龗一族とのお話。@.127


おばあちゃんが亡くなった②の続き。

というより番外編とでも言うことにする(笑)



前回の②のブログ記事をまとめて記載して、「よし!寝よう!」としたら、ずっと黙っていた白金くんが寄ってきた。


白金くんも待っていたんだと思う。


自分がいつ喋ってもいいのかを(笑)



白金くん「まーちゃん……萬戒さん」


萬戒「?白金くん、どうしたの??」


白金くんは何も言わなかったが、

ヒシヒシと伝わる無言の言葉…


色々と言いたいこと、喋りたいことがあるようだったけど、白金くんなりに考えて言おうか言わずか悩んでいるみたいだった


思えば、おばあちゃんの晩年と一緒に暮らしてる頃に白金くんが居た。


そうだ、居たんだった(笑)


龗一族の万寿さんの息子達では白金くんが一番、ワシを通じておばーちゃんとも過ごしていた。



お葬式の前夜(もはや深夜)に、万寿さんと崇一朗兄さんとで話をしていた。


そこにワシも居たが、何故だろうか


ワシはボケーーーっとした顔をして2人の話を聞いていなかった。


そうか、これがワシか(   ・᷅ὢ・᷄  )(爆笑)


いつもボケーーーっとしてたんだった…!


と思っていたら寝てた(笑)



朝早くに起きて、白金くんが少し不安そうな顔をしていた。(もちろん無表情)


白金くん「萬戒さん、私は喪服を1着も持っておりません…」


萬戒「え!?そうなん!?でも白金くん、西の国へお仕事に行く時はオシャンティーな黒いドレスとか着てたやん(´・c_・`)」


白金くん「あれは喪に服すようなものではありません…」


ふと万寿さんが赤紫のネオンの刺繍がうっすらと煌めく真黒の着物を持ってきた。


万寿さん「白金の喪服ちゃんとあるよ!黒紫葵(くろしき)のだけど(◍´͈ꈊ`͈◍)」

※黒紫葵くん=弟の黒い隼の黒たん


白金くん「嫌です!!!!!!!!

断じて嫌です!!」

(文字数制限のためどれだけ嫌がっていたかは割愛するw)


万寿さん「…え゛(๑・᷄ὢ・᷅ ๑)!?!?」


朝早くに喪服(大嫌いな弟の着物だし喪服じゃないし)でイヤイヤ言い出した白金くんのために、


万寿さんは機織(はたお)りから黒い着物を作って折って着物に仕上げた……


それはもう不機嫌極まりない顔だったけど、カンカントントンシャッシャと職人顔で機織していた。


その隣で白金くんの喪服の帯を織っていた崇一朗兄さん…。


白金くんの喪服は間に合ったが、万寿さんの支度はワシたちの出発には間に合わなかった。


お出かけする前に子供が駄々をこねて、母親は汗だくで化粧もそっちのけで急いで支度したかのような、よくある光景を見た気分だった(笑)


おまけに喪服で駄々こねてた本人は、本人の為に無理やり新調された服の事はどうでもいいらしく、全く気にせずワシに話しかけてきた


母親の苦労……( ⌯᷄௰⌯᷅ )


でも万寿さんは怒りもしなかったし、その喪服に大して何の評価が無くても気にしていなかった。


『白金くん!これが母親ですよ!!』

(たぶん)



白金くんは慣れたかのように叔父家族の車にワシと同乗する←おかしい


それまでに叔父家族の息子、ワシの従兄弟にも会っていたのだが…


白金くん「相も変わらず可愛くないですね…」


萬戒『それ絶対言うたらアカン…!!!!聞こえてないけど言うたらあかん!!(笑)』


ワシが度々遊ぶ20歳年下の小学生の従兄弟は現代っ子だからこそ、コミュニケーション障害を持っている。


そして白金くんの頭の中では、ワシと従兄弟だと何度か言われてから理解したらしい。


白金くん「可愛くないですね」


萬戒「待って白金くん!!まーちゃんとその子の遺伝子半分は一緒(片親の兄弟)だから…!!(爆笑)」


似てない似てないと言い続ける白金くんだが、それ以前も見ているはずなのに他人だと思っていたらしい(笑)


白金くん「(従兄弟)殴ってもいいですか?」


萬戒「絶対アカンから!!!当たっても当たらんけどアカンで( ✧Д✧) !?」


白金くん「腹の煮え立つ子供ですね…それにしても……可愛くない…」


萬戒「白金くんより歳上だから!(たぶん)」


まあ、白金くんは天邪鬼だからと思う事にした(笑)


そう思う事にして、「まーちゃんは可愛いやろ?!(天邪鬼変換をして可愛くないですねと言うのを狙って)」聞いたら、


白金くん「ええ( ◜ᴗ◝)私の可愛いまーちゃんですからね」
















『おい、そこは可愛くないって言えよ…!』


と思いつつ、無理やり天邪鬼だからと言い聞かせた自分の頭で「可愛い」→「可愛くない」と変換されて、複雑な気分だった…(爆笑)



白金くん「ちょっと待ってください。何を聞いてらっしゃるんですか?!恥ずかしいではありませんか…!」


『反応が遅いし!答えてんの自分やん!!(爆笑)』




崇一朗兄さんの恨めしげな視線を感じて振り返ったら、案の定複雑そうな顔の崇一朗兄さんが遠くない目でこちらを見ていた…。


崇一朗兄さんの声が頭の中で聞こえた。


「それ、俺のセリフ……( ´•ᴗ•` )」


その少し後ろで同じ顔をした万寿さんがこちら側を見ていた。


「白金、アンタは母親にはなれないのよ……( ´•ᴗ•` )」


それぞれの思惑が交差して、

自分の顔も( ´•ᴗ•` )になっていた。



葬式の場所に着く前に、気づけば車内に万寿さんと崇一朗兄さんが同乗していた。


二人とも瞬間移動出来るのに…



おまけに万寿さんは喪服を着物にしていて、清楚な雰囲気を漂わせて居たが(元から清楚だった……)


崇一朗兄さんはスーツだった。




なんでスーツやねん…!!!!!!!!!!!!