ファーストラインの第12クール(23~24週)の経過です。

東京はこのところめっきり冷え込んで秋らしくなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日もいつもの通り、2週間に1度の通院日でした。この間ここにきた時は半袖に短パンだったのになあと、気候の急激な変化に改めて驚いています。



<クール初めの診察内容・処方薬>


今回もタルセバ(エルロチニブ)100mg、サイラムザ(ラムシルマブ)10mlともに無事に投与・継続することができました。肝臓の値(総ビリルビン、AST、ALT)も前回に続き基準値内で、このところだいぶ安定しているようです。食生活の改善と肝臓の値の安定が同じタイミングであることを考えると、効果があったと考えてよいかもしれません。糖質が肝臓に負担をかけるというのは本当なんですね。

また今のうちタルセバの効果を最大限に出すために、100mgから150mgに増やすかどうかと言う話が主治医からありました。この時点では頭皮と背中の痒みがかなり強く、下痢も続いていたので、再増薬には時期が良くないと思い、今回は見送らせてもらうことにしました。

あとは引き続き下痢の具合が安定しないので、痔の対策用のネリプロクト軟膏を、1日1回から2回に増やしてもらっています。


また皮膚科の診察では、前のクールから悩まされていた背中の痒み対策にANH軟膏を処方されました。MDH軟膏よりもがステロイドが強い薬だそうです。

その他、前クールから継続の薬は以下の通りです。


ビオフェルミン(下痢対策)

ロペミンカプセル(下痢時に服用)

オルメテック(血圧対策)

アレジオン(抗アレルギー薬、かゆみ対策)


リンデロンVGローション(顔や胸の湿疹)

クロマイP軟膏(顔や体、脚の湿疹)

アンデペートローション(頭皮の痒み、爪周囲炎)

アクアチウム軟膏(顔や体、脚の湿疹)

MDH軟膏(足の湿疹)

ANH軟膏(背中の痒み)


ダラシンTゲル(頭皮に塗る抗生剤)

ヒルドイドクリーム(顔や全身の保湿)

ネリプロクト軟膏(痔対策)



<症状の経過>


このクールの前半はどうも体調がすっきりせず、ややぐったりするような疲労感ありました。

これまでの経験から、そのような時は下痢のことが多いのですが、今回もやはり下痢がいまひとつ収まりきらず、毎食後に便意を催すような感じでした。また排便後にはお尻がひりひりと痛み出したので、都度ネリプロクト軟膏を塗ってケアするようにしていました。

このところ食事や水分の量には気をつけているつもりだったのですが、それでも下痢の状態が安定しないので、考えたあげく、自宅では食後に豆乳のヨーグルトを摂るようにしました。これはどうにか効いたようで、次の週にはだいぶ排便の回数も減り、おかげで疲労感もなくなりました。菌活というのもなかなか侮れないものです。


また前のクールから悩まされていた背中の痒みについては、クールの初め頃から背中の皮がぼろぼろと剥けてきて、ひと通り剥けたところで痒みも収まりました。特に日焼けしたわけでもないのに、なんでこの時期に脱皮したのかはまったく謎です。。。

その一方で、頭皮の痒みの方はダラシンTゲルとリンデロンVGローションを組み合わせても収まらず、なかなか難儀しています。頭皮が敏感になっているせいか、寝るときも枕に触れた頭髪がちくちくと感じるようになり、地味に煩わしかったです。

本日の診察で皮膚科の先生が言うには、ステロイドはランク以外に種類の相性もあるとのことで、処方されたフルメタローションをしばらく試してみようと思います。


爪周囲炎の方は、手の指については指によって多少の腫れはあるものの、絆創膏などを巻いて保護しなくても大丈夫なレベルを維持できており、こちらは大変助かりました。

一方足の指については、爪周囲炎の症状が出ているのは相変わらず右足の親指だけですが、どうも巻き爪が進行し、肉の奥深くまでさらに食い込みつつあるようです。特に膿んだりはしていないのですが、右足の先に体重をかけると、芯から響くような強い痛みを感じるようになりました。まだ歩くのにはさほど支障はありませんが、走るのは当面無理そうです。

こんな風にして、少しずつできることは減っていくのかもしれませんね。とりあえずは手の指が大丈夫なうちに、久しぶりにギターでもひっぱり出してみようかと思います。


またクールの始めにサイラムザの投薬を受けているとき、化学療法室の看護師さんに爪周囲炎対策のテーピングを教えてもらいました。タルセバのしおりなどで見て知ってはいたものの、あまり効果がありそうに思えずトライしていなかったのですが、やってみると思いのほか快適でした。爪と脇の肉の間に隙間が作れるので、薬も奥まで浸透しやすい感じがします。

優肌絆というテーピングが良いと薦めてもらったので、早速楽天で手に入れて自宅で毎日行っています。夜テーピングをして薬を塗っておくと、朝には少し楽になっているような気がします。


さて今回も長々と書き連ねてしまいましたが、この10月をもって、4月に治療を開始してから無事に半年を迎えることができました。

最初に告知を受けたときには、治療をせずにそのまま放っておいたなら半年から1年しか生きられないだろうと言われました。

幸いにして分子標的薬への適性が見つかったおかげで、細々とした副作用に悩まされつつも、平常通り仕事を続けながら暮らすことができています。告知されたときには、半年後もこんなふうに変わらない生活をしているとは想像できなかったので、本当にありがたいことだと思います。

この先この状態がいつまで続いてくれるのかはわかりませんが、1日1日をゆっくり踏みしめながら歩いて行きたいと思います。


次回も2週間後の更新を予定しています。

次回は「久々にビリルビンが上限値突破でサイラムザ投薬見送り!肝臓を泣かせているのは誰だ?」の巻です。たぶん(笑)

最後まで読んでくださってありがとうございました。