ファーストラインの第3クール(5~6週)の経過です。

<診察内容・処方薬>
 
前クールに引き続き、投薬量はタルセバ(エルロチニブ)150mg(1日1回)、サイラムザ(ラムシルマブ)10ml(2週に1回)です。
また血圧対策としてアムロジンと、皮膚障害対策にミノマイシン、下痢対策にビオフェルミンも継続して服用しています。
また顔や体の湿疹にはリンデロンVGローションとクロマイP軟膏を使っています。

第3クール開始時の診察でレントゲンを見せてもらいましたが、リンパ節の腫れはさらに縮んでいる様子が見られました。

ただ前クールよりも引き続き肝臓の値が悪化傾向となっていました。これについてはサイラムザ、アムロジン、ミノマイシンいずれの影響も考え得るとのことでした。これについてはとりあえず様子を見て、次回の検査でさらに上昇しているようであれば休薬も検討しようということになりました。
 
<症状の経過>
 
顔のニキビや湿疹はかなり治まり、顎に少し残る程度になりました。その一方で足のふくらはぎに湿疹が出始め、少しずつ広がっていきました。これはこの後徐々に悪化することとなります。

鼻血はなかなか治らず、毎日どこかのタイミングでつつっとやってきました。
下痢も相変わらず週に2度くらいは依然としてあり、さらには排便頻度の増加と粘膜が弱っているせいで痔になり、そちらの方が辛かったです。排便時の痛みと出血はかなりきついものでした。立ち上がる時に痛みのあるのも煩わしいものでした。

またこの時期は徐々に疲労感を覚えることが多くなり、特に最後の数日は朝起きてもぐったりしていることが増えました。

爪周囲炎は引き続きリンデロンVGローションを塗っていましたが、そのおかげか悪化はしませんでした。
口内炎はたまに出ることがあっても、ケナログ軟膏を塗るとすぐに治まりました。

振り返ると、湿疹などの見た目という部分では引き続き改善が進んだものの、活動力という面でのQOLは低下しつつあった時期でした。最後の何日かは仕事に行くのもややしんどかったです。
副作用として体のだるさ、疲労感、倦怠感があることはあらかじめ知ってはいたものの、どんなものかはあまり想像できずにいました。実際なってみると、夜うまく眠れずに起きた時の疲労感みたいな感じでした。これに痔や鼻血等が加わると、仕事に行って帰って来る以外のことをする気力は残されていませんでした。
この後一旦休薬することになり、その後はだいぶ回復するのですが、その辺りはまた次に書くこととします。