ファーストラインの第7クール(13〜14週)の経過です。
ここからは時系列がリアルタイムになります。
このブログは本日、病院での待ち時間と投薬中に更新しています。



<クール初めの診察内容・処方薬>

 投薬は、タルセバ(エルロチニブ)は100mgで継続しています。サイラムザ(ラムシルマブ)については、別件で顔にできたできものを数日後に切除することになったため、投与はスキップになりました。サイラムザは血が止まりにくくなる作用があるとのことです。(総ビリルビン値は投薬許容値でしたが)

このクールも、下痢対策のビオフェルミンを継続して服用しています。血圧を下げる薬も引き続きオルメテックを使っています。

皮膚障害対策も前クールと同じです。顔や胸の湿疹にはリンデロンVGローションとクロマイP軟膏、ふくらはぎの湿疹、毛穴の炎症にはアンデペートローションとアクアチウム軟膏を使っています。
頭皮の痒み対策にはデルモベートスカルプローションを処方されました。かなり強い薬なので、痒くてたまらないときにだけ使うようにとのことでした。


<症状の経過>
 
このクールも、引き続き湿疹などのかゆみが煩わしく、やや悪化も見られました。
まず頭皮でしたが、相変わらずむずがゆさはありますが、どちらかというと痛みの方が目立つようになりました。特に洗髪時やタオルで拭くとき、保湿ローションなどを塗るときにはかなり毛穴が痛みます。また頭皮のダメージのせいか、脱毛も少量ながら出てくるようになりました。

またふくらはぎを中心に出ていた湿疹ですが、太ももにもかなり広がってしまい、腕にもポツポツと出てき始めました。足ならまだ目立たないので良いのですが、この時期にこれ以上腕に増えると半袖が厳しくなるかもしれません。

後は体のかゆみ、特に背中や脇腹などの皮膚が比較的薄い部分がやや悪化しました。夜寝られないということはないのですが、夕方以降はむずむずしてくるので、会社で自分のデスクに座っているのがやや辛くなります。そういう時は早めに帰るしかありませんでした。

この一連の皮膚障害の悪化には、実は心当たりがあります。
このクールの三連休に旅行に行ったのですが、その間保湿などのケアがややおろそかになってしまったことが主な要因でないかと思われます。実際に痒みや湿疹は旅行後から発症エリアが広がりました。さらには旅行2日目の夜に、白ニキビが顔にぶわっと増えたのには驚きました。手持ちのステロイドなどを塗ったら一晩でだいぶ消えましたが、日頃のケアが如何に大事かを思い知らされました。

下痢はやや増え、2週間で4日ありました。旅行中は外出中に下痢になったら嫌なので、毎朝ロペミンカプセルを飲んでいました。その頃からおならが頻発するようになりましたが、主治医曰く、ロペミンカプセルの副作用かな?とのことでした。

爪周囲炎については、手の指に関しては気持ち悪化し、そのうち1本の指には絆創膏を巻くように しています。何も巻かないとパソコンのキーボードタッチがやや痛いです。
足の親指の脇にも依然として腫れがありますが、こちらは悪化せず、歩行にも支障がなくて助かっています。

上記のように相変わらず細々とした副作用に煩わされてはいますが、活力という点ではほぼ損なわれずに済んでいます。
旅行先では毎日山道を10数km歩いて、三食もりもりご飯を食べていました。諸々の細かい副作用がなければ、自分がステージⅣのがん患者だとは未だに信じられないくらいです。
これはきっと、ここまでの治療がうまくいっていることの証しであるはずなので、関係者の皆様に感謝しつつ、この状態が少しでも長く続けば良いなと思います。

でも、本当にがんという病気は何なのでしょうね。
ここまで科学が発達しても駆逐できず、罹患者を増やし続ける病気。
そして未だ元気な自分の体から、遠くない先に生命を奪って行く程の力を持った病気。
このところ、いろいろ考え込んでしまうことが多いです。

それではまた次回に。