推し
もう散々「ももクロで誰推しですか?」って聞かれるんですけど
はい。
俺はね、紫の高城れにちゃん推しです。
これ単純な理由なんですよ。
俺もね、こういう仕事ずーっと長いことやってきて、初めは精一杯一生懸命やることしか出来ないの。
でも、次第に(いい意味で)色々覚えてくると、「一生懸命のやり方」にも色々あるってことに気がつくの。
それはおそらく「成長」ってやつで。
でも、そっからさらに長いこと経つと、初期衝動の味を忘れてきちゃうの。
俺はどういう足跡を残してここまで来たんだろう?ってわからなくなることあるの。
そんな時に、友達くんにももクロ見せられて、ただただひたすらがむしゃらに闘う姿に心洗われた。
これが俺が思い出せなかった「初期衝動のぶっ飛び」なんじゃないかって。
そんな中でも高城れにちゃんの、あのいつぶっ倒れてもおかしくないぐらいに過剰なエネルギーとかダンス見て、痺れて、これぞ「ロックスピリットだ!」って、
あー、俺ももっともっとやらなきゃいかんよなーって思わされて、それが理由かな。
単純でしょ?(笑)
それまで俺は「初心に帰る」という言葉が大嫌いで、
「初心に帰る暇があったら、前へ進め」って思ってたし(今でも思うけど)
でも、まさか自分より若い子の表現見て「初心へ帰る」って言葉を肯定できるなんて夢にも思わなかった。
本当に感謝しかないです。
この気持ちを今こそ持つことが出来てよかったって思ってる。
・・・そんな感じでさ、自分の精神面におけるターニングポイントっていくつかあるんです。
これは余談だけど、
俺の昔の代表作で「さくや妖怪伝」って大切な作品があります。
あの作品で悩んで苦しんで苦しんで、心壊すくらいまで追い込まれて
おかげで(当時)飛躍的に成長出来て
でも、その代償というか
1回壊れてしまった幼い山内くんの心はなかなか快復しなかった。
具体的に言うと、何してても心から笑えなくなってた。
それが(今から7年ほど前かな)テレ東さんの番組か何かでタレントの安田美沙子さんが
「グラビアの時にうまく笑う秘訣は?」という問いに
「初めはうまく笑えなかったけど、そのうち笑えない自分がおかしくて笑えてきた」とおっしゃってて。
俺ね、その番組のその数秒が衝撃だった。
5年も6年も、俺がずっと独りで葛藤していたことを吹き飛ばしてくれる一撃だった。
「笑えない自分に笑えてくる。」
あの言葉を聞けたから俺は多分「五つ子」で笑えた。
素直に笑えた。
本当にいつかご本人にお会いすることがあったら深く感謝を伝えたいです。
うん。
面白い?(笑)
興味深い?(笑)
たまにはこんな話してみました。せっかくの機会なんで。
まー他にもね、
「ちゅらさん」のロケで遠藤雄弥くんと毎晩映画鑑賞していた時は心から笑えていたような気がするし、
「さくや」でご一緒させていただいた黒田勇樹さんの現場でのアプローチとか、
先日初めて一緒に飲ませていただいた篠田光亮先輩の、仕事を心から楽しんでいるスタンスだったり
その都度都度、大事なことに気がつかせてくれるような方との出会いには恵まれているんです、山内は。
自分誰かにとってそういう存在になりたいものよね。
何よりまずはみんなにとって。
頑張るので、見守って下さい。