龗一族とのお話。@.128
龗一族とは…
何者かは、いまだ全く分からない。
今までお話を聞いてきた中で、それらしきと思われる存在を当てはめていくと、龗一族は龍神にとても由来なり縁がある事がわかった。
たぶん。
本人達はもちろん否定するが、その否定もかなり曖昧である。
萬戒「万寿さんは黒い龍神さんなの?」
万寿さん「さあ?他にもたくさん黒龍はいるし、何より私は人の姿でしょ(◍´͈ꈊ`͈◍)?」
萬戒「崇一朗兄さんは白い龍神さんなの?」
崇一朗兄さん「さあ?何のことだい( ◜ᴗ◝)?」
萬戒「道真くんは…」
道真くん「俺は何でもないよ( ¯ᒡ̱¯ )」
萬戒「怨霊…」
道真くんと崇一朗兄さん
「なってないよ( ◜ᴗ◝)( ¯ᒡ̱¯ )」
という事で、白い龍神さんの話をする。
白い龍神さんが居たとして、それは人からすれば、とても偉大で崇高な存在だと思う。
白い龍神さんも沢山いらっしゃると思うけど、ワシの傍に居る白い龍神さんは、色んなものを自ら創り上げ、それは技術的にも高度で素晴らしく、人が真似する事の不可能なものもあった。
ある時、白い龍神さんがワシを呼びつけた。
崇一朗兄さん…
白い龍神さん「まーちゃん、今夜は用事があるから俺の部屋に来なさい」
萬戒「はーーーい!」
いつもなら「おいで」と言うふうに優しく言うが、言葉から今回は大事で真面目なご用事なのだと思った。
夜遅めになると、頭の中に白い龍神さんの声が聞こえた。
白い龍神さん「まーちゃん、そろそろおいで」
崇一朗兄さん白い龍神さんの部屋に向かい扉越しに声をかけ、返事を頂いてから扉を開いた。
隙間から、いつも見える若草色の綺麗な畳、白い龍神さんの机が少し見え、御布団…
白い龍神さん
「まーちゃん、
待っていたよ……」
(声のトーンを下げたイケメンボイスで)
思考が停止した。
数秒か経ち、
閉めた。
ツッコミたい所が多すぎて、
考えるのを止めた。
萬戒『しばらく待たせとこう…』
閉めた扉を背に、廊下を歩き始めた。
考えるのを止めたかったが、どうしても考えてしまった。
『あの薔薇なんやねん!!』
『なんで服着てへんねん!!』
『人呼んでおいて何で寝てんねん!!』
『あの薔薇どこから用意してん!!』
『何で乙女のする恋愛ゲームとかに居そうなキャラになっとんねん!!』
『何でセリフ(待っていたよ)のために声のトーン下げてんねん!!』
『何で顔キメてんねん!!!!』
そんな事を考えながら、誰かとぶつかってしまった。
萬戒「あ!ごめんなさい( ⌯᷄௰⌯᷅ )!!」
目の前に顔がなかったので上を見上げると、
白い龍神さん「まーちゃん…、お兄ちゃんは悲しいよ…」
萬戒「(¯・ω・¯)」
白い龍神さんは、涙型に切り抜いた白い紙をセロテープで目の下に貼り付けていた。
白い龍神さん「まーちゃん、お兄ちゃんはずっと待っていたんだよ……」
萬戒『…あの姿で?!?!』
『もうどうでもいいや』
白い龍神さん「まーちゃん…!?セロテープでも顔から剥がしたら痛いんだよ…?!」
萬戒『セロテープ貼ったん自分やん…!なんで紙とテープやねん!もっと涙らしいものあるやん!なんで手作り感満載やねん!城も町も創るのになんで涙作られへんねん(๑・᷄ὢ・᷅ ๑)!?』
白い龍神さん「まーちゃん…、なんでお兄ちゃんをいじめるんだい…?!」
とうとう、
白い龍神さんが本当に涙を流したので、彼の望む通りにした………。
白い龍神って何??
笑いを創る神様(´・c_・`)?