ファーストラインの第10クール（19〜20週）の経過です。
今日はいつものように診察日で、病院からの更新です。
この後、投薬をしてもらってから飛行機に飛び乗って、九州方面に旅行に行く予定です。台風が近づいているので、ずっと雨に降られっぱなしかもしれませんが。
＜クール初めの診察内容・処方薬＞
前の2週間は肛門周囲膿瘍の処置があったので休薬期間でしたが、今回はタルセバ（エルロチニブ）100mg、サイラムザ（ラムシルマブ）10mlともに再開することができました。
肝臓の値（総ビリルビン、AST、ALT）は休薬後にも関わらず、依然として高い水準でした。投薬の許容範囲内ではあったのでほっとしましたが、お酒をほとんど飲んでなくてもこの状態だと、食生活を見直す必要があるのかもしれませんね。
レントゲン結果は、ほぼ前回から横ばいという形でした。休薬もあったので、リンパ節の腫れの縮小もひと休み、ということだと良いのですが。
また皮膚科の方では、今回からやっと担当登録した先生の診察になりました。
しつこい脚の湿疹については、前回もちょっと書きましたがクロマイPを塗って様子を見ることになりました。
また足首とアキレス腱に突如発生した皮膚の腫れ、皮の硬質化については、歩くときに皮膚がひきつれて痛かったので、ヒルドイドクリームとアンデペートクリームを塗って、まず皮膚をしなやかにするための処置をすることになりました。
その他、前クールから継続の薬は以下の通りです。
基本的にはほぼ前クールと同じです。
ビオフェルミン（下痢対策）
ロペミンカプセル（下痢時に服用）
オルメテック（血圧対策）
アレジオン（抗アレルギー薬、かゆみ対策）
リンデロンVGローション（顔や胸の湿疹）
クロマイP軟膏（顔や体、脚の湿疹）
アンデペートローション（頭皮の痒み、爪周囲炎）
アクアチウム軟膏（顔や体、脚の湿疹）
MDH軟膏(足の湿疹）
ダラシンTゲル（頭皮に塗る抗生剤）
ヒルドイドクリーム(顔や全身の保湿）
＜症状の経過＞
このクールは休薬期間の後ということもあり、副作用も比較的緩やかでした。
とはいえ真っ先に現れてしまったのが、手の指の爪周囲炎です。服用再開後3日くらいでまた腫れてきたので、また絆創膏を巻いています。
右足の親指の爪周囲炎は、休薬期間中も特に治まりはしなかった代わりに、投薬が再開になっても悪化せずに済んでいます。
後は下痢がまた少しずつ起き始めました。おそらくはそのせいで、排便時に少しひりひりし始めたので、手持ちのポステリザン軟膏を使っています。
タルセバを服用している限り、下痢と痔との戦いは続きそうですね。。。
太ももとふくらはぎの湿疹も相変わらずしつこく続いています。ステロイドの弱いクロマイPだけだとやはり痒みが出てきてしまったので、MDH軟膏も併用せざるを得ませんでした。そうすると今度は皮膚が過敏になって擦れても痛むようになり、バランスが非常に難しいと改めて思いました。でも湿疹だけ見ると悪化はせずに済んだようです。
件の足首とアキレス腱の腫れについては、ヒルドイドクリームとアンデペートクリームを塗っていたら皮膚が柔らかくなり、痛みがすぐに治まりました。表面の硬い皮膚も数日後にぺろっと剥がれて、今は皮膚の赤みだけが残っています。痛みは無く、歩行などには差し支えないので助かりました。
その他目新しい症状としては、両脇の下に赤みが出てきて、擦れると痛みが出るようになりました。この箇所は今まで乾燥が強く皮膚がひび割れることはありましたが、痛みが出たのは初めてびっくりしました。皮膚が薄いところは油断するなということなんでしょうか。
上記以外は概ね快調で、比較的楽に過ごせました。
またこのクールが始まったあたりから、ちょっと不思議な症状の変化が現れ始めました。
タルセバを服用し始めてからずっと、汗をかくことが減ったような気がしていました。この間までの暑い夏の間も、日差しの強さを肌で感じはしても、汗をだらだらかいてうわぁ暑い！ということはほとんどありませんでした。タルセバの副作用は皮膚の正常な代謝を妨げるとのことで、おそらくはそのせいなのかと思っていました。
それがこのクールが始まった頃から、通勤とかで歩くと普通に汗をかいて、暑さを感じるようになりました。肌もしっとりとし始め、湿疹のある脚以外の痒みも減りました。薬を服用していなかった、去年までの夏に近い感覚です。
なのでこのクールは保湿も簡略化し、Curelの保湿ローションをさっと塗るだけですみました。おかげで手間がかからず大変楽でしたが、タルセバに耐性がついてしまったのではと不安にもなりました。取り合えず今日の診察では、腫瘍が大きくなっていないとのことでほっとしましたが、副作用が楽になると落ち着かないなんて、なんだか妙なものですね。
でも肌身でまた夏らしい感覚を味わえたのは良かったと思います。やっぱり汗をかかないと、生きている実感が薄れてしまいますね。
本日も無事に投薬できることになったので、また2週間後に経過をご報告したいと思います。
いつも読んでくださる皆様ありがとうございます。
それではまた次回お会いしましょう。