龗一族とのお話。@.139


《龗一族の領域を出入りするものたち③》


狐さんのもとへは、案外何事もなく着いた。


何事もなく着いたはずだったが…


大人狐さんを見つけて近寄ろうとすると、狐さんもこちらに気づいて笑顔で迎えてくれたが、すぐにちょっと無表情になった。


ワシの少し後ろを見ているようだった。


それまで気配のようなものを一切感じなかったが、狐さんの表情と視線に気付いた途端、複数人かの誰かが後ろに居るのが解った。


怖いので振り返らない(   ・᷅ὢ・᷄  )←



萬戒「ごめん…なんかついてきちゃったかな……( ⌯᷄௰⌯᷅ )??」


狐さん「うん?大丈夫だよ( ◜ᴗ◝)たまに見かけるものを見ただけだから」

(笑顔は崇一朗兄さんに似ている)



そして、

狐さんの所へ何しに来たのかサッパリ忘れた╮(´•ω•)╭


領域出入り①の崇一朗兄さんの車辺りから、狐さんに届け物があったのに物自体を完全に忘れた╮(´•ω•)╭☆



という事で帰ろうとすると、狐さんから呼び止められた。


狐さん「まーちゃん!もう帰っちゃうの!?」


萬戒「うん!用事があったのに忘れちゃったから帰るー(๑˙ϖ˙๑ )!」


狐さん「せ…せめてもう少し居たらどうだい…?急ぎの用でも無ければ…」


萬戒「わかったー(๑˙ϖ˙๑ )!」


その時既に日も遅かったのだが、狐さんのモフモフに包まれて寝てしまい、夕刻を過ぎかけてた。


夜の道は昼間とは全く違う。


沈む夕刻は「存在してはいけないものが彷徨く時」だという意識がどうしてもある。


狐さんに見送られながら、龗一族の家に向かった。


UFO車で(   ・᷅ὢ・᷄  )



帰宅中UFOの車体後方、ワシのすぐ後ろから、何名か…複数名くらいかの話声がずっと聞こえた。


何の気なしに後ろを振り返ると、


過去にお会いしたことのある西の国の方達だった…ような気がする。


ってか、ちっさ!!(爆笑)

ミニマムになってる(笑)



人間としては…あまり関わりを持ってはいけない彼らなので、ワシは「こんばんは」とだけ言って運転に戻ろうとすると、


ちっちゃいゼップさん

「御機嫌よう」


ちっちゃいFさん

「久方ぶりだな」


萬戒「えーーーと、ごめんなさい、別府さんしか覚えてないや…」


ちっちゃいゼップさん「別府でも無ければハムの人でもありませんよ!ヴェ、じゃなくて、ゼ!です」


懐かしい[ハムの人]…(別所さん)


ちっちゃいモローさん「万寿様のとこの!(といつも呼ばれるワシ)今晩は牛の奉納に参った!乗せてもらうぞ」


ちっちゃい知らない者Sさん

「白金殿とのお約束がある、私も乗せてください」


ちっちゃい知らない者Aさん

「私は万寿様にお呼ばれしております」




左からちっちゃいゼップさん、真ん中がFさん、右が見知らぬAさんである。


何やらUFO車がにぎやかになっていた。


モローさんは毎度定期的に牧畜?の奉納に来るので覚えている。




もしかしたら…

西の国の別の誰かを、度々別の日にそれぞれ連れ帰ったかもしれないが、もう覚えてない(笑)


ゼップさんと見知らぬSさんは7月頃だった気もする。


見知らぬAさんは…初めてお会いするのだが、これは8月以降のはず。


ちなみに西の国の者なら誰でも龗領域に来れる訳では無いが、許可されてなくとも何らかの方法で入り込む者達が居ると聞いていた。


UFO車に連絡用のボタンがあるので、確認を得てみることにした(笑)


万寿さんに(   ・᷅ὢ・᷄  )


萬戒「今狐さんのとこからの帰りでねー」


万寿さん「うんうん(´•ω•ˋ)なるほど、家に連れ帰ると厄介なのが居るから、途中迎えに行くわー(◍´͈ꈊ`͈◍)」



万寿さんに確認してもらうと、途中で引き返さざるを得ない者もいる。


そういう者達の顔や姿を覚えなければならないのだが、名前と顔が一致しない記憶力のワシには困難で、都度確認している(笑)




狐さんに会う事以外にも、度々一人ドライブをするべくUFO車はワシの愛車になった(๑˙ϖ˙๑ )


ちなみにUFO車に貼られた御札の効果はちゃんと在るようで、


狐さんが、UFO車に乗り移ろうとした存在達がぶっ飛ばされていると言っていた。


ワシには全く見えなかった。



むしろ見えなくてよかった( ▔-з-▔ )