『世界教科書』 | 続々・松岡奮戦記(カンボジア・ミャンマー教材開発編)

続々・松岡奮戦記(カンボジア・ミャンマー教材開発編)

日本の公務員生活を捨て、夢だった教師として2007年にシェムリアップの大学に赴任。が、無給講師且つ系列ホテルでフルタイムと告げられる。騙された?と思いつつ、やっと掴んだ教師の職。歯を食いしばり、この国の教育水準の底上げを己の使命として全力で取り組んでいます。

先月、日本に戻っていた時に地元の兵庫県丹波の丹波新聞で、カンボジアやミャンマーでの教材開発、そして今後の展望について取り上げて頂きました。
 
2009年5月から始めた教材開発のゴールは、「みんなが楽しく笑って勉強できる」事ですす。
 
それを支える条件が以下の3点です。
  • エンピツやペン不要
  • ノート不要
  • 電気不要
 
2014年3月にミャンマーで行われた国際学会に招聘して頂き、そこでカンボジアで開発した教材とその効果について発表させて頂きました。
 
有難い事に、ここで高い評価とよき理解者を得られた事で、その後のミャンマーにおける教材開発の道が拓けました。
 
2018年からは、本格的に現地入りをさせて頂き、カイン州のChief Minister(連邦制なのでStateとなるため1国としての認識するので、カイン州の首相)からもお褒めの言葉と調査許可を頂きました。
 
2019年6月末と7月末から8月頭にかけて行った教材の導入時期とその効果についての調査を実施し、その導入時期と効果について実証する事に成功しました。
 
(調査にかかる費用を捻出して頂いたi-ConstructionのトップランナーのTOTALMASTERS社の玉里社長、国立ヤンゴン経済大学の元教授で、現在建築会社TRUST & GAIN社のチートン社長による現地での協力のおかげです。本当に有難うございました)

この調査に至るまでに、世の中にある諸問題解決の糸口になる可能性を持たせる事も、新たなミッションとしました。
 
それが、今、中東・アフリカというこれまでずっと目標としていた地域に向かえるチャンスを得ました。
 
「いつかは行きたい」
 
そんな漠然とした思いでいたのですが、この8月で大きな転機を迎え、9月で大きな解決策を見つけました。
 
特に8月は、その事で一瞬バタバタしましたが、こちらも大きな決断をする事が出来ましたし、自分が望む形で教材開発が出来る環境を得る事が出来ました。
 
9月の気付きは、私の残りの人生を考えた際、とてもじゃないけれど、世界中で使ってもらえるような教科書を創るのは難しいんじゃないかと、どこか諦め、夢物語の様に感じていたのですが、それらを一瞬で吹き飛ばしてくれました!!
 
また8月で心を病みつつあった私を一気に蘇らせてくれました!!
 
その時、改めて、人として、倫理的に正しい事は何か。自分の仕事として正しい事は何か。その事を愚直に考えて、行動して来て良かったと思いました。
 
さあ、これまで漠然としていた中東・アフリカに向けての道が見えてきました。
 
やるべき事は盛り沢山ですが、チャレンジし甲斐のある事ですので、楽しいです!!
 
2002年に始めたカンボジアでの活動を最初に取材して頂いたのも、地元の丹波新聞!
 
地元との縁を強く感じ、改めて今回の取材をして頂けた事に感謝です!
 
本当に有難うございました!
 
これからも、正しい事とは何かを考え、愚直に精進して参ります!!