ファーストラインの第1クール(1~2週)の経過です。

この時点の投薬量はタルセバ(エルロチニブ)150mg(1日1回)、サイラムザ(ラムシルマブ)10ml(2週に1回)でした。


また初回投薬時に、皮膚障害対策にヒルドイドローションとクロマイPを処方されていました。
この2つは症状が起きる前から、顔や胸、腕などの皮膚の薄いところに塗っておくようにとのことでした。
また顔に湿疹が発生した時用にロコイドクリーム、手や爪の周囲に炎症などが発生した場合にマイザーも処方されました。
皮膚障害対策の内服薬としてミノマイシンも希望しましたが、肝臓への障害が出やすいのでまずは使わないこととなりました。

 

そのほか皆様のブログなどを拝見して日々の対策を考え、シャンプーやボディソープは敏感肌用のもの(Curelシリーズ)に替えました。
スキンクリームも無印良品の敏感肌用のものを準備しました。

以降に、症状が発生した順位に時系列で書きます。
自分も治療開始前に相当気になったところですので。

 

<副作用の時系列状況>

 

■投薬2日目
・夜ベッドの上で寝ているとき、体全体にぞわぞわっとかゆみを感じる。
 体の皮膚がいきなり薄くなったような感覚。綿100%の衣服が必要なわけはこれかと思う。
 取りあえず衣類を綿が多いものに替えて、クロマイPとヒルドイドローションを塗ると一旦は沈静化。
 翌日慌てて綿100%のパジャマと肌着を購入しました。

 

■投薬3日目
・舌の両脇が敏感になり、ぴりぴりするように。
 この時点では食事に影響はありませんでしたが、味がやや感じにくい状況。

 

■投薬4日目

・軽い腹痛有。
  便も緩くなり始めて、下痢の兆しが見え始める。

 

■投薬6日目
・舌の両脇が口内炎に。
   だんだん酸味があるもの、辛いものなどが食べにくくなる。

 

■投薬7日目

 ・首に赤い湿疹ができ始める。これはこのあと徐々に悪化。
 ・夜中に腹痛があり、下痢が始まる。

 

■投薬9日目

・鼻に白ニキビ発生。
  赤くなって先端が白いというよりは、砂糖の粒くらいのサイズのものがぷつぷつという感じ。
・頭皮が赤くなり、かゆみが出てくる。

 

■投薬10日目
・鼻の内側に強い乾燥を感じ始める。

 

■投薬11日目
・胸に赤い湿疹がぽつぽつとでき始める。

 

■投薬12日目
・手の親指の皮がむけ始める。
  とりあえずはマイザーを塗っておく。
・右足のすねの下、ふくらはぎ付近に赤い湿疹がぽつぽつと現れる。

 

■投薬13日目
・首の赤い湿疹がどんどん大きくなり、面積も増えかなり目立つように。
  襟付きのシャツを着ていても隠しきれないくらいでした。
・頭皮のかゆみも悪化。シャワーで痛みを感じるように。
  かゆみで夜眠れないくらいになったので、止むを得ず市販の頭皮かゆみ止めローションを使う。
・鼻血が出始める。
  これはこの後日常化し、最初の休薬までは1日に数回起こるように。

■投薬14日目
・右手の中指の爪の両脇が腫れ始め、爪周囲炎が始まる。


上記のように第1クールは細々とわずらわしい副作用が次々と表われましたが、総じて気分が悪くなるとか、体が辛くて動けなくなるということは全くありませんでした。
ただこの時点で一番困ったのはやはり見た目の問題で、特に首の湿疹と、鼻の白ニキビです。おそらくはタルセバによる皮膚障害と思われます。
ロコイドクリームを塗ってもあまり効果が無く、普通に仕事をしていると目立つので、途中からマスクで隠していました。
第2クールから皮膚科も並行して受診するようになり、ミノマイシンの服用を始めると徐々に改善されていくことになります。

 

下痢は投薬から8日目の初回経過診察時にビオフェルミンを処方され、毎日服用するようになっててから楽になりました。
それでも週に1、2度はあるので、治まりの悪いとき用にロペミンカプセルも処方してもらっています。
また舌の口内炎も、初回経過診察時にケナログ軟膏を処方してもらい、使い始めてからはわりとスムーズに治まりました。

 

また第2クール開始時の診察でわかったことですが、血圧も上昇し始めていました。
これと鼻血等の出血はサイラムザの副作用に該当するので、プラセボではなく本物が当たっているかも、とコーディネーターの方がこっそり耳打ちしてくれました。実際のところは確かめようがありませんが、心からそう信じたいものです。

 

上記の副作用は薬を処方してもらうことで楽になるものも多いので、やはり早め早めに医師に相談することが大事なのだと思います。
皆様のご参考にしていただければ幸いです。