龗一族とのお話。@.181


【崇一朗兄さんとの談話3】


母と呪術廻戦を途中で見終わりベッドで横になった。


するとまた崇一朗兄さんが神妙な面持ちで来た。


崇一朗兄さん「まーちゃん、気づいているかい?」


萬戒「……?」


崇一朗兄さん「まーちゃん、悪化しているんだよ、病気が。心の方ね。全く良くなっていないんだよ」


萬戒「え?なんで?崇一朗兄さん達に会えて楽しくしてるのに?」


崇一朗兄さん「俺らはまーちゃんの精神の病を、まーちゃんが自ら戦っているのを黙って見守ってきた。でも今またこうして来た。これはまーちゃんに危険信号があるからなんだよ」


萬戒「そういえば先月から仕事行く前には吐き気とか腹痛、下痢とか頭痛とか倦怠感が酷いけど、それは薬のせいか自分のせいじゃないの?」


崇一朗兄さん「それは鬱だよ…再発なんだよ、ほら、また何度も死を願ってる」


萬戒「薬も少なくなったり変えたりしたし、みんなに会えて良くなってるんだと思ってた……」


崇一朗兄さん「それは自分の思い込みだ。現に身体はまた限界を越えようとしてる。我慢してる状態なんだよ」


萬戒「だって、今のまーちゃん、どうしようもないでしょ?1か月療養しようにもお金無くなっちゃったし…」


崇一朗兄さん「……どうして君は……」


崇一朗兄さんはそのまま黙っていた。


萬戒「ママも苦しいっていってたし、弱音を吐かずに、気付かれずにポックリ逝けたらと思ってたんだけど……」


萬戒「まず自分が死なないために足枷として自営業を立てて拡大もしているけど、やっぱりしんどい時もあるんだ、掛け持ちで仕事をするの。でも稼ぎの足しにならないじゃない?まーちゃん生活出来ないじゃない」


崇一朗兄さん「まーちゃん、そこはお母さんが少しでも面倒を見てくれているだろう……君が病気だから」


崇一朗兄さん「でも本当は……」


崇一朗兄さん「とにかく生き抜いてくれ。薬漬けになるのはダメな事だが、生きるためなら目を瞑るしかない。じゃないとまーちゃん本当に消えてしまうから……」


崇一朗兄さん「ほら、また終活とか死に方考えてるでしょ!止めなさい」


萬戒「……ねぇ、どうしてまーちゃんなの?なんでまーちゃん選ばれちゃったの」


崇一朗兄さん「……」


崇一朗兄さんが淡々と話してくれたが、支障があるので記載しない事にした。