今後について。

かねてから話をしていた通り、抗がん剤等を用いた積極的治療はここで終了として、緩和ケアに移行してはどうか、との提案が主治医よりありました。

自分としても、今の体の状態ではこれ以上通院しながらの治療は正直厳しい、と感じていたので、もはや緩和ケアへの移行に異存はありませんでした。


自分の場合は治療開始当時から、必ずしも延命期間の長さではなく、フルタイムで働ける期間の最大化を最優先に、治療方法を選択してきました。

思い起こせば2016年の2月末に、肺腺がんステージⅣの告知を受けてから、およそ3年と4ヶ月。

4月の緊急入院は痛恨でしたが、職場の理解や治療環境に恵まれ、それまでの3年間をほぼフルタイムで働くことができました。

その間にこのブログで綴ってきたような、様々な苦労も乗り越えてきたわけですが、そうした掛け替えの無い日々を、それだけの長い期間積み上げられて来られたことに、感謝の気持ちで一杯でした。

なので、

「ここで道が途切れた」

という感覚ではなく、

「道の終わりまで辿り着くことができた」

という気持ちで、医師の提案を受け入れることができたように思います。


さて今後ですが、積極的な治療を目的としたがん専門病院への通院はこれにて終了。

専門病院の方では5月初頭から主治医が切り替わってしまったので、慌ただしく短いお付き合いではありましたが、ステント手術などこちらの希望は最大限叶えてくれたので、笑顔で握手をして、心よりお礼を伝えて参りました。


そして現在は、地域の訪問医療クリニックや看護ステーションによる在宅診療を受けながら、緩和ケア病棟のある病院にも外来で通いつつ、自宅で療養生活を送っています。

あとどのくらい時間があるのかはわかりませんが、そろそろ一人じゃ無理かな。。。と感じたタイミングで、緩和ケア病棟に入院することになると思います。


このブログについても、この先更新可能なコンディションがいつまで維持できるかわかりませんので、今の時点で思う事柄を書き残しておくことにします。


元々ブログを残そうと考えたきっかけは、ファーストラインでタルセバ+サイラムザ併用療法の治験に参加し、治療ができたことです。

その時点では同じ治療を行う人は少ないかもしれないけれど、結果次第では将来標準治療の選択肢に入ってくるかもしれないし、その際に同じ治療を検討する人の参考にしてもらえるかもしれない。

それなら記録を残しておく意義はあるのではと考えました。


該当の治験も、既に検証結果は出ているみたいですね。

タルセバのみよりもサイラムザを併用した方が、無憎悪生存期間を始め、各種主要指標で有意な改善が確認されたとのことです。

詳細は以下のリンクをご参照ください。


https://www.google.co.jp/amp/s/oncolo.jp/news/190314y01/amp


治験に参加できたとはいえ、2人に1人は本物のサイラムザではなくプラセボ(偽薬)なので、自分が結局どちらが引き当たったのかはもちろんわからないんですけれどね。

まあ本物を使わせていただいたと思い込んでおくことにしましょう。


さてずいぶんと長くなりましたので、一旦この辺で失礼致します。

これで終わりかもしれないし、気が向けばまた書くかもしれないし。

これまでやり取りをさせていただいた方向けに、内輪向けの更新をするかもしれませんし。(これまでしたことはありませんが)


末尾になりましたが、皆様の毎日が、満ち足りた幸せなものでありますように。

それではまたどこかでお会いいたしましょう。