ファーストラインの第8クール(15〜16週)の経過です。
本日は2週間に1回の診察と投薬の日なので、病院でこのブログを更新しています。今後もこんな感じのペースで更新していきたいと思います。



<クール初めの診察内容・処方薬>

タルセバ(エルロチニブ)100mgは引き続き継続で、サイラムザ(ラムシルマブ)10mlも今回は肝臓の値(総ビリルビン、AST、ALT)が基準値内に収まったので投与することができました。
肝臓についてはいまだコントロールできている実感がありませんが、前回のサイラムザ休薬も影響しているかもしれません。

皮膚障害については、脚の湿疹がなかなか治らないため、新たにMDH軟膏を試してみることになりました。聞き慣れないので調べてみると、ステロイドのメサデルム軟膏にヒルドイド軟膏を混ぜ合わせて中和したもののようです。
また頭皮の痛み、痒みに対しては、ステロイド一辺倒では改善が見られなかったため、ダラシンTゲルというジェル状の塗り薬を処方されています。これは抗生剤のようです。
その他体全体の痒み対策として、抗アレルギー薬のアレジオン20mg錠も出してもらいました。

その他、前クールから継続の薬は以下の通りです。

ビオフェルミン(下痢対策)
オルメテック(血圧対策)

リンデロンVGローション(顔や胸の湿疹)
クロマイP軟膏(顔や体の湿疹)
アンデペートローション(脚の湿疹、頭皮の痒み、爪周囲炎)
アクアチウム軟膏(顔や体、脚の湿疹)
ヒルドイド軟膏(顔や体全体の保湿)


<症状の経過>
 
このクールは諸々の痒みが軽減し、比較的快適に過ごすことができました。

まず頭皮ですが、ダラシンTゲルが効いたのか、痛みと痒みのどちらもやや軽減されました。脱毛も治まってきている気がします。痒みが強い時は時々アンデペートも使っていますが、やはりステロイドのみではなく、抗生剤も加えた方が頭皮のダメージが回復しやすいのかもしれません。
薬以外では、行きつけの美容院で敏感肌用のbadensというシャンプーを紹介され、Crurelから切り替えてみました。洗っているときの感触がしっとりした感じで、確かにCurelよりも頭皮に優しい感覚はあります。そちらも幾分かは効果があったのかもしれません。

また脚の湿疹ですが、こちらは毛穴が炎症を起こし、赤いぼつぼつしたものがふくらはぎと太腿の前面に広がっている感じでした。いちばんひどいふくらはぎは毛穴の部分がやや角質化して、ざらざらと固い手触りにまでなっていました。
それでもMDH軟膏を使い始めてから、毛穴の赤みが若干ながら薄くなる、手触りも少し滑らかになるなど、どうにか悪化に歯止めがかかったように思います。ただ惜しむらくはMDH軟膏の量が足りず、最初の1週で処方された量を使い切ってしまいました。そのあとは手持ちのアンデペートローションなどのステロイドとヒルドイド軟膏を組み合わせて使っていましたが、とりあえず悪化はしないで済んだ感じです。
ただ毛穴が痛んでいるせいなのか、最近はズボンが擦れると少し痛むようになりました。体毛が引っ張られると毛穴もちくちく痛みます。おそらくはふくらはぎや太ももの長期ステロイド使用の影響で、皮膚が薄くなっているのだと思います。
手や顔ではないのでまだ助かっていますが、しつこく残る湿疹の対策は本当に難しいですね。MDH軟膏がある程度効いたことから考えると、痒みが落ち着いたらステロイドは弱くして、ヒルドイドなどの保湿クリームや、アクアチウムなどの抗生剤を含んだクリームでのケアの比重を増やした方が良いのかもしれません。自分でももうしばらく試してみたいと思います。

あとは前クールに悩まされていた体の痒み、特に背中や脇腹などの皮膚の薄い部分の痒みですが、こちらはだいぶ楽になりました。抗アレルギー剤のアレジオン錠を服用し、また体の保湿もかなりしっかりやったおかげでしょうか。
保湿クリームはもはやどれが一番効くのかよくわからなくなってきたので、ヒルドイド軟膏やCurel保湿クリーム、クロマイPを混ぜ合わせて塗っていました。内服薬と塗り薬のどちらがより効果があったのかはわからないので、しばらくどちらもこのまま続ける予定です。

下痢は週に1度くらいで、前クールよりはやや減りました。ただ下痢については、日頃の食生活の影響がやはり大きい気がします。酒の席で冷たい飲み物を多く摂ってしまったときや、ちょっと調子に乗ってご飯を食べ過ぎてしまったときになりやすいので、節制すればもっと改善するのかもしれません。悪いことではありませんが、最近は食欲がやたらと旺盛で困ります(笑)

爪周囲炎についてはじりじりと悪化し、絆創膏を巻いている指は3本に増えました。気づかないうちにぶつけて血が流れていたりするので、当分絆創膏は手放せなさそうです。アンデペートローションを塗ると痛みは和らぎますが、根本的な治療にはなっていないようです。
足についても、右足の親指の片側だけが腫れていたのが、ついに両側とも腫れてしまいました。ただまだ指1本なので、歩行には影響せずに済んでいます。どうもぶつけたりするのが良くないみたいで、爪先がでたサンダルよりも、ソックスにスニーカーできちんとガードした方が悪化しないように思います。
爪周囲炎はタルセバの服用後4〜8週で現れることが多いそうですが、自分の場合はもっとゆっくりじわじわと出てきています。休薬や減薬の影響もきっとあるのでしょう。足の指についてはなかなか発症しなかったので、自分は出ないで済むのかも、とわずかに希望を持っていましたが甘かったです。これから先も緩やかな悪化を覚悟しておいた方が良さそうです。

その他、口角付近に小さな裂傷が幾筋かできてしまい、メンソレータムを塗ってもなかなか治らないで困っています。本日の皮膚科の先生によればクロマイPの方が効くのではとのことなので、早速試してみようと思います。

上記のように副作用のいくつかは楽になり、倦怠感などもあまり無く、比較的元気に過ごすことのできたクールでした。
副作用の悪化については、気の緩みが招いている部分もあるような気がしています。酒の席で冷たい飲み物をかぱかぱ飲んでしまって下痢を起こすとか。酔って帰ってきて入浴やスキンケアをせずに寝てしまい、翌日に湿疹が増えていたりとか。ご飯をもりもり食べ過ぎてやはり下痢になるとか。
なまじ体調が良いと、やはりこうしたことも起こりがちですね。それでもやはり、飯が美味いって良いものです。自分が生きている証みたいなものです。ってどこかの作家が書いていましたね。確かハルキさんとかいう方が。

それではまた次回に。