5月4日
3時までなんやかんや飲んでいたので起床は8時。
18時には仙台を発つ予定。
と言っても10時間も時間があったので早々に朝ごはんをすませて、石巻へ向かうことに。
前にに仙石線沿線の子達何人かファンレターくれたりして。
石巻あたりの子が「今度は仙台だけじゃなくて石巻まできてくださいね」みたいに書いてあって、
そんなわけで初・石巻。
こんなタイミングになっちゃってごめんね、って感じだけど。
まずは電車で仙台から東塩釜に移動。
車窓からは一部、横転した車が線路に並んで横たわっている光景も。
東塩釜からはJRの代行バスで移動。11:00
写真は撮り損ねたんだけど、途中、松島海岸を高台から見れたんだけど、晴天とあいまって雄大で、すごく勇ましくかっこよかった。
松島市の被害が小さくて住んだのは、松島の島々が津波を分散させたからなんだけど、人々を守った島々のタフさ、存在感に改めて「日本三景ここにあり!」を実感。
途中渋滞の影響もあって石巻着は12:50
初めて来たんだけど、港町特有の町並みがすごく素敵。
ただ、こちらも被害は凄く、地面のアスファルトがボコボコになっていました。
これは駅前。
時計の針が止まってしまっている。
駅自体はすごく綺麗な作り。
時間が押していたせいであんまり滞在できなかったので、取り急ぎ最上川へ。駅から徒歩10分くらいかな。
駅近くの道は一部信号が復旧していないため、交通整備が大変そう。
多くの方が作業に尽力。
町の至る所でヘドロ臭が。
ボランティアの方もたくさんいたけど、まだまだ十分な数じゃない気がした。
営業再開している商店の中には「全品無料」なんてのも。
とにかく「ご自由にお持ちください」が多い。
今、助けあわなくていつ手を取り合うんだ?
東京で慌てふためいている自分を恥じる。
多くの人がこの天災を受け止め、前に進もうとしている。
笑顔で。
もし、本当にこれが天罰だと思うなら、一遍ヘドロすくいにいけばいいと思う。
羽黒山公園の頂上からの最上川。絶景。
ただしこの階段を往復するのはなかなか根気がいる。
町ですれ違ったファンの子とかが「頑張ってください」なんて声をかけてくれるんだけど、、、それは俺のセリフです。
やっぱり現地の方のほうがとっくに前を向いている。
マジで自分が情けないです。
現地に行けば嫌でもわかります。
まぁいい。
「頑張れ」といわれた以上、「頑張る」のが答え。
頑張ります。頑張りましょう。
15:00石巻発。
駅に併設されてるカフェでまったりしてたらあっという間に出る時間。
帰りは東塩釜に戻るよりも、前谷地経由で電車を使った方が早いと判断。
前谷地までバスで40分。
前谷地駅前。
駅のホーム。
石巻線。一部区間で運行再開。
頑張れ!
ほんで電車を小牛田で乗り換えて仙台に着いたのは17:10
昨日の昼も夜も牛タンだったので、最後くらい何か違うものを食べよう、ということで
牛タン屋へ(笑)
出てきてから食べ終わるまでに10分かからず!でなんとか17:45分に店を出る。
2日間で3回も牛タン食べたせいで奥歯から出血が(笑)
今、ようやく出血がおさまりつつあります(;^_^A
帰りはバスだったんだけど、仙台空港付近の景色でだいぶ凹む。
あたり一面、果てしない荒野と化してて、相変わらず車は無数に横転したり、粉々になったり、木や電柱はことごとく破壊されている。
これほどに悲惨な景色があるか、と思ったが、あの地を再生させようとする人たちがいる限り、いつかは必ず復活すると信じられる。
東北は死せず。
そんなことを考えながら睡魔に負け、うとうと。
その最中に割と福島原発の近くを通っていたみたい。
福島も頑張れ!
新宿着は夜中2時。
さきほどまでの状況との違いに、平穏な東京に埋められないギャップを感じるが、
自分に与えられたことをやるべき、とよく解かったので変に悩まない。
とにかく、今回強く感じたのは、東京に住んでる人間よりも現地の方のほうが、現実を受け止め、より建設的に前を向いているということ。
行政なりが早いうちにビジョンを示すことも必要だと思う。
あと、やっぱりあの日から2ヶ月現場を見続けた住民の方の気持ちは俺には理解できるはずがないってこと。
だから、そんな俺や他の人が何を言ったって、何をしたって、「不謹慎」とか言われる可能性を孕んでいる。
けれど、俺思う。
そうやって「不謹慎だ!」とかって叫んでる人に限って現地の人じゃないんじゃない?
現地のことを知りもしない第三者なんじゃないの、お前らは?
現地の人はもうそんなくだらないちっぽけな次元にいなかったよ。
今必要なのはきっと「許しあうこと」と「助け合うこと」。
ホントそう思う。
頑張ろうよ、
頑張って生きようよ。
東京に帰ってきて…コンビニで水を買い占めてる老害とか。
すげー滑稽だったよ。
許してやるけどさ。
無駄だよ、どうせ最後は助け合うしかないんだから。
自分ひとりが…なんてことは通用しないはず。
5/5 5:00 帰宅。
シャワーを浴びてホッとしていると、あの雄大な松島の壮観さがフラッシュバックする。
何故か急に涙が止まらなくなった。
が、そんなことは気にする必要はないのだ。多分きっと。
つ づ く
…はず。