前回も書いた通り、タグリッソ耐性に伴い、別の病院でセカンドオピニオン、サードオピニオンを聞いて参りました。
紹介状を書いてもらったのは、都内でもがん専門病院として名高いT病院とA病院です。

まず今回はT病院でのセカンドオピニオンの内容について書こうと思います。
面談の前に、医師が選択肢についてきちんと整理して書いてくれていました。
その画像が以下です。

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提示された治療の選択肢を書き起こしてみると、以下の通りとなります。

①プラチナ製剤+アリムタ
    →奏功率30-40%
        カルボプラチンの方が副作用は楽で、吐き気が少ない。脱毛が発生するのは10%程度。
        3週間に1回の投薬を4-6回続けた後、アリムタ単剤の維持療法に移行する。
        奏功期間は6ヶ月程度だが、維持療法に移行してから2年以上抑えられている人もいる。

②アリムタもしくはドセタキセルによる単剤療法
   →奏功率10-20%

③免疫チェックポイント阻害薬(オプジーポ)
   →奏功率10%以下
      ここまで見た限りでは、EGFR陽性の人には8%くらいしか効いていない。

④EGFRチロシンキナーゼ阻害薬再投与(タルセバなど)
   →奏功率10%以下

総じて今の主治医とほぼ同じ所見でした。
こちらができるだけフルタイムで働きながら治療を続けたいことを伝えると、①のプラチナ製剤でもカルボプラチンの方が吐き気も少なく、点滴時間も短いので、そちらの方が良いかもしれないとのこと。
また、今の病院だとカルボプラチン+アリムタの初回投薬時には2週間の入院が必要とのことでしたが、こちらでは初回から外来で治療ができるとのことでした。そして治療しながらフルタイムで働いている人も少なからずいるとのこと。
もしカルボプラチンとアリムタを初回から外来で治療したい場合、こちらに転院して治療をしていただくことはできるか?と聞いたところ、可能です、という返事をいただき、選択肢が増えたことにかなり安心しました。

さらに、分子標的薬のローテーションについても聞いてみました。
回答としては、タグリッソそのものがまだ新しい薬なので、その後に再び分子標的薬に辿り着いた人は極めて少ない。
自分の場合は、タグリッソが効いていた期間も5ヶ月と短いので、分子標的薬で抑えられる範囲外のところで病勢の悪化が起きているのではないか。
それならばやはり、一度分子標的薬から離れてプラチナ製剤を試す方が効果が見込めるのでは、という内容でした。

こちらの病院のセカンドオピニオンは、料金も43200円と高いのですが、そのぶん非常に丁寧に話をしていただいたと感じました。
いつもこんなふうに治療の相談ができればいいのにな。。。と思いましたが、やはりセカンドオピニオン枠だからこそというのはあるのでしょう。
終了後には満足度アンケートもあり、病院としてきちんとセカンドオピニオンというものに向き合っている印象を受けました。

次回はもうひとつの、A病院でのサードオピニオンについて書く予定です。