ。つまり、人は何もしなくでも、生きているだけで個性を持っているのである。
ある人は、人々が個性に憧れるなどと言われているのが事実かどうか疑わしいと思う。と言うのは、多くの人はむしろ個性の強い人間に成るのを恐れていると見えるからである。会議を出席している人は、自分の本当の意見を言う前に、周囲の人達がどう言う意見を持っているかを知ろうとする。個性など出して、彼奴は変わった奴だとか、突飛な人間だとか思われるのを恐れている。流行りもそうだ。他の人がどんな服装をしているかに注目し、それから自分の身づくろいを定めようとする。流行りに乗るためには個性は邪魔物でしかない。
個性を主張しようとすると、まず必要なの勇気である。自分の性格をこうだと決め付けて、悲観したり見限ったりする前に、自分を見つめる操作が必要である。また、自分をあまり高く見積もり、他人の前で自分を誇ってみせたりせず、まず自分がどう言う人間であるかを見定めることも大切である。自分が掴めたら、そこから先はその自分を大切にしていくのが、本当に個性ある人だろう。
僕の心の底には常に人と違いたい、個性的であろうと言う欲求を抱いている。本当の個性は、他人を追うものでなく、自分の中に探し求めるものだ。今一番大事なのは、このじっくりとした行為である。