プライベート的総括(前半)
みなさん。
こんばんは。
クリスマスいかがでしたか?
もう本当の本当に今年も終わってしまいます。
年賀状書きながら、たくさんの出会いに感謝しつつ、
送る相手の顔思い浮かべながら、来年はもっともっと力をつけた自分を見せたい!そう思います。
さて、感謝と言えば昨年に引き続きももいろクローバーZさんにはたくさん感謝があります。
昨年の春に出会ってからというもの、たくさんのことを教えられてきとように思えます。
少なくとも自分自身が人とより友好的になった気がします。
友達、仕事仲間、ファンのみんな。
より自然に。
さて、年の瀬のどさくさに紛れて
そんな私のモノノフとしての2012年を振り替えってみます。
基本的には自分が参加した現場の話だけ。
あえてあくまで主観的に書いてみます。
あー、想い出たくさんだなぁ。
2012。
今年の始まりは年明け一発目ライブの独占!ももクノ60分vol.2第1部@ベルサール秋葉原。
なのだが、始まりから大荒れ(私が)。
なんと大寝坊をかまし、開演時間の30分前に起きるという大失態。
60分限定GIGで遅刻なんてありえない。。
そして正直、家から秋葉原は近くない…。
私は人生史上最速で支度をし、遠い昔俊足と呼ばれたDNAを呼び覚まし秋葉原え向かう。
会場着はまさかの12:15。
中に入るとMCの最中。
まだ曲は始まっていなかった!奇跡!
1曲目は「走れ!」。
まさに2012年この後の大躍進を予感させるようだったね。
続いて意表をつく「ももいろパンチ」。
実はこの2曲、さいたまスーパーアリーナでのクリスマスライブのセットリストに入っていた曲。
大幅な開演時間の遅れにより泣く泣くカットされたとか。
恐らくは人気1位の曲とかたやインディーズ1stシングル。
聴きたかった人はとても多かったはず。
そんな前年の忘れ物にケリをつける、実に真摯なやり方でももクロの2012年は転がり出し始めた。
アリーナクラスを即完させた後に照明すらない1000キャパでのプレミアライブ。
それでもパフォーマンスのキレは緩むどころか鋭利に研ぎ澄まされていたことが非常に印象深かった60分。
さて、次の現場もリバイバルものの「試練の七番勝負vol.2」
ライブ3曲&90分のトークライブ。
こちらに至っては600キャパでの連続7days。
超幸運に私が参加出来たのは「vsラジオ」で吉田照美さんのゲストday。
前年に同じ場所で観た「vsプロレス」の時とはエラい違い。
各々のキャラが立ってきたことに自信を持っているからこその抱腹絶倒トーク。
そしてこの日に事務所の先輩の篠田光亮さんと"互いにモノノフ"として運命的な再会を果たしたのです(笑)
満足のトークライブ!
とはいえ、ももいろクローバーが他者と一定の隔たりを持って評価されているのは運動量豊富かつアグレッシブなそのライブパフォーマンス。
2月末、
待望のツアー初日。
初めて新木場STUDIO COASTに降り立った週末ヒロイン。
横に長いステージと高クオリティーな音響を誇るスタジオコースト
「全力少女」のリズムインで幕が落ちるとそこから緩急の起伏の激しい展開でのべ20曲以上を披露。
そんなあの日のライブは後に各媒体で"失敗"あるいは"反省が残るもの"と伝えられた。
私もブログでそれらしいニュアンスを書かせていただいた記憶がある。
ただ、観ていない方のために捕捉すると、間違っても酷評されるようなライブだったわけではない。
ある種持ち前の粗さからくるパワーは見事だったんだけどね、ちょっと天秤にかけたときにそのバランスが良くなかっただけなのかも。
セットリストも冒険的で非常に"ツアー初日"らしいライブだった。
「LOST CHILD」初披露。
そして翌週、名古屋ダイヤモンドホール。
1000人弱のライブハウスは扉が閉まりきらないくらいの人口密度。
新木場での反省を踏まえつつ、いい意味での粗さは失わないままに"これぞももクロ!"のライブパフォーマンス。
もうこの規模の会場の空気は一瞬で制圧出来るんだな、と。
ちなみにこの時遠征をご一緒させていただいた仲間たちには今も大変お世話になっている。
みんなに感謝。出会いに感謝。
車移動楽しかったなぁ。
そしてツアーファイナル。
横浜BLITZ。
この日は私は行けなかったんだけど、ustで観戦。
3.11という日付がどこまで影響したかは定かではない。
が、かつて観たどのももクロよりも鋭利で、新たな次元に突入したことを感じさせる熱量。
しかし最終日としてはどこか違和感を感じたのも事実。
言ってしまえば、本来ツアーファイナルで提示されるべきレベルをとっく超えてしまっていた。
次のツアーの初日と言われてもおかしくないくらい……続きが気になるようなライブ……彼女達の進化のスピードには舌を巻く。
そして時間はあいて、次に観たのは4月中旬。
SuG、クリープハイプとの3マンライブの会場はロックの殿堂、渋谷公会堂。
観客層的には超圧倒的ホームだけれど、ロックバンド2組との顔合わせ。
アウェー戦で圧倒的な強さを誇るももクロの血が騒ぐ瞬間を目の当たりにした。
ここら辺からはぶっちゃけどうこう口を出せないな、凄すぎて。
パフォーマンスもコンディションも含めて"過去最強"の状態。
王者の風格すら感じた。
それまで鋭利な刃物のようなライブだったものが、鈍器で殴られるような力強さに変わっていたことが非常に印象深かった夜。
間近に控えた横浜アリーナ2daysに盤石の状態で臨めることは明白だった。
そして来る"ももクロ春の一大事2012"。
秒殺ソールドアウトであることにもはや何の驚きもない横浜アリーナ2days。
全国の映画館でのライブビューイングが定例化したのもこの日から。
初日は"ももクロオールスターズ2012"
通常のライブと趣向が異なることは予めわかっていたものの、始まってみるとあれやこれやのお祭り騒ぎ(笑)
普段披露されないソロ・ユニット曲にとどまらず、コラボまで!
松崎しげるさん、在日ファンクさん、指原莉乃ちゃんらに加え、ザ・ワイルドワンズさん、デュークエイセスさん、横森良造さん、青空球児・好児さんら昭和のレジェンド達とコラボ!!…と書きつつも私らの世代ではピンとこないキャスティングに会場の空気も一部散漫になる。
ここには2012年、時代の頂点に立つために昭和のレジェンド達の魂を感じようという意図があったんじゃないかな。
終始アットホームな空気で、そこに鋭利な刃物も鈍器のような重たさも存在しない。
それでいて横浜アリーナのステージには堂々としたいつも通りの5人が確かに立っていた。
散々賛否両論が出尽くしたこのライブ、個人的にはこれまでを振り返った中でもかなり良かった。
初の横浜アリーナ公演であんなことを試みれるアーティストはそうそういないからね。
そんな、ももクロのアイデンティティーが全面に押し出された名ハイライトの初日に発表されたのが………夏の西武ドーム公演だった。
西武ドーム……嫌でも高いハードルがちらつく中で"見渡せば大パノラマ地獄"と銘打たれた2日目。
会場に入ると驚きの光景が。
前夜に昭和のレジェンド達とももクロが躍動したステージはどこにも見当たらない。
その代わりに、巨大な横浜アリーナの中心部に円形ステージが現れ、360度ビッシリ観客で埋めつくされている。
一夜にしてステージセットが様変わりした。
ステージ上には映像を映すビジョンすらない、完全な素舞台。
姿を変えた横浜アリーナ、
ハードな楽曲を軸に据えて、これでもかという持久戦をやりきった。
言葉で説明つかない。
ただ、どうしようもなくアツいライブだった。
祭りではなく闘い。
5人vs15000人ではなく、
15005vs横浜アリーナの潰し合い。
「ピンキージョーンズ」が一気に会場のボルテージを高めていったと思いきや、終盤の冬のバラード「白い風」はかつてない切なさを感じさせる。
ビジョンなんていらない。
見るな、感じろ!
そんな感じ。
出し惜しみナシ。
強靭な精神力と気迫。
前夜も過去最強だと思ったが、この夜も確実に過去最強だった。
それも、今までの良い思い出が遠のくくらいの圧倒的な凄みを魅せて。。。
その凄みに、感動に、誰からともなく自然発生的に15000人で最後に精一杯の感謝を伝えた。
"世界のももクロNo.1"こう讃えることで。
6月。
ニューシングル「Z女戦争」を引っ提げての全国ホールツアー。
初日は東京都、NHKホール……の前日六本木のテレビ朝日のアトリウム内でゲリラライブ。
情報解禁からライブ開始まで1時間もない程。
私も慌てて下北沢から移動!
会場に着くと、メンバーがMC中。
そしてライブは1曲「Z女戦争」を披露して終了。
大ブレイクして尚、こういったゲリラ的遊び心があるのが嬉しい。
迎えた翌日。
NHKホール。
結成当初からの目標である「紅白歌合戦」の開催場所。
大晦日にここに帰ってこれるといいなぁ…なんて思う。
ライブは相変わらずアツい。
メンバーが客席を練り歩く演出も実に"らしさ"があってね。。
「Z伝説~終わりなき革命~」をアンコールに配したことでまた新しい角度が見えた気がした。
とにもかくにも「Z女戦争」のかっこよさったらありゃしない。
歌詞にある「どっからでもかかってこい!」が、今までは"挑戦者"だった者たちが"王者"になろうとしている様を伝えてくれる。
ここからのホールツアーはチケット取れず………。
20120805
待ち焦がれたツアーファイナル。
埼玉県 西武ドーム。
センターに配された円形ステージを囲むように立ち見まで合わせて37000人が集結。
チケットが手に入らなかった人達も全国の映画館から見守る。
この日会場に入った時に思った。
「これだ!この景色が観たかったんだ」と。
結成初期は代々木公園の路上で数十人のファンの方の前でライブしてた子達がこれだけの人を集めている。熱狂させている。
グッときた。
もうあの景色だけで涙が出そうになった。
実際、あの夏の夜、蝉が鳴く炎天下の中流れていたのは汗なのか涙なのかよくわからなかった。
全力でやる。
倒れるまでやる。
でも倒れない。
倒れたら負けだから。
倒れても、倒れそうでも常に笑顔。
汗で化粧も髪もぐちゃぐちゃ。
それでも笑顔。
苦しんでる姿、疲れている姿は見せない。
何故かって?
みっともないから。
ダサいから。
俺らは時々不安になる。
あんな死力を尽くすようなライブばっかやってたら裏では倒れてるんじゃないかって。
でも、彼女達はやっぱり笑っている。
ごく自然に、当たり前のように。
アイドルのプライド、週末ヒロインの看板、背負っている自覚。
彼女達を「アイドルじゃない」と言う人を多く見かける。
一方で「ももクロはアイドルだ」と言う人もいる。
これはやっぱりどうでもいいやー。
個人的には。
ももクロがアイドルだろうが、アイドルじゃなかろうが関係ないんだよね。
ももクロとは何者か?
あのカオティックな楽曲陣、
爆発力のあるライブ、
着飾ることをしない人間性、
たまに不器用だけどどこまでも真っ直ぐなところ
そんなところに惹かれてるんだ。
遠くから見てもわかる、強烈で個性溢れるいびつな五角形。
でも近くで見ると、気がつくんだよね。
絶妙なバランスで構成された正五角形であることに。
ももクロはももクロ。
西武ドームで初披露された「ニッポン笑顔百景」は形にとらわれないももクロの魅力を存分に発揮していた。
最高だった。
肉眼で捉えるのがギリギリなくらい遥か遠くでももクロはいつも通り躍動していた。
何なら少しばかりの余裕すらちらつかせながらドームでのライブを楽しんでいた。
またしても力強かった。
遠い席の人間もライブが始まってしまえば関係ない。俺はそう思ってる。
ライブが中盤に差し掛かる頃にはいびつな手触りを残しつつも、正五角形のももクロがいた。
遠い席にいたが、確かにそう感じた。
「走れ!」で暗転するといつも通りまんべんなく5色のサイリウムが煌めく。
あの景色はきっと忘れない。
無数の「ありがとう」がこだまする会場。
こうして、ももクロとファンの夏は締めくくられる。
はずだった。。
(そして「まさか!?」とは思うだろうが、このブログも次の記事へ続くなのである。。すまない。。)
こんばんは。
クリスマスいかがでしたか?
もう本当の本当に今年も終わってしまいます。
年賀状書きながら、たくさんの出会いに感謝しつつ、
送る相手の顔思い浮かべながら、来年はもっともっと力をつけた自分を見せたい!そう思います。
さて、感謝と言えば昨年に引き続きももいろクローバーZさんにはたくさん感謝があります。
昨年の春に出会ってからというもの、たくさんのことを教えられてきとように思えます。
少なくとも自分自身が人とより友好的になった気がします。
友達、仕事仲間、ファンのみんな。
より自然に。
さて、年の瀬のどさくさに紛れて
そんな私のモノノフとしての2012年を振り替えってみます。
基本的には自分が参加した現場の話だけ。
あえてあくまで主観的に書いてみます。
あー、想い出たくさんだなぁ。
2012。
今年の始まりは年明け一発目ライブの独占!ももクノ60分vol.2第1部@ベルサール秋葉原。
なのだが、始まりから大荒れ(私が)。
なんと大寝坊をかまし、開演時間の30分前に起きるという大失態。
60分限定GIGで遅刻なんてありえない。。
そして正直、家から秋葉原は近くない…。
私は人生史上最速で支度をし、遠い昔俊足と呼ばれたDNAを呼び覚まし秋葉原え向かう。
会場着はまさかの12:15。
中に入るとMCの最中。
まだ曲は始まっていなかった!奇跡!
1曲目は「走れ!」。
まさに2012年この後の大躍進を予感させるようだったね。
続いて意表をつく「ももいろパンチ」。
実はこの2曲、さいたまスーパーアリーナでのクリスマスライブのセットリストに入っていた曲。
大幅な開演時間の遅れにより泣く泣くカットされたとか。
恐らくは人気1位の曲とかたやインディーズ1stシングル。
聴きたかった人はとても多かったはず。
そんな前年の忘れ物にケリをつける、実に真摯なやり方でももクロの2012年は転がり出し始めた。
アリーナクラスを即完させた後に照明すらない1000キャパでのプレミアライブ。
それでもパフォーマンスのキレは緩むどころか鋭利に研ぎ澄まされていたことが非常に印象深かった60分。
さて、次の現場もリバイバルものの「試練の七番勝負vol.2」
ライブ3曲&90分のトークライブ。
こちらに至っては600キャパでの連続7days。
超幸運に私が参加出来たのは「vsラジオ」で吉田照美さんのゲストday。
前年に同じ場所で観た「vsプロレス」の時とはエラい違い。
各々のキャラが立ってきたことに自信を持っているからこその抱腹絶倒トーク。
そしてこの日に事務所の先輩の篠田光亮さんと"互いにモノノフ"として運命的な再会を果たしたのです(笑)
満足のトークライブ!
とはいえ、ももいろクローバーが他者と一定の隔たりを持って評価されているのは運動量豊富かつアグレッシブなそのライブパフォーマンス。
2月末、
待望のツアー初日。
初めて新木場STUDIO COASTに降り立った週末ヒロイン。
横に長いステージと高クオリティーな音響を誇るスタジオコースト
「全力少女」のリズムインで幕が落ちるとそこから緩急の起伏の激しい展開でのべ20曲以上を披露。
そんなあの日のライブは後に各媒体で"失敗"あるいは"反省が残るもの"と伝えられた。
私もブログでそれらしいニュアンスを書かせていただいた記憶がある。
ただ、観ていない方のために捕捉すると、間違っても酷評されるようなライブだったわけではない。
ある種持ち前の粗さからくるパワーは見事だったんだけどね、ちょっと天秤にかけたときにそのバランスが良くなかっただけなのかも。
セットリストも冒険的で非常に"ツアー初日"らしいライブだった。
「LOST CHILD」初披露。
そして翌週、名古屋ダイヤモンドホール。
1000人弱のライブハウスは扉が閉まりきらないくらいの人口密度。
新木場での反省を踏まえつつ、いい意味での粗さは失わないままに"これぞももクロ!"のライブパフォーマンス。
もうこの規模の会場の空気は一瞬で制圧出来るんだな、と。
ちなみにこの時遠征をご一緒させていただいた仲間たちには今も大変お世話になっている。
みんなに感謝。出会いに感謝。
車移動楽しかったなぁ。
そしてツアーファイナル。
横浜BLITZ。
この日は私は行けなかったんだけど、ustで観戦。
3.11という日付がどこまで影響したかは定かではない。
が、かつて観たどのももクロよりも鋭利で、新たな次元に突入したことを感じさせる熱量。
しかし最終日としてはどこか違和感を感じたのも事実。
言ってしまえば、本来ツアーファイナルで提示されるべきレベルをとっく超えてしまっていた。
次のツアーの初日と言われてもおかしくないくらい……続きが気になるようなライブ……彼女達の進化のスピードには舌を巻く。
そして時間はあいて、次に観たのは4月中旬。
SuG、クリープハイプとの3マンライブの会場はロックの殿堂、渋谷公会堂。
観客層的には超圧倒的ホームだけれど、ロックバンド2組との顔合わせ。
アウェー戦で圧倒的な強さを誇るももクロの血が騒ぐ瞬間を目の当たりにした。
ここら辺からはぶっちゃけどうこう口を出せないな、凄すぎて。
パフォーマンスもコンディションも含めて"過去最強"の状態。
王者の風格すら感じた。
それまで鋭利な刃物のようなライブだったものが、鈍器で殴られるような力強さに変わっていたことが非常に印象深かった夜。
間近に控えた横浜アリーナ2daysに盤石の状態で臨めることは明白だった。
そして来る"ももクロ春の一大事2012"。
秒殺ソールドアウトであることにもはや何の驚きもない横浜アリーナ2days。
全国の映画館でのライブビューイングが定例化したのもこの日から。
初日は"ももクロオールスターズ2012"
通常のライブと趣向が異なることは予めわかっていたものの、始まってみるとあれやこれやのお祭り騒ぎ(笑)
普段披露されないソロ・ユニット曲にとどまらず、コラボまで!
松崎しげるさん、在日ファンクさん、指原莉乃ちゃんらに加え、ザ・ワイルドワンズさん、デュークエイセスさん、横森良造さん、青空球児・好児さんら昭和のレジェンド達とコラボ!!…と書きつつも私らの世代ではピンとこないキャスティングに会場の空気も一部散漫になる。
ここには2012年、時代の頂点に立つために昭和のレジェンド達の魂を感じようという意図があったんじゃないかな。
終始アットホームな空気で、そこに鋭利な刃物も鈍器のような重たさも存在しない。
それでいて横浜アリーナのステージには堂々としたいつも通りの5人が確かに立っていた。
散々賛否両論が出尽くしたこのライブ、個人的にはこれまでを振り返った中でもかなり良かった。
初の横浜アリーナ公演であんなことを試みれるアーティストはそうそういないからね。
そんな、ももクロのアイデンティティーが全面に押し出された名ハイライトの初日に発表されたのが………夏の西武ドーム公演だった。
西武ドーム……嫌でも高いハードルがちらつく中で"見渡せば大パノラマ地獄"と銘打たれた2日目。
会場に入ると驚きの光景が。
前夜に昭和のレジェンド達とももクロが躍動したステージはどこにも見当たらない。
その代わりに、巨大な横浜アリーナの中心部に円形ステージが現れ、360度ビッシリ観客で埋めつくされている。
一夜にしてステージセットが様変わりした。
ステージ上には映像を映すビジョンすらない、完全な素舞台。
姿を変えた横浜アリーナ、
ハードな楽曲を軸に据えて、これでもかという持久戦をやりきった。
言葉で説明つかない。
ただ、どうしようもなくアツいライブだった。
祭りではなく闘い。
5人vs15000人ではなく、
15005vs横浜アリーナの潰し合い。
「ピンキージョーンズ」が一気に会場のボルテージを高めていったと思いきや、終盤の冬のバラード「白い風」はかつてない切なさを感じさせる。
ビジョンなんていらない。
見るな、感じろ!
そんな感じ。
出し惜しみナシ。
強靭な精神力と気迫。
前夜も過去最強だと思ったが、この夜も確実に過去最強だった。
それも、今までの良い思い出が遠のくくらいの圧倒的な凄みを魅せて。。。
その凄みに、感動に、誰からともなく自然発生的に15000人で最後に精一杯の感謝を伝えた。
"世界のももクロNo.1"こう讃えることで。
6月。
ニューシングル「Z女戦争」を引っ提げての全国ホールツアー。
初日は東京都、NHKホール……の前日六本木のテレビ朝日のアトリウム内でゲリラライブ。
情報解禁からライブ開始まで1時間もない程。
私も慌てて下北沢から移動!
会場に着くと、メンバーがMC中。
そしてライブは1曲「Z女戦争」を披露して終了。
大ブレイクして尚、こういったゲリラ的遊び心があるのが嬉しい。
迎えた翌日。
NHKホール。
結成当初からの目標である「紅白歌合戦」の開催場所。
大晦日にここに帰ってこれるといいなぁ…なんて思う。
ライブは相変わらずアツい。
メンバーが客席を練り歩く演出も実に"らしさ"があってね。。
「Z伝説~終わりなき革命~」をアンコールに配したことでまた新しい角度が見えた気がした。
とにもかくにも「Z女戦争」のかっこよさったらありゃしない。
歌詞にある「どっからでもかかってこい!」が、今までは"挑戦者"だった者たちが"王者"になろうとしている様を伝えてくれる。
ここからのホールツアーはチケット取れず………。
20120805
待ち焦がれたツアーファイナル。
埼玉県 西武ドーム。
センターに配された円形ステージを囲むように立ち見まで合わせて37000人が集結。
チケットが手に入らなかった人達も全国の映画館から見守る。
この日会場に入った時に思った。
「これだ!この景色が観たかったんだ」と。
結成初期は代々木公園の路上で数十人のファンの方の前でライブしてた子達がこれだけの人を集めている。熱狂させている。
グッときた。
もうあの景色だけで涙が出そうになった。
実際、あの夏の夜、蝉が鳴く炎天下の中流れていたのは汗なのか涙なのかよくわからなかった。
全力でやる。
倒れるまでやる。
でも倒れない。
倒れたら負けだから。
倒れても、倒れそうでも常に笑顔。
汗で化粧も髪もぐちゃぐちゃ。
それでも笑顔。
苦しんでる姿、疲れている姿は見せない。
何故かって?
みっともないから。
ダサいから。
俺らは時々不安になる。
あんな死力を尽くすようなライブばっかやってたら裏では倒れてるんじゃないかって。
でも、彼女達はやっぱり笑っている。
ごく自然に、当たり前のように。
アイドルのプライド、週末ヒロインの看板、背負っている自覚。
彼女達を「アイドルじゃない」と言う人を多く見かける。
一方で「ももクロはアイドルだ」と言う人もいる。
これはやっぱりどうでもいいやー。
個人的には。
ももクロがアイドルだろうが、アイドルじゃなかろうが関係ないんだよね。
ももクロとは何者か?
あのカオティックな楽曲陣、
爆発力のあるライブ、
着飾ることをしない人間性、
たまに不器用だけどどこまでも真っ直ぐなところ
そんなところに惹かれてるんだ。
遠くから見てもわかる、強烈で個性溢れるいびつな五角形。
でも近くで見ると、気がつくんだよね。
絶妙なバランスで構成された正五角形であることに。
ももクロはももクロ。
西武ドームで初披露された「ニッポン笑顔百景」は形にとらわれないももクロの魅力を存分に発揮していた。
最高だった。
肉眼で捉えるのがギリギリなくらい遥か遠くでももクロはいつも通り躍動していた。
何なら少しばかりの余裕すらちらつかせながらドームでのライブを楽しんでいた。
またしても力強かった。
遠い席の人間もライブが始まってしまえば関係ない。俺はそう思ってる。
ライブが中盤に差し掛かる頃にはいびつな手触りを残しつつも、正五角形のももクロがいた。
遠い席にいたが、確かにそう感じた。
「走れ!」で暗転するといつも通りまんべんなく5色のサイリウムが煌めく。
あの景色はきっと忘れない。
無数の「ありがとう」がこだまする会場。
こうして、ももクロとファンの夏は締めくくられる。
はずだった。。
(そして「まさか!?」とは思うだろうが、このブログも次の記事へ続くなのである。。すまない。。)